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ロードバイクの事故と、本当の原因②。

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先日の記事。

 

ロードバイクの事故と、本当の原因。
何年か前になりますが、名古屋で先行する時速35キロで進行する大型車に対し、左側の狭いところから時速36キロで追い抜きしたロードバイクが事故に遭った件をご存知でしょうか? こちら。 この事故、民事の判例もあります。 刑事事件の内容 刑事事件の...

 

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真相は

どちらが先行していたか次第で全く意味が違う事故になりますが、結局のところは推認するしかないわけです。

 

・両者の速度については、刑事事件同様に事故直前は被害ロードバイクのほうが速かったと推測されている(タコグラフや痕跡から)。
・加害大型車がハンドルを切り左側に寄せたとする部分は刑事、民事ともに否定。
・加害大型車が先行、ロードバイクが後行と仮定した場合には、加害大型車のさらに後続車はロードバイクの存在を現認するはずだが、後続車は否定している。
・通常、このような状況でロードバイクが追い抜きすることは考えにくい。

 

例えば大型車が先行していたと仮定した場合、さらに後続車はロードバイクの存在を現認する可能性が高い。

けどそれをいうなら、大型車が後行だと仮定した場合、大型車がロードバイクの存在を現認する可能性も高い。

直前の速度についても、速いほうが後行と考えるのが通常とは言え、あくまでも「事故直前」の速度。
それ以前の両者の関係性は全く不明な上、何らかの事情から並走状態に陥り、ロードバイク側が速度を上げてかわそうとした可能性を全否定できない。

 

結局、状況証拠と推測でしか判断できないわけです。

 

念のため書きますと、ロードバイクが先行、大型車が後行の可能性については「証拠上否定できず」とし、「相当程度の可能性が認められる」と裁判所は判断しています。
しかし立証には至っていないともしている。

 

刑事と民事では過失についての立証の深さが違う上、自賠法では無過失責任なので無過失の立証がない限りは責任を負う仕組み。
仕組みが違うので単純な比較は難しいけど、かなりモヤモヤする事故だったと言えるのかと。

どちらにせよ

控訴しているようですが、どちらが控訴したのかもわかりませんし、そもそも3つの事件が併合審理されているので原告もバラバラです。
けど、不可解な事故。

 

結局、確定的な証拠はどこにもないわけで推測でしか判断できないでしょうけど、当初の報道からも「なぜ自転車はリスクが高い追い抜きをしたのか?」については不可解でしたし、そもそも逆なんじゃないかという疑いすら否定できない。

 

まあ、報道なんてごく一部の情報しか流さないし、さほど重要ではないところを切り抜いて報道されることもありますが、報道が切り抜いた部分で騒ぐのはインターネットのお家芸なのかもしれません。

 

なお、刑事の判例については裁判所ホームページにも掲載されています。
誰でも見れる状況です。


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