いろいろあるんだなあと考えてしまいますが、
この手の話って、結局は人と人の繋がりなのよね。
「もう使わせない」と言われてしまえばおしまいなので…
人と人の関係なのだから。
規模は違えど輪行も似たような部分があって、鉄道会社が「輪行は禁止にする」と言い出したら終了する。
ところで、たまに「昔はルール違反やマナー違反のサイクリストなんていなかった。今は…」みたいな話を聞くのですが、今も昔もルール違反やマナー違反なんて普通にいたわけで、懐古主義的だなぁと思ってしまう。
例えば、近鉄はその昔、一般人に輪行を許可した後に禁止にした過去がある。
しかしその直後、詳細な記録は見あたらないが、近鉄は輪行袋の持ち込みを禁じてしまう。その理由は輪行袋からはみ出たチェーンで女性客の着物が汚れた、倒れた輪行袋で客が怪我をした、ブレーキか変速機のほつれたワイヤーが輪行袋から飛び出して、女性客のストッキングを伝線させたなどとされる。 この当時の事情に詳しい熟練サイクリス トに聞き取りをしても 単一の理由ではなかった。勘案するに上記を含め、いくつかの苦情が近鉄に寄せられたことが原因であろう。
貝柄 徹、鉄道と自転車におけるマルチモーダル交通の歴史的展開 ー関西地区でのサイクルトレインの事例からー、
https://otemae.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=42&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1
今の時代には聞かないような阿鼻叫喚なトラブルが書いてありますが、禁止にしたくらいなのでそれなりの数のトラブルがあったと推測される。
他にも超有名老舗ショップに何十年と通う人がいうには、「昔はチーム練で信号無視は当たり前だったけど、今は炎上するからマシになった」と言ってまして。
今も昔もダメな人はダメだったけど、昔は①直接注意する、②陰口を叩く、くらいしか選択肢がなかったところに、③SNSで拡散する、という手段が加わっただけなのよ。
ダメな人が可視化されて拡散・共有されるようなツールが増えた程度で、今も昔もダメな人はダメだった。
今がどうとか昔がどうとかは関係なくて、結局は個人のモラルに委ねられているだけなんですが、堂々と「輪行のルールを守りません」と公言する人もいるので、なかなか厳しい。
マナーという「人それぞれ価値観が違うこと」に委ねるとメチャクチャになるから、ルールで一律の線引きをするわけなので…不合理なルールだと思うならルールを変えるように働きかけるのが筋。
輪行のルールなんて不合理でもなければ守ることが難しくもないし、ルールを守ることで危険性があるわけではないので、それすら「守らない」と公言する人がいるのもヤバいのですが…
結局、自分自身がやることをきちんとするしかないのよね。
一部の問題で全体が禁止されたら悲しいですが。
最近はやたら超軽量輪行袋が各社から登場しているし、緊急時のお守りとして超軽量タイプを携帯する人が増えた/需要が高まったのでしょうかね。
いい傾向です。
何年か前に、「緊急時に備えて超軽量輪行袋を携帯している」と書いたら全否定されたこともありましたが、時代は変わるもんです。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
「たのしいやまみち」を守れなかったのですかね。
あくまで、使わせてもらっている立場なのを忘れない様にしたいものです。
他山の石として、原因が気になる。
ゴミか、路駐かなぁ。
コメントありがとうございます。
いろいろ噂は出てますが、結局は信頼を失うとダメなんですよね…