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そういやヴィットリアから出たUltra Light Speed TPUチューブの話。

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そういやちょっと前の話になりますが、ヴィットリアからTPUチューブのUltra Light Speedインナーチューブが発表されたじゃないですか。
TPUは熱可塑性ポリウレタンで、最近は増えてますよね。

 

TPUチューブというと、こんなところか。
・REVOLOOP
・シュワルベ AEROTHAN(エアロザン)
・PIRELLI SMARTUBE
・WOLFPACK
・TUBOLITO

 

何か忘れている気がするけど、まあいいか笑。
ヴィットリアってぶっちゃけ、そこまで軽いチューブにこだわってないのかと思っていたので、TPU界に参入したのは個人的には驚きでした。

 

ただまあ、あえてすぐに記事にしなかった理由はただ1つ。

管理人
管理人
ディスクブレーキ専用…

とりあえず見ていきます。

ヴィットリアのUltra Light Speedインナーチューブ

もうね、先頭に「ウルトラ」が付いているくらいなので軽量なんですよ。
重量はたったの30g。
うまい棒チーズ味の平均重量が約10g(包装パッケージ込み)らしいので、うまい棒3本分という軽量性がまずウリですよね。

Bicycle Tires | Choose the Best for Your Bike | Vittoria
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ブチルチューブの3分の1以下、ラテックスチューブより半分以下の重量。
ロードバイク界において、軽いことに悦びを感じる人はいても、重いことに悦びを感じる人は滅多にいないのが現実。
うまい棒チーズ味11本分のブチルチューブに対し、たったの3本分になるというのだからその軽さは際立っていると言えます。

 

ヴィットリアのブチルチューブを使っている人がTPUに変えた場合、うまい棒チーズ味8本分の軽量化(前後輪合わせて16本分の軽量化)と思えばイメージしやすい。
まとめ買いした子供の頃を思い出してみれば、なんとなく想像つきますね、

 

転がり抵抗については、ラテックスチューブとほぼ同等。

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強いていうならラテックスチューブのほうが振動吸収やコストでは勝る。
なにせお値段は4598円(税込)ですから。
ヴィットリアのCOMPETITION LATEXが2420円(税込)。

 

ブチルチューブの肉厚が1mmなのに対し、Ultra Light Speedインナーチューブはたったの0.35mm。
どの業界でも薄さにこだわりを持つ開発者が競い合ってますが、ロードバイク界にもうすうすの流れが確実に出てきている証拠と言えるでしょう。
どの業界でも薄くするとお値段が高い点についても同じ。
男のロマンなんでしょうね。

 

ディスクブレーキ専用なのは、当然ですがブレーキ熱による破損問題を避けるため。
リムブレーキではリムが高温になるため、厳しい。

 

「アルミリム用ブレーキシューをカーボンリムに使っても問題ない」と公言していたブランドがあった気がしますが、ブレーキシューがとろけてまろやかになっている画像はネット上に散見され、しまいにはブランドごと滅亡してしまった気がします。
メーカーとしてはやはりリスク管理は大事。

 

走行中にチューブがとろけてまろやかになると、残念ながら乗り手に極めて強い危険が待ち構えています。
とろけて嬉しいのはチーズだけなんでしょう。

TPUチューブの動向

近年各社が出しているTPUチューブの比較です。

チューブ 重量 備考 値段(税込)
ヴィットリア 30g ディスク専用 4598円
REVOLOOP
RACE ULTRA
25g(40mm) WOLFPACKと同じ 4180円
REVOLOOP
RACE
39g 3080円
シュワルベ AEROTHAN 41g(40mm) 5500円
Tubolito S-Tubo-Road 23g(42mm) ディスク専用
Tubolito Tubo-ROAD 38g(42mm)

REVOLOOP RACE ULTRAなんかは180℃の耐熱性がありカーボンリムでもOKと書いてありますが、「リムが高温になりすぎると破損の恐れが有り」とも書いてあるので、リムブレーキでは不安が残るかな。
軽量なTPUチューブでも、ディスク専用にしてないものもあります。

 

ヴィットリアのTPUを見ると、ディスク専用にしてリスク管理をしているあたり、ヴィットリアらしい気がします。
長年ヴィットリアのチューブを使ってますが、軽量化で攻めたチューブを作るという印象はないし、タイヤのほうも堅実なイメージが強いので。

 

個人的にはコスト、重量、耐久性、転がりのバランスを取るとラテックスチューブのほうが上だと思っているのであまり興味がないのが本音ですが、軽さに悦びを感じるロード乗りが多いのも事実。

 

軽量化の極地としてはTPUチューブになるのかもしれません。
けど最近はノンチューブ派(チューブレス)も増えてますし、どっちがいいのかはコスト、メンテナンス性、耐久性などバランスで考えたほうがよいと思います。

 

チューブドのいい点は、メンテナンス性ですね。






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