こんな報道がありました。
1日午後11時35分ごろ、鳥取市湖山町北2丁目の県道で、歩いて渡ろうとしていた近くの飲食店経営の女性(69)が同市在住の男子大学生(19)の自転車にはねられ、頭の骨を折るなどして意識不明の重体となった。
鳥取署によると、現場は見通しの良い直線。近くにコンビニや飲食店があり、薄暗かったという。大学生はロードバイクに乗り、左車線の車道を通行していた。ライトは点灯していたが、「速度がかなり出ていた」という趣旨の発言をしていたという。
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ヤフコメではロードバイク叩きみたいなのが溢れているように思うのですが・・・
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事故状況
こちらの記事では、事故現場の映像が出ています。

恐らくこの辺りではないかと思われます。
ただこれ、
・左車線の車道を通行していた
・ライトは点灯していた
・速度がかなり出ていた
逆走していたわけでもないし、無灯火でもない。
強いて言うなら速度がかなり出ていた点では、抑えていれば事故が防げた可能性もあります。
ただし、かなり出ていた速度というのがどれくらいなのかハッキリしないので何とも言えません。
むしろ問題なのは、横断歩道ではない場所で横断開始した歩行者のほうだと思うのですが、こういう場合でも自転車側には安全運転義務があるので、速度次第では問題になるかと。
ただまあ、車道の左側を走行し、ライトを点灯していた自転車乗りなので、この状況で大きく非難されるものだとは思わないですが。
ちなみにこの場合、基本過失割合は自転車:歩行者=80:20だそうです。
速度次第では自転車側に過失が増える可能性もあります。
二輪車の距離はわかりづらい
これ、対向右折車の飛び出し問題と同じだと思うんですよ。

夜間ライトを点けていたとしても、二輪車の距離感はわかりづらいというのが定説。
ロードバイク側もどの程度のライトを装備していたのかまでは報道されていませんが、ショボイライトだとなおさらわかりづらい。
なのでそれを知った上で、歩行者の飛び出しに対処できる速度で走るのが夜間ライドの鉄則。
フロントライトについては、それなりに明るいライトを点灯、ちょっと落ちるライトを点滅にすることを私は推奨しているのですが、点灯は自分自身の視野確保ですよね。
点滅は他人から発見してもらうほう、つまりは被視認性だと思うんですね。
報道を見る限り、歩行者が横断歩道ではないところで横断を開始している。
ロードバイク側にはそれに対する注意義務があります。
ちなみに交通事故関係で自転車の高速度と認定されるときって、だいたいは時速30キロ以上を指していることが多いように感じます。
これの理由は、世の中にある自転車のほとんどはママチャリなわけで、ママチャリ基準で見られるからです。
今回の事故でのロードバイクの速度は不明です。
私も夜に乗ることは多いですが、フロントは二灯体制で、点灯はRN1500かALLTY2000(1500ルーメンか2000ルーメン)。
点滅はRN400にしてます。
もちろんハイビームなんてしません。
GVOLTの可能性
一般的な自転車ライトを水平に近い設置をすると、こんな感じでクソ眩しい結果になります。
なのでやや下向きに付けるのが正解。
ただしキャットアイのGVOLTだと、かなり独特のビームになるようです。
GVOLT70。
こちらはオーライトRN1200。
GVOLTだと上方向がかなりカットされているので、遠くを照らすことができます。
その代わり下配光もかなりカットされているのがアレなんですが・・・下配光がカットされていなかったら満点評価。
GVOLTで遠くを照らして、照度が落ちるライトで点滅させるのもアリかもしれません。
ちなみに時速40キロで1秒間に進む距離ってわかります??
11.11mです。
ちょっとの判断遅れでこれだけ進むので、ロードバイクの運転、特に夜間は気を遣うことが多いわけです。
なぜそこを横断するんだ?なぜそのタイミングで横断開始するんだ??と疑問に思うことはしょっちゅうですから。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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