グラベル用ホイールとしてはフルクラム初のRAPID RED CARBONが発表されました。
あくまでもグラベル用ホイールなのでロード向きではないですが、軽量性と反応性を重視した新型ホイールとなっているようです。
FULCRUM RAPID RED CARBON 700c
https://rapidredcarbon.fulcrumwheels.com/
まず特徴的なのはリム形状。
S字型になった左右非対称成形で、U字型リムと比べて横剛性が2.5%向上。
見た感じでもニップルホールのあたりとか特徴的な形状となっています。
あくまでもグラベル用なので、超ワイドリム&2WAY-FITでチューブレス対応。
スペックを見ていきましょう。
重量 | 1490g |
リムハイト | 30㎜ |
リム外幅 | 30.6㎜ |
リム内幅 | 25㎜ |
適合タイヤ幅 | 38ー60㎜ |
ベアリング | カップ&コーン |
スポーク数 | 24/24 |
最近、フックレスリムも少しずつ出始めていますが、あえてフルクラムが選択したのはミニフックを使ったリム形状。
フックレスリムはまだタイヤとの相性問題から使えるタイヤが限定されてしまうわけですが、ミニフックにすることで多くのタイヤを使えるようにしている。
https://rapidredcarbon.fulcrumwheels.com/
フックレスリムの場合、基本はクリンチャー化して使うことはNG。
パンクしてどうしてもしょうがないとき限定でインナーチューブを使ってもいいですよという曖昧な状態になっていますが、ラピッドレッドカーボンは2WAYFITなのでクリンチャーでもチューブレスでも使用可能です。
リム内部にはニップルホールが無いのでリムテープも不要になっています。
リム幅が広いことや適合タイヤ幅が38㎜以上なので、ロードバイクではそもそも使えないホイールになりますが、グラベル用カーボンホイールは貴重な存在。
日本での値段は不明ですが、海外価格で見ると20万程度に収まりそうです。
他社で似たようなランクというと
他社のグラベルホイールで似たような立ち位置となると、マヴィックのオールロードプロカーボンSLあたりでしょうか。
重量が1445g、リムハイト25㎜、リム内幅が23㎜のグラベル用ホイール。
フルクラムのラピッドレッドカーボンについてはこれよりももうちょっとリムハイトが高く、もう少しだけワイドリムとなっている感じ。
ただしよくわからないことがあって、なんかマヴィックのオールロードプロカーボンSLってとんでもない値段になっているといいますか・・・
定価よりもはるかに高くなっているってどういうこと??
ロードバイクとグラベルロードの二刀流の方もそこそこ増えてきているのかなと思いますが、どっちでも使えるホイールのほうが需要としてはまだ高いんですかね?
グラベル用ホイールだと、ロードにはクリアランスの問題で厳しいこともありますし。
さてここから少し話が逸れます。
フルクラムのラピッドレッドカーボンの重量は1490g。
ホイール開発の現場は詳しく知りませんが、もしこれが1500g台だとすると、どうしても販売する上で重量的に売れにくくなるんだと思います。
仮に1505gだったとしても、重量差はたった15gなわけで、走ってみて違いを感じ取れる人がいるとは思えないレベル。
けど気持ちの問題としては、1490gと1505gってなんか全く別次元のように感じてしまいますよねw
リムなどの設計時も、きっとこういうところも考えているんじゃないかと勝手に想像してしまうのですが、昔シマノのC24が1300g台から1400g台になったときも、そこまで大きな重量差ではないけどユーザーに訴えかける力が明らかに弱くなる。
不思議ですよねw
重量なんて関係ない!うちのホイールはよく走るんだ!と言っても、1400g台と1500g台では説得力が変わってしまうような気がして、ホイールメーカーって大変なんだろうなと勝手に想像します。
![roadbikenavi](https://roadbike-navi.xyz/wp-content/uploads/2021/01/20210101_140521.jpg)
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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