私自身は好きではないのですが、気づきベルを付けて走っているロードバイクは時々います。
これは前にも少し触れています。
自分自身はさほど好きではないですが、これ自体が違法と言えるものでもないですし、あとは人により考え方の差は出るのかなと。
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気づきベルという存在
私自身は好きではないと書いたのですが、その理由。
これは前にも書いていることなんですが、
これ付けている人って、サイクリングロードでよく見かけるような印象があります。
で、サイクリングロードという俗称がついていても、道交法上は道路で、歩行者優先。
気づきベルを付けている人って、ベル付けているからって歩行者がいても減速もしないようなイメージがあって。
前にご意見頂いたように、【気づきベル】ではなく【気づけベル】になっていて、強圧的な印象があるというのも好きではない理由。
これは私の狭い体験談なので、全てがそうなのかはわかりません。
サイクリングロードは狭いので、歩行者がいたら減速します。
特にランナーに多いのですが、いきなり方向転換したりする人もいる。
すぐに止まれる程度まで速度を落とさないと、急な方向転換されたら対応できませんし。
気づきベル付けている人って、歩行者のすぐ横を時速30キロ以上でかっ飛ばしているようなイメージがどうもあって、それが好きになれないんですね。
まあ、そういうことも含め、イラッとすることが多いので、休日のサイクリングロードには絶対に行かないことにしているのですが。
平日でもほぼ行きません。
サイクリングロードは所詮はシティサイクル程度がサイクリングする場所だと思っているので、脱初心者の第一歩はサイクリングロードに行かなくなることだと前にも書いたような。
ただ、気づきベルを付けているし、歩行者がいたらきちんと減速して安全確保しているようなロードバイクだったら、別に違法とも言えないし、悪くはない存在なのかもと思う面も。
気づきベルの法的な問題
気づきベルは自分で鳴らしているわけではないし、勝手に鳴っている風鈴みたいな存在。
警音器としてのベルであれば、法的な規制はあります。
第五十四条 車両等(自転車以外の軽車両を除く。以下この条において同じ。)の運転者は、次の各号に掲げる場合においては、警音器を鳴らさなければならない。
一 左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上で道路標識等により指定された場所を通行しようとするとき。
二 山地部の道路その他曲折が多い道路について道路標識等により指定された区間における左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上を通行しようとするとき。
2 車両等の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない。ただし、危険を防止するためやむを得ないときは、この限りでない。
標識がある、見通しが悪い、危険回避のためにやむを得ない場合に限定しています。
前にいる歩行者に注意喚起する目的で鳴らせば、違反です。
やむを得ない=ほかに手段が無いと言えるので、減速したり停止すれば済む場合は【やむを得ない】には当たりません。
まあ、ながらスマホの歩行者に鳴らすことを推奨していたメーカーもあったな・・・
気づきベルは鳴らしていない、勝手に鳴っているから問題ないというグレーな存在ですが、そもそも警音器の使用制限違反はよほどのことが無いと取り締まりしていないので、実態としてはグレーでもあり黙認でもあるのかなと。
より正確に書くと、気づきベルを自転車に付けている場合は、警音器と見なされてしまう可能性もゼロとは言えないかなと思うのですが、乗り手に付けているなら警音器ではないので違反とは言えません。
あくまでも使用制限されている警音器は、自転車に設置することになっているので。
ちょっと前に、歩道でフラフラ乗っている高齢者のママチャリを見ました。
何を付けているのかわかりませんが、気づきベルみたいなのが付いているっぽくて、カランカランと音が鳴ってました。
一応70歳以上は歩道を走ることができますので歩道にいても問題はない。
で、言い方は悪いですが、あれだけフラフラしているジジイのママチャリなら、咄嗟のブレーキングとか期待できません。
そんなレベルなら乗らないでくれというのが正解なんですが、小さな子供が轢かれてしまうよりは、ジジイが謎のベルを鳴らして注意喚起しているほうがマシなんじゃないかと思いまして。
小さな子供と親が歩いていたとして、ジジイの謎のベルに親が気が付けば、子供の安全確保をするでしょうから。
轢かれて怪我するよりは、まだマシなのかなと。
なので気づきベルも、状況次第では完全な悪とも言えないような。
これも受け取り手がどう感じるか?という問題なので、威嚇されたと感じる人もいるかもしれないし、自転車の接近を知ることが出来て安心という人もいるかもしれません。
先ほども書いたように、私が気づきベルを好きになれない理由。
サイクリングロードで、気づきベルを付けているからといって歩行者がいても減速しないロードバイクが好きになれないということと、気づけよ!みたいな強圧的な雰囲気を醸し出しているロードバイクが多いように思うから。
気づきベルを付けているし、減速すべきポイントではきちんと減速しているなら、そこまで悪いとは思いません。
気づきベルが免罪符みたいになっているロードバイクは嫌い。
ジジイの例を見ていると、むしろ高齢者のママチャリには気付きベルを義務化して付けたほうがいいんじゃないかとすら思えたりします。
車の接近はエンジン音でわかりますが、それと同じような存在??
本来はそんなレベルなら乗るなよというところなんですが。
ただしその一方で、気づきベルがトラブルになる可能性も秘めていると思ってまして。
一応、歩行者をどかす目的でベルを鳴らすことは道交法違反になるわけですが、警音器としてのベルを鳴らされたのと勘違いしてトラブルになる可能性も。
警音器の使用制限違反は妨害運転罪の構成要素にもなっています。
最悪のケースまで想定すると、例えば気づきベルで威嚇されたと思う車のドライバーから報復的あおり運転をされる可能性も。
まあ、車のドライバーまで聞こえている音なのかはやや怪しいところなので、考えすぎ?
使い方次第
明確に違反だと言えるものでもないですが、使い方次第では有益。
気づきベルが付いていることを免罪符的にして、歩行者のすぐ横を減速もしないで通り抜けるロードバイクについては悪。
ジジイが使っていた気づきベル(?)にしても、歩行者が激怒する可能性も秘めてますし。
威嚇されたと思って、沸点が低い人もいますし。
まあ気づきベルについては、それ自体の善悪についてはわかりません。
スピーカー積んで音楽鳴らして乗っているロードバイクも見たことがありますが、あれも一部都道府県では違反になる恐れがあるものの、道路交通法では違反ではない。
車やオートバイにおけるエンジン音みたいな存在だと捉えれば、むしろ歩行者にとっても有益だと考えることもできます。
車両が近づいてきていることを知ったほうが、お互いに事故防止になるし。
けど気づきベルを付けていることで、歩行者のすぐ横を減速もせずにかっ飛ばす人については悪だと考えてます。
威嚇されたと思ってトラブルになる可能性もゼロとは言えません。
気づきベルがあっても、歩行者のすぐ横をかっ飛ばしていい根拠にはなりませんし。
違うだろ!!
違うだろ!!
ラチェット攻撃もそうですが、あれも鳴らしたくて鳴らしているケースもあるでしょうけど、ペダリング止めれば勝手に鳴ってしまうものですし。
故意なのか、自然に鳴っているのかまではわかりません。
ずいぶん昔は、サイクリングロードで歩行者の横を通るときに、減速してから【右から通ります】などと声かけしているロードバイクもいたように感じますが、最近は休日のサイクリングロードに行くことも無いのでわかりません。
後ろから急に声を掛けられるほうが怖いと思うケースもあるし、いろいろ難しいところなんですが、結局は自分自身ではなくて他人の安全を守りながら走るということが大前提なんだろうなと思います。
結局のところ、気づきベルの音が威嚇と感じる人もいれば、車のエンジン音と同じ扱いで【自転車が接近していることを知ることが出来るサイン】と感じる人もいる。
明確に違法ではない存在なので、受け取り手の歩行者がどう感じるか次第なのかなと思うのですが、受け取り方は人それぞれ。
受け取り手がどう感じるか?という視点で見るべきなのかなと。
そう考えると、私としては気づきベルを使わずに、歩行者に対しては徐行と停止を使えばそれで十分かなと考えてます。
そういう意味では、ながらスマホの歩行者に向けて警音器を鳴らすことを推奨したGENTZも、受け取り手次第ではいいこと・・・とはならなくて、アレは明確に法で制限されてます。
グレーな存在??いやオフホワイトな存在??な気づきベルについては、善悪の問題なのか、いまだに答えはわかりません。
分からない上に威嚇行為と感じる人もいると思うので、私は使いませんが。
気づきベルがついていることを免罪符的にして、歩行者がいても減速もしないロードバイクについては、いかがなものか。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
以前は歩行者がいる時は、通りますと声掛けしていましたが、コロナ禍で声掛けするのはあまり良くないと思い、気付きベルを付けるようになりました。
コメントありがとうございます。
この考え方はアリですね。
私も、見知らぬ第三者から無駄に声掛けて欲しいとは時代的に思いませんから・・・
気づきベルを「気づけベル」「どけどけベル」という人は自転車乗りの立場で考えられている方が多い印象です。ルールとマナーを守るサイクリストとして安全確保の責任を相手に転嫁するベルのようなものは許せないというお考えなのかと感じました。
翻って歩行者の立場からすると、音もなく後から接近してきていきなり追い越していく自転車は非常に怖いです。その点気づきベルを付けている自転車は近づいてきているのが分かるので安心感があります。
追い越す際に声をかけるという方もいらっしゃいますが、音もなく後ろに現れた自転車の人から声をかけられたら二重に驚きます。
川沿いの遊歩道を歩くことが多い立場としては、歩行者の横を減速せずに駆け抜けていく自転車はベルをつけているいないにかかわらず多いです。
特に歩道を走る自転車はすべて気づきベルを付けてほしいとさえ思っています。
ブログ主様のような安全意識の高い方は、歩行者にも配慮されているのでしょうが、それでも自転車と人が混在して通行せざるをえない道が多くある現状からすると気づきベルのような自転車の存在を早くから知らせてくれるものには有用性があるように歩行者の立場からは感じています。
コメントありがとうございます。
歩行者目線とのことですが、歩行者の中でも気づきベルについて威嚇と考える人もいます。
後方から声を掛ける行為は、いきなりすれば驚かれますので私は好きではありません。
この件がいつまでも答えを出せない理由としては、歩行者であっても捉え方は人それぞれということだと思ってまして、ご指摘のように、気づきベルがあったほうが助かると思う歩行者もいますし、不快に感じる歩行者もいます。
【助かる・ありがたい】と【不快】では真逆な感想になってしまうのですが、ベルではない音であれば威嚇っぽい感覚は減るかもしれないと思ってます。
それがなんなのかはわかりませんw
わたしは自転車に乗っておらず、サイクリングロードを散歩とジョギングしているものですが、気づきベルを装着してるサイクリストに対しては好印象です。
徐行しても横を無音で通られるとびっくりします。
近づくにつれて徐々にベルの音が大きくなるので、心の準備ができますし、とても助かりますので、ぜひ付けてほしいです。
コメントありがとうございます。
同様のご意見はランナーの方や歩行者から頂いたことがありますが、一方では「威嚇された」と捉える方もいます。
私としては付けることをダメとは思いませんが、法律通り側方間隔又は徐行を徹底することが大事だと思いますが、何せ「徹底」とは程遠い世界でして。