たまたま経済産業省のリコールサイトを見ていて知ったのですが、キャノンデールの「DAVE」がリコールになってました。
そもそも「DAVE」という車種があったことすら知らなかったのですが、これってシングルスピードのダートジャンプバイクなんですね。
なにやらヘッドチューブとダウンチューブの溶接が分離して転倒するリスクがあるのだとか。
溶接不良みたいだけど、たぶんこれってほとんど報道やアナウンスされてないような。
そもそも、日本では96台が対象と少ない。
アメリカの消費者製品安全委員会によると、リコール台数は約660台(さらにカナダで約113台)となってますが、世界的にみてもそれほど多くはないらしい。
2021~2023年モデルとなっているので3年分です。
実際に溶接部が剥離した事例が2件あり、負傷者の報告はないとのこと。
ダートジャンプバイクって実用自転車ではなく遊ぶ自転車なのでそれほど流通してないと思うけど、キャノンデールのサイトをみると既に廃盤扱いなのか情報がほとんど出てこない。
ダートジャンプバイクが溶接不良で割れたら笑えないけど、こういう自転車も面白そうですよね。
あまりメジャーな自転車ではない上に流通台数も少ないから大々的にリコール情報を流していたわけでも無さそうですが、シマノのクランクリコールについてもいまだに知らなかった人がいたりするのでびっくりします。
シマノのクランクリコールについてはかなり大々的に発表し、しかも日経なども報じるなど自転車界とは関係ない人でも知っていたりするけど、ある程度興味を持ってないと情報に接する機会がないのよね。
ついでにだいぶ話が逸れますが、この報道。
救急車を呼んでも入院に至らなかった場合、7700円を徴収します──。
救急医療を担う三重県松阪市内の3基幹病院が6月1日から、救急搬送されたうち入院に至らなかった軽症患者から保険適用外の「選定療養費」として一人(件)につき7700円(税込み)を徴収する。救急車を安易に利用する「コンビニ受診」を減らす目的だという。
入院しなかったら救急車が「有料」に タクシー代わりに救急車呼ぶ“コンビニ受診”減らす狙い(AERA dot.) - Yahoo!ニュース三重県松阪市内の3病院が6月から、入院不要の救急搬送者に対して7700円を徴収する。救急搬送者の半数近くは入院不要の軽症者。「有料化」には不適正利用を減らす狙いがある。AERA 2024年4月1日
メディアって一部の情報を抜き出してインパクトを出したいみたいだけど、入院に至らなかったら問答無用に7700円徴収…ではない。
入院に至らなかった場合以外にも徴収対象外のケースが書いてありますが、救急車の適正利用に繋げたいからやや誇大に表現するのだろうか。
シマノのクランクリコールについても、「点検して問題が見られた場合のみ交換なのは日本だけ!海外では全数交換だ!おかしいだろ!」と発狂する人がまあまあいたけど、世界中で同じ対応です。
あまり深く調べないまま騒ぐ人が多いのも問題。
救急車の件も「激痛だけど医学的には軽症」とかもあるので、そういう場合にまで徴収するようには思えませんが、アホみたいな理由で救急車を要請する事例を減らしたいからこういう報道なのでしょうか。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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