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危険な考え方。

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たまにこういう意見をいう人、いますよね。

ただまあ、少なくとも私については隊列組んで走ってませんから(隊列組んで走っているのは一部の人たちだと思うけど)、印象だけで批判するのは慎んだほうがよろしいかと。

そもそも

自動車重量税やガソリン税は元々は道路特定財源でしたが、2009年に一般財源に組み込まれました
自動車税(地方税)については目的税ではなく普通税です。
つまり自動車税は一般財源になるため、公務員の給与にもなるし、道路工事の資金にもなるし、教育目的にもなるし全く違う目的としても使われる税。

 

ちなみにずいぶん昔には「自転車税」があったみたいですよ。

 

かつて日本には自転車税がありました。
先日、ある記事に頂いた意見なのですが、アンチロードバイクなんだろうなと思われる方から、 こんな意見がありました。 これ、アンチの方がよくヤフコメとかで主張することですよね。 不公平だ!とか言う人もいます。 別に構いません 自動車税って、登録...

 

税金って管理・徴収するにもコストが掛かるわけで、割に合わないから廃止されてます。
誰が、どこに、何台自転車を持っているのか管理しないと課税できないし、徴収する段階では発送に関わるコストが掛かるわけですから。
自転車の場合、防犯登録があると言えばあるけど、機能しているとも言えない。
どうやって自転車の保有を行政が管理するのかという点で莫大なコストが掛かる可能性が高いし、事実上無理なんだよね。
「自転車税」を作ることは。

 

で。
私が思うにですが、この意見って一歩間違うと差別に繋がりかねない思想だと思うんです。
例えば、毎年億単位の所得税を納めている人もいれば、生活保護で課税対象外の人もいる。

 

億単位納めている人と、生活保護で課税対象外の人。
道路上で差別します?
隅っこを歩けとか言います?
生活保護の人に向かって、「堂々と歩きたいなら」なんて言います?
もちろん、不正受給などの違法行為はまた別問題。

 

自動車税って「自動車の所有の事実に担税力を見出してその所有者に課税をするもの」とされてます。
つまり課税要件は「自動車を所有している事実」のみ。
自動車税は地方税法(昭和25年)により課税されますが、元々の意味としては車を所有できる資産を持っているというところに着目した税であって、その意味では固定資産税に近い。
一種の財産税なんですよ。
その上で、車が環境に対して負荷を掛けている事実は否定できないため、排気量に応じた税率を設定した「環境負荷への負担金」的な側面も持つ。

 

応能負担原則って知らないのかな?

 

そしてあくまでも一般財源になるという事実から見ても、堂々と走るかどうかなんて関係ないよね。
税金払いたくないなら車を手放すとかカーシェアリングに切り替えれば済む話だし、なんかおかしいのでは?

所得税、住民税、健康保険とかは、所得の大小により税額が変わります。
たくさん稼いだ人がより大きな負担をする制度だけど、たくさん税金を納めた人と、課税対象外の人が受ける行政サービスって何ら変わらない
市役所に行ったときに、みんな平等に順番待つよね。
間違っても支払い額の大小により順番が変わることはない。
多額の健康保険料を支払っている人と、それより低い健康保険料の人が、病院を受診したときに扱われ方が変わることもない。

 

税金とはなんなのかを理解してないから、こんな差別的思考になるのでは?

 

例えばですが、所得税を200万払っている人(車は保有せず)と、所得税+自動車税の合計が80万の人がいたとして。

 

どっちがより多くの税金を負担しているかは一目瞭然だけど、道路上で両者の扱いが違うのか?
税金はその人の担税力に応じて負担を分配するものであって、所得の大小を担税力ととらえるもの(所得税や住民税など)、自動車の保有事実や価値を担税力ととらえるもの(自動車税)、不動産の保有事実と資産価値を担税力ととらえるもの(固定資産税)など様々ある。

けどさ、たくさん納めた人が偉いわけじゃないし、人としての扱いは平等なのね。
単にたくさん稼いだという事実であったり、資産を所有している事実に対して課税しているわけで、それにより人間の優劣が決まるなんてことはあってはならないこと。
道路は公共施設の一部ですし、税の有無に着目して語るのはちょっと看過しがたい。
自動車税を払っている人が優位なんですか?
払う義務がない人は堂々としちゃいけないのですか?

 

本当にこういう意見、一歩間違うと差別思想に陥るからあってはならないことだと思う。
法の下の平等、ですよね。

 

なお、隊列を組み走行する行為は道路交通法26条車間距離保持義務違反になりうるのですが、違反行為をしながら「我が物顔」というならいかがなものかと思います。
ただし、あくまでも「道路交通法違反事実」が非難される対象であって、顔は関係ありません。
我が物顔だろうと、したり顔だろうと、キツネ目だろうと、違反は違反ですから。

 

違反行為をせずに、通行しているロードバイクについては、我が物顔だろうと、したり顔だろうと、ニヤニヤしていようと、何か問題があるわけではありません。

 

そもそも、「堂々と走っている」のか「謙虚に走っている」のか、見てもわかりません。

 

ちなみにですが、私自身は「法に抵触しなければ何でもOK」みたいな考え方はないので誤解ないように。

そもそもですが

ロードバイクで違法な走行している人が目立つのは理解するし、ママチャリまで含めたら自転車の違反なんて毎日何件発生しているのかわからない程度に横行しているのは事実。

 

逆走、無灯火、信号無視などの重罪をカジュアルにこなす自転車については、速やかに滅亡してくれと心の底から願ってます。

 

電動キックボードの件を見ていてもそうなんだけどさ、確かに報道を見ていても違反行為は目立つ。
けど一方では、法令遵守を心がけて乗っている人もいるわけで、クソミソ一緒に評価することが間違いだと思う。

 

ちょっと前に、電動キックボードを合法的に乗っている人が、右直事故(当て逃げ)にあったツイートが出てました。
電動キックボードは直進、当て逃げした車は右折だから、道路交通法37条の規定により直進電動キックボードが優先です。

 

けどさ、なぜか「電動キックボードは危ない」という方向に評価したがる人が普通にいる。
いやいや、37条の優先権を侵害した結果起きた事故なんだから、危ないのは優先侵害した車でしょ。
もちろん、自転車とかの「小さな車両」は対向状態で速度感がわかりづらい問題があることは理解している。
ヒューマンエラーの可能性に備えて予測自衛することは大切だけど、優先侵害の結果起きた事故なんだから、まず責めるべきは車でしょ。

 

なんかおかしくない?

 

ロードバイクでも、ルールを守って走る人なんて普通にいます。
電動キックボードも同様。

 

けどさ、人間悪いことは印象に残るわけ。
それ自体を否定しないけど、全部が全部悪者みたいな偏見はやめてほしいしいかがなものかと思ってます。

 

自動車税(地方税)は目的税ではなく普通税であり、自動車を所有している事実に対して課税するもの。
不動産に対し課税する固定資産税に意味合いと同じ財産税。
自動車重量税やガソリン税も、だいぶ前に道路特定財源ではなくなってます。

 

仮に「自転車税」が創設されたとしたら、法に基づいて支払うことになりますが、存在しない税金を払うことはできません。
仮にですが、「ロードバイク税」みたいなものが出来たとするじゃないですか。
ママチャリは課税対象ではないけど、一定額以上のスポーツサイクルには毎年課税しますみたいな。

 

もしそういう税が創設されたとしても、ママチャリ相手に

管理人
管理人
お前らママチャリは課税されない身分なんだから、謙虚にしてろ。
ロードバイクは税金払っているのだから俺たちが優先だろ。

こんなこと言う奴がいたら、人間性を疑いますけどね。
仮に「ロードバイク税」が創設されたとした場合、一種の財産税的な意味合いにしかならないと思うけど、ロードバイクは10万くらいのものから200万くらいまであります。
200万のロードバイクを保有できるくらい資産があるという側面は否定できないにしろ、電動アシストのママチャリですら10万オーバーなんて珍しくもない。
10万のロードバイクにも財産税的な意味合いで課税するのか?
電動アシスト自転車にも課税しなければ整合性取れないし、そもそも、自動車税は財産税であることを理解していないのでは。

財産税=財産の所有という事実に担税力を認めて課せられる租税。
固定資産税や自動車税など。




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