なんかこのようなひき逃げ事件があったようなのですが、
ちょうど報道されたようで、これは事故ではなく殺人未遂になりうる事件ですね。
赤信号で止まっている黄色いスクーター。
そこに男性が近寄り、何か声をかけている。その直後、スクーターが突然走りだし、引きずられた男性は転倒。
車にひかれそうになった。(中略)
被害男性「多分(接触に)気付いていないようだったので、『声かけてくるわ』と言って降りて、『当たったと思うので止まってください』と言ったら、そのまま動き出したみたいな感じ」
被害に遭った男性によると、接触したことを伝えるため、車を降りてスクーターの運転手に声をかけたところ、スクーターの運転手は「当たっていない」と否定。
そして突然走りだし、逃走したという。
しかも、その時の信号は赤。引きずられた男性は、交差点の中央に投げ出され、ひかれそうに。
命の危険を感じたという。被害男性「とっさに腕をつかんだんですけど、そのままアクセル全開ですかね。引っ張られる感じですね。もう死ぬかと思いました」
救護義務違反もそうだけど、これはどちらかというと殺人未遂事件ですね。
しかしまあ、クルマにはまあまあハッキリとした傷がついてますし、すり抜けして前に出たときに気がつかなかったというのはちょっと無理がある。
そして赤信号で幹線道路に突入する時点でまともではないけど、そもそもノーヘルでナンバーを折り曲げている時点でまともな雰囲気ではないのよ。
任意保険に入っているかすら怪しいし、損害賠償請求しても支払う能力があるのか…
けどこれ、仮に発進しなければあとは警察呼んで物損事故として処理されるだけなので、きちんと報告義務さえ果たしていれば刑事責任を問われることはなかった案件。
何ら刑事責任を問われない状況だったのに、ひき逃げやら殺人未遂やらついてくることになるわけで、そこまでして逃げたいとしたらだいたいは「理由」がある。
何かしら警察を呼ばれると困る事情があった可能性がありますが、どちらにせよ被害者さんはやられ損みたいになりかねないので、大阪府警がどれだけ頑張るか次第になるのかと。
ちなみにこういうときに、まずオートバイのキーを抜いてしまい発進不可能にしてしまうみたいな話を聞いたこともありますが、たぶんそんなプレイは難しい。
そもそも逃げることを予想してないでしょうし。
そういえば、以前池袋の横断歩道を青信号で横断した歩行者と、赤信号無視した自転車のひき逃げ事件っていまだに容疑者が確保されてないのよね。
あれって警察の動きも鈍く、初動捜査がいかに重要かわかる話でもありますが、時々道端に「◯✕日に事故がありました。目撃情報を…」みたいな看板をみると、未解決のひき逃げ事件ってまあまああるのでしょうか…
ちょっと前には飲酒運転発覚回避行動を取った被告人は救護義務違反が成立しないという判決が出てましたが、
いったいどうなるのやら。
なお、冒頭の事件について何か情報がある方は、当該ツイートにでも情報提供をお願いします。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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