おいおい、大丈夫かよ…
交通違反を取り締まった際に虚偽の捜査書類を作成したとして、福岡県警は14日、柳川署地域課の男性警部補(57)を虚偽有印公文書作成・同行使容疑で書類送検するとともに、停職6カ月の懲戒処分とした。警部補は「違反を多く検挙して仕事ができると思われたかった」と容疑を認めているという。県警は、警部補が過去に検挙した約1600件の違反を取り消し、総額約1550万円に上る反則金などを返還する。警部補は14日、依願退職した。
(中略)
県警によると、警部補が偽造していた疑いがあるのは、警察官が違反の状況や現場の位置関係を記録する現場見取り図。取り締まりの際、実際はパトカーの車内にいて十分に目視で確認できなかったのに、書類上は交差点近くに立ち、目の前で信号無視などの違反を現認したように装っていたという。この結果、証拠があいまいで本来は警告にとどまるようなケースも、運転手が認めれば違反切符を交付していたという。
(中略)
警部補は15年3月~23年2月に約2600件の交通違反を検挙し、そのうち約400件は飲酒運転など明らかな違反だった。その他の約2200件のうち記録が残る約1600件について、県警は「違反行為を十分に確認できていなかった可能性がある」と判断。これらの違反を取り消し、反則金の返還や行政処分の取り消しなどもしていくとしている。違反点数の加算で免許停止となったケースも約50件あった。残る約600件は記録がなく、適切な処理だったか分からないという。
Yahoo!ニュースYahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。
結局、この警部補が検挙した全てのうち、飲酒など明らかに立証できた違反と、記録が残っていない600件を差し引いた1600件の検挙が違法だった疑いがあるとして取り消しにするそうな。
まあまあヤバいのは、この警部補が関与した検挙が免停につながったケースが約50件。
単なる違反取り消し、点数取り消し、反則金返還のみで済むのかちょっと怪しい。
横断歩道の標識漏れによる違法検挙事案は全国的に多発しましたが、そんなレベルを超えた違法検挙疑惑。
もちろん、この警部補がきちんとした検挙をした事案もあるのだろうけど、全部取り消しにするしかないのよね。
疑わしい以上は。
おかしな事件としか言いようがないけど、そもそも取締りって一人でするわけじゃないし、いろいろ疑問が残ります。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント