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ホイール買うなら最低限ゾンダ。これは真実なのか?

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完成車付属のホイールからレベルアップするときに、「最低でもゾンダ」という一種の格言(?)みたいなものがあります。
ゾンダ自体、ウイグルなど海外通販を使えば3万円台で買える時もありますし、非常にコスパに優れたホイールだと思います。
そこそこ軽量で、なおかつ海外通販のセール時ならば3万円台。

ゾンダ

実際のところ、最低限ゾンダという説はあっているのかどうなのかについて書いていきます。

とりあえず言えることは、ゾンダ以下で買ったほうがいいホイールはない

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ホイール探しをしたことがある人はわかると思いますが、ロードのホイールって高いです。
10万円前後はザラですし、60万なんてホイールもあります。

ホイールはフレーム以上に価格差に対して性能がシビアで、安くていいものというのは正直あまりありません。
一部ではシマノRS-21が絶賛されたりしていましたが、確かにあの値段で「とりあえずまともなホイール」というのはなかなかないですが、レベルアップを狙って買うものでもありません。
ある一部でステマのように「RS-21は10万弱のホイールと遜色ない」みたいに書かれていたりしますが、乗り比べるとわかりますがハッキリとした違いはあります。
販売当初は前後合わせて15000円前後、なおかつ11速対応、またきちんとオフセットリムを使っている、という点については評価しましたが、リムは重いし、走りもちょっと鈍いです。

なので積極的にRS-21を買う理由はないんですね。ローラー台専用とかならともかく。

そんなこんなでいろいろ考えると、やはりレベルアップを狙ってホイールを買い替えるならば「最低ランクはゾンダ」で間違いないと思います。



唯一の難点、剛性が低いかも

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某自転車競技部に所属する初心者(ロード歴半年程度、高校生)から「完成車付属ホイールからスペックアップしたいが、予算があまりない。何かありますか?」と相談を受けました。
ほぼ初心者ながらも速い子で、将来が楽しみな子なのですが、とりあえずゾンダを勧めておきました。

ゾンダを使った感想を聞いたのですが、
・漕ぎ出しは間違いなく軽い
・平坦ではわずかにゾンダのほうが楽
登りでは完成車付属ホイールのほうが速い
・レースでどっちを使うかと聞かれたら、登りがあるコースなら完成車付属ホイールを使う

とイマイチ意味が分からないことを言われました。

よく言われることですが、軽いホイールのほうが登りは楽といわれています。
ちなみに完成車付属ホイールは前後で2キロ超えです。ゾンダは1550gとかですから、だいたい500g程度の差はあります。

それでも登りは重い完成車付属ホイールのほうが速いそうです。

これについていろいろ検証するために話を聞いたのですが、どうやら登りでダンシングをすると、横剛性が不足して「たわむ」ようです。
脚力が強い子なのでこうなった可能性はありますが、リムが重くてスポークが多い完成車付属ホイールのほうが「たわみ」が少なかったのかもしれません。

そこで実験的に、硬いホイールと柔らかいホイールを追加で試してもらいました。
一つはマヴィックのキシリウムエリート。これはガチガチに硬くはありませんが、ゾンダよりは硬いです。
もう一つはシマノ デュラエースC24。こちらは軽量ホイールの代表格ですが、剛性が低いことでも知られています。

登りでダンシングしてもらい、感想を聞きました。
・キシリウムエリートは登りで明らかに速かった
・c24はゾンダと大差ない感じがした
・レースでどれを使うかと聞かれたら、間違いなくキシリウムエリート

この高校生が言っている意味

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ホイールには剛性というものがあります。
剛性というのは「力を加えたときに、物体の変形しにくさ」です
ホイールはペダリングによって左右にうねるように動きますが、この「うねり」が少ないほど剛性が高いホイールです。
実際に乗っている感覚として、剛性が低く「うねり」が強いと、せっかく出力したパワーが吸収されてしまう感じで、乗っている感覚としては「頑張った割には進まない」となります。

これに近い感覚として、タイヤがパンクした状態があります。
パンクした状態で無理やり乗ると、ペダリングが死ぬほど重いです。
これは空気が抜けてタイヤの剛性がなくなっているからです。

それでも「最低限ゾンダ」

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脚力が強い自信がある人にとってはゾンダレベルでは満足いかず、「最低でもキシリウムエリート」かもしれません。
もしくはアルミスポーク系のレーシングゼロだとか、キシリウムSLSなどでないと「満足いかない人」もいるでしょう。

どれが最低限になるかの線引きは、正直言えば「乗り手の脚力、好み次第」と言えます。
そんな中それでもゾンダを推す理由ですが、私の感覚では初心者のうち、7割程度の人は完成車付属ホイール⇒ゾンダでそれなりの違いを感じ取れるからです。
残り3割程度の人は、差がよくわからないか、むしろダメというかです。

ゾンダとキシリウムエリートは、重量差でいえばほとんどありません。
重量差はほとんどなくても、剛性の差はそこそこあるため、ゾンダとキシリウムエリートの間には巨大な性能差があります。

フルクラムのレーシングゼロや、マヴィックのキシリウムSLS(現行ではキシリウムプロ)などのアルミスポーク系は、やはりキリシウムエリートとは明確な違いがあります。

節約しながらホイールのグレードアップをしたいならゾンダでもいいでしょうし、ちゃんとお金を出していいホイールを買いたいならキシリウムエリート以上を買っておいたほうがいいでしょう。

 

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