自転車乗りとしては悲しいニュースです。
現場は緩やかな右カーブの下り坂。同署はロードバイクのスピードが出て、カーブを曲がり切れなかったとみている。
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ご冥福をお祈りします。
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下り坂とコーナーリング
※事故現場と画像は無関係。
下り坂でコーナーリングの前には十分減速することや、視線をコーナーの出口に向けること、左側端に寄りすぎないこと等が大切です。
長い下り坂の場合、どんどん加速して制御困難な状況になることもありうるし、女性の場合だと握力の問題からブレーキがコントロール不能になることも。
「コントロールできる範囲の速度で乗る」
これが大切なんだけど、コントロール不能な速度まで上がってしまったときにはリカバリーがかなり難しいのでね。
最近、下り坂でもブラケットポジションで下るロードバイクをよく見かけますが、ブレーキ操作とコーナーリングの安定性を考えたら下ハンドルがベスト。
指先の力でブレーキを操作できるし、重心が低くなるので曲がりやすい。
体勢が高いとかなり不安定です。
峠の下りをクロスバイクとかで下ると、体勢高いしキレイに曲がれないし。
あと、左側端に寄りすぎていると、曲がれないリスクや道路上の異物(ゴミ、草木、砂など)で操縦不能になることも。
詳しい事故の経緯までは報道されていませんが、下り坂とコーナーリングは遅くてもいいので安全第一で。
時々起こる事故
昨年、大学生のサークルでも似たような事故がありました。
こちらの事故の場合、初めてドロップハンドルに乗る大学生が制御不能に陥ったことから起きた事故ですが、下ハンドルを使えたなら話は変わったかもしれません。
②下ハンドルを使えるようにする
③制御できる速度以上にならないようにする
④タイヤとブレーキキャリパーはケチらない
ところで以前から書いているように、皆さん下ハンドルってあんまり使わないのですかね?
峠の下り坂とか、下ハンドルのほうが圧倒的にラクだしコントロールしやすいのですが。
なんでブラケットのまま下るロードバイクが多いのかな?と不思議に思っていたりする。
あと、制動力はタイヤの質とブレーキ自体のグレードが大きく関係するので、なるべくいいものを。
女性の場合、リムブレーキで不安が残るならディスクに買い換えるくらいのほうが安心かもしれません。
事故報道をみても、なぜスピードが上がってしまったのかはわかりませんが、コントロールできる範囲で乗ることが基本。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
いくつか思うことがありコメントします。
この事故で亡くなった方がそうかどうかはわかりませんが、下りで制限速度を守らないロードバイク乗りが多すぎると感じます。峠道の制限速度は30キロかせいぜい40キロのところが多いと思いますが、そんなことお構いなしに50~60キロ、もしくはそれ以上のスピードで走る人をよく見ます。ロードバイクは制限速度を守らなくてもいいとでも思っているのでしょうかね…
もうひとつは管理者様のご指摘の通り下ハン童貞が多いということです。これはディスクブレーキの普及と関係あるかもしれません。ディスクブレーキ車ならブラケットポジションでも十分に減速可能なので、下りでも下ハンは使わないという人は私のまわりにも多いです。それとリーチアジャスト機能のことを知らない人も多いです。下ハン持つとブレーキが遠いという人はけっこういます。ブレーキングだけではなく、低重心化という意味で下ハンは意味があると思いますが、ショップでもあまりそういうことは教えないですもんね…
コメントありがとうございます。
確かに制限速度オーバーは論外です。
下ハンドル使わない人とかは、そもそも何のためにドロップハンドルなのかすらわからないですよね。
けど最近って、ショップもあまり教えたりしないのですかね。
オーバースピードについては、女性の場合握力の限界を越えて制御不能に陥った事例もあるので、なおさら下ハンドルを重視すべきとは思います。