自転車に関係する団体が自転車イベントについて監査請求するというのはよほどの事態な気がする。
東京五輪のレガシー(遺産)を引き継ぐとして、都が二〇二二年に開いた自転車イベントの委託先の選び方が不透明な上、委託金額が適切でないなどとして、日本サイクリング協会(東京都新宿区)は二十二日、都監査委員に対して都に必要な措置を勧告するよう求めて住民監査請求をした。
監査請求書などによると、都が二二年十一月に開いたレインボーブリッジをコースに含むサイクリングイベントの委託先は企画提案方式で決まったが、選定過程の情報公開が不十分と指摘。約十億円とされる委託金額は「同様のスポーツイベントと比べて適切とは言いがたい」とした。
五輪遺産催し巡り、都に住民監査請求 日本サイクリング協会:東京新聞 TOKYO Web東京五輪のレガシー(遺産)を引き継ぐとして、都が二〇二二年に開いた自転車イベントの委託先の選び方が不透明な上、委託金額が適切でないなど...
請求代理人の山縣敦彦弁護士によると、都が4年11月に実施した「臨海部レガシースポーツイベント」の委託先は企画提案方式で決まったが、その選定プロセスに関する資料が公開されておらず、約10億円とみられる委託金額も「適切なものとは到底言い難い」という。
山縣弁護士は22日に開いた記者会見で、「選定のプロセスが不透明であることが大きな問題だ」と指摘した。
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問題にしている点は
10億円という事業費についても問題にしてますが、監査請求した主な理由としては「選考プロセスが不透明」なことと「その選考プロセスに関する資料が公開されていない」という点。
なぜ10億円もの費用を要したのかについても、選考プロセスが不透明だと十分な検証が困難というところでしょうか。
自転車に関係する団体が自転車に関するイベントに監査請求するというのはやや異質な気がしますが、よほど不信感があるということでしょう。
他のイベントと比較しても
他のサイクリングイベントと比較しても10億円は高すぎるという指摘もありますし、委託する段階での選考プロセスの不透明性、委託費用の妥当性はしっかり検証すべきことでしょう。
参加人数もさほど多いとは言えないイベントでしたが、当該イベントに関する情報は下記にあります。


行政が何かをしたときに、情報が開示されずに検証不可能になるとろくなことがない。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
大阪マラソンで、約17億円(最新より一つ前の収支報告がネットにありました)
https://www.osaka-marathon.com/2023/info/schema/history/pdf/material36.pdf
この時は一般ランナーの定員は2万人でした(コロナ禍の真っ最中で、定員割れしてましたが)
東京マラソンは、ここには43億円と書いてます。(中止になった2020年)
https://www.asahi.com/and/article/20200228/10183544/
定員3万8000人。
大阪・東京とも、事前の関連イベントも含んだ金額のようです。
そう考えると、3000人規模の1日イベントに、10億は掛けすぎだと思います。
実際、東京マラソン・大阪マラソンとも、オリンピックにもかかわる大手広告代理店がしっかりと利益を取ったうえでの事業費ですから。
実際にかかったのは、1/3、1/4じゃないかと疑います。
コメントありがとうございます。
この件、ある程度推測されることがあるのですが、ちょっと書くのはまずいので事実関係のみにしました。
たぶんややこしい事態が待ち構えていそうな。