ロードバイクの塗装について質問を頂きました。
昨年ロードバイクを購入するにあたりホワイトのカーボン車を候補に挙げていたのですが、ホワイトのカーボンは何年かで黄ばみが目立つと聞き購入を見送りました。
ネットで調べたのですが、昔の塗装は黄ばむけど今の塗装は大丈夫とか、今の塗装でも何年かで黄ばむとか真相はわかりませんでした。
回答いたします。
なぜ塗装が黄ばむのか?
正直なところ塗装については全くのド素人なのでわからないのでネットで調べました。
そもそも塗装はなぜ黄ばむのでしょうか?
調べた結果ではこちらが詳しく書いてあるようです。
http://55fujix.com/technical/2374
要は人口光線や熱の影響で起こる黄ばみを黄変と呼ぶそうですが、様々な要因で起こるようですね。
専門的な部分もかなり書かれているので、私には半分くらいしか理解できませんでしたが、塗料の問題などによるようですね。
こちらの会社では金属系の塗装がメイン(?)のようなのでカーボンだと何か違うのかもしれませんが、ちょっとわかりませんでした。
ただ、いろんなネット上の情報を見る限り、黄ばみが起こりにくい塗料を使っている場合もあるようですし、こちらの会社の紹介でも近年は塗料の性能、塗装技術が上がって黄変は起こりにくくなっていると書いてあります。
自分の体験談では
前に乗っていたビアンキのチェレステカラーのバイクですが、買った当初に比べると全体的に黄ばんできたような印象はありました。
買ったモデルは2013年モデルですが、気になり始めたのは3年後くらいからでしょうか。
どちらかというと日焼けに近いようなイメージの黄ばみでした。
当たり前ですが、室内保管していましたし、フレームの拭き掃除は乗った後に毎回行い、ワックスがけは2ヶ月に一度くらいはやっていた気がします。
外を走るロードバイクには様々なフレームへの刺激が加わります。
外気中の様々な物質がフレームに付着しますし、チェーンを洗えばフレームにディグリーザーは洗剤などが付着します。
紫外線の影響も避けられません。
こういった化学的な刺激に対して、塗装は万全なわけがなく、ある程度は劣化するのは仕方ないことだと思います。
その劣化をどれだけ最小限にしながら綺麗な状態を保つのかは難しい問題です。
ワックスがけはフレームを痛める
これについては諸説あるのですが、ワックスがけはフレームの塗装を痛めるという意見があります。
塗装を痛める要因として、打ち付けたとか擦ったなどの物理的刺激を除くと、化学的要因である界面活性剤と石油系有機溶剤も塗装を痛める原因と言われています。
界面活性剤というのは、つまりは洗剤のことですね。
石油系有機溶剤というのは、いわゆるディグリーザーもそうですし、ワックスやコーティング剤にも含まれているとされています。
洗剤を使った後には必ず完全に流しきらないと、フレームに残った洗剤の成分でシミになることもあります。
ワックスの影響については個人的にはあまり悪影響だと感じたことがないのですが、理屈の上では塗装を痛める可能性はありそうですね。
でもワックスがけしたあとのフレームを見ると、ウットリするような輝きが出ますよね。
だいぶ前に塗装に詳しいという人に【ワックスとか洗剤はフレームを痛めるからやめたほうがいい】みたいに言われたことがあったのですが、その時は正直あまり真剣に聞いていなかったというか、少数派の意見だと思って流して聞いていました。
今考えると、きちんと理由を聞いておけばよかったかもしれません。
ちなみにガラス繊維系コーティング剤はどうなのかというと、これもイマイチよくわかりませんでした。
ですが、市販されているようなガラスコーティング剤のほとんどは溶剤を使っているもののようですので、最終的には塗装を痛める可能性もあるのではないかと思っています。
お高いガラスコーティングの場合は念入りな下処理をしてやるので塗装には影響がないという意見も聞きましたが、ちょっとわかりません。
自転車屋レベルでやるようなガラスコーティングだと、恐らくは安価なガラス繊維入りのコーティング剤を塗る程度の話だと思うので、多分塗装にはそれなりの影響があるのではないかと考えます。
※間違っていたらご指摘ください。
私の洗車方法
そういえばLOOK765を買って8ヶ月が経ちました。
この間、ワックス系のものを使ったのは実は一度だけです。
普段は乗った後にフレームを拭くのですが、横着してこんなものを使っています。
ただのウェットティッシュです。
一応意味があるのかないのかはわかりませんが、ノンアルコールタイプを選んでいます。
これで優しく拭くだけです。
これだけできれいになっていますし、一回だけワックスを使ったのは特に理由がなく何となくやっただけです。
やっていることとしてはほぼ真水で濡らして拭いているのと同じだと思うので、これが塗装に優しいのではないかと勝手に思っています。
ただ、ロードバイクの場合、構造的にフレームにチェーンオイルが飛び散るのは目に見えてます。
チェーンオイルも塗装に多少なりとも影響を与えると思いますし、完全に劣化を防ぐということは不可能でしょう。
これも聞いた話なので実物は見ていませんが、メリダのランプレメリダカラーのピンクっぽい部分は色あせしやすいという話も聞いたことがあります。
ランプレメリダカラーがあったのは最近の話ですし、必ずしも最近のものが黄ばみなどが起こりにくいとも限らないかもしれません。
一つ言えることですが、ホワイトカラーは間違いなく汚れやすく、塗料の性質からも黄ばみは最も目立ちやすいのは確かだと思います。
なので個人的にはホワイトカラーのロードバイクは避けるようにしています。
実は私、最初にビアンキを買ったとき、欲しいカラーはホワイトのほうでした。
チェレステだとくどすぎると思っていたからです。
なんですが、私が欲しかった車種のホワイトカラーは前年で廃止になっていたので、仕方なくチェレステを選びました。
近年はビアンキのラインアップの中でも、ホワイトを前面に押し出したロードバイク自体がなかったりしますし、もしかしたら汚れやすいという問題からなのかなと勝手に想像しています。
私が乗っているLOOK765も、ホワイトカラーがあります。
Look【ルック】765 Ultegra 11 Mix Carbon Road Bike
これは2017年モデルのアルテグラMIX完成車ですが、2018年モデルではこのカラーはなかったはず。
クーポン使えば結構安く買えますし、何よりホワイトのLOOKもカッコいいのですが、ここまでホワイトを前面に出しているフレームは汚れが落ちなくなってきたなくなる可能性があります。
なので私は、プロチームカラーの765を選んでいます。
個人的にはこれはこれでカッコいいと思いますし、LOOKというとこのモンドリアンカラーだなぁと思いますし。
Look【ルック】765 Pro Team Ultegra 11 Carbon Road Bike
ちなみに何度も書きますが、私自身塗装については全くの素人です。
詳しい人がいましたら、フレームを保護するためにしていいこととしないほうがいいことを教えてください。
<追記>
キャノンデールのCAAD10ホワイトカラーでも、サイクルコンピューターをタイラップ止めしていたところが真っ白なままで、それ以外は日焼けしている感じになってしまったという報告をいただきました。
買ってから3,4年でのことのようです。
タイラップ止めのところはどうしても日焼けによりクッキリ跡が出てしまいますよね・・・
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
FRPじゃあるまいに、ガラスコーティングにガラス繊維なんか入ってません。もしそうならフレームに繊維の凸凹ができるはずです。あれは二酸化ケイ素(ガラスの主成分)の被膜を表面につくるコーティングです。被膜によって汚れや、水が弾かれます。主成分がガラスに近い物ですので、一般的にガラスコーティングと呼ばれますが、表面にガラスができる訳では無いです。あくまで分子皮膜ですから強度にあまり期待はできません。まぁ本格的な二液式のキットとかなら比較的厚い・強い被膜が期待出来そうではありますが、それでも傷から守る類の効果はないでしょうね。
コメントありがとうございます。
ガラスコーティングの話ですが、ガラス繊維系コーティング剤と、ガラスコーティング剤があり、あなたが言っているのは後者だと思われます。
繊維が入っているものは存在していますよ??