ちょっと前から、トーマス・デ・ゲントが乗るバイクがUAEツアーで「フックレスリムからタイヤが外れた問題」が話題になってますが、
Zippのフックレスホイールにヴィットリアのタイヤをセットしていたもの。
その組み合わせ自体はZippもに適合としているものですが、
様々な説が飛び交ってますよね。
こういう流れからヴィットリアが「いやいや、フックレスリムの設計に問題があったのではなく、岩と衝突した際にリムが破損したことが原因なんだ。リムが破損したからタイヤを保持できなかっただけだよ」と説明。
UCIが調査すると報道がありますが、結構不思議なのはその「破損したリム」とやらの詳細が見つからない。
どこかに出ているのか探したけど、よくわからないや。
ヴィットリアの本国サイトを見てもよくわからない。
今のところフックレスホイールに熱心なのはCADEX、ZIPP、Enveですが、Enveを扱うダイアテックのジャーナルによるとこのように書いています。
以下の図は、タイヤを保持するためのフックビードを持たないフックレスリムから、タイヤが突然外れる仕組みを示しています。
リムのビードシート径が正しいのであれば、上図のような状況が発生する原因はタイヤのビードシート径が大きすぎるか、ビード素材がリムとの適度な気密性を保てないためにその径が広がってしまったかのいずれかでしょう。ここに、現在のロードやグラベルのチューブレスシステムが抱える最大の問題があります。
ENVE JOURNAL Vol.8 フックレスビード、 その仕組みや対象となるライダー | JOURNAL diatecこの記事をお読みになっているということは、フックレスでストレートウォールのリムをお持ちか、どのモデルを購入しようか現在検討中のどちらかでしょう。
フックレスリムから脱輪した事例ってどれだけあるのか知りませんが、例えばこのような話もある。
ハンセン氏は、フックレスに関する他の問題についても聞いたと説明した。
「一部のチームからは、以前にタイヤを履いたのに、太陽の下に放置しておいたら、タイヤが外れてしまったという話を聞いています」と彼は語った。
「しかし、メーカーはリムの製造がはるかに簡単で、必要な金型も少なくて済むため、非常に気に入っています。リムははるかに軽くなり、生産が容易になるため、彼らはこれを推進しています。」
UCI to review hookless rims ‘as a matter of urgency’Review follows Thomas De Gendt’s heavy crash at men’s UAE Tour
実際にどうなのかについてはまだ結論を出せる状況ではない気がします。
まあ、この手の話題が出る度にクリンチャータイヤ最強伝説が出てくるのは常なんですが笑。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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