フルクラムから新しいオールロードホイール「SHARQ」が発表されたのですが、最近こういうウネウネリムが流行りなんですかね。
特許出願中の2-Wave Rim technology
Fulcrum Sharq – Fast wheels for any road
このようなウネウネリムは向かい風と横風の空気抵抗を軽減するものとして知られ、ZippのSawtoothリムなどがありますが、フルクラムは2-Wave Rim。
2つの波とは何を指すか?
フルクラムの2-Wave Rim technologyではノーズに近い部分には規則的なウェーブを、サイドには非対照なウェーブを組み合わせることでハンドリングと空力が良くなるとしている。
リムハイトは最も高いところで47mm、低いところで42mm。
同じリムハイトのホイールと比較した場合に、横風に対する耐性が0°から10°の風で21%、10°から20°の間で最大30% 良好だとしてますが、具体的に何のホイールと比較した結果なのかはわかりません。
確かに一見すると分かりにくいけど、リムサイドにもウェーブがあるんですよね。
Fulcrum Sharq – Fast wheels for any road
これをロードホイールではなく、オールロードホイールとして出してきたところが興味深い。
オールロードホイールなのでASTMカテゴリーは「2」。
FF100カーボンリムで、リム重量は不明ですがホイール重量は1440g。
リム内幅は25mm、外幅が29.8mmとなっており、対応する最小タイヤサイズは30mm。
30~65mmのタイヤに対応します。
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スポークは新しく開発されたA3RO
Fulcrum Sharq – Fast wheels for any road
スポークはSHARQのために新たに開発されたスチールスポークA3ROを採用。
幅3mm、厚さ0.8mmのダブルバテッドスポークで、スポーク数は24/24の2:1組。
値段は€2460
フルクラムがSHARQをいくらで売り出すのか気になるところですが、最近の大手ブランドのカーボンホイールはまあまあ高い。
SHARQのお値段は€2460、日本円にすると41万くらいか。
フルクラムのラインアップからみると、オールロードホイールの中ではフラッグシップモデルの位置付けなんかな?
RAPID RED CARBONが€1582(リムハイト30mm、1490g)ですが、RAPID RED CARBONとは趣向が違いエアロに重点を置いたホイールなんだと思うし、SHARQはオールロードホイールとしながらもロードでの使用も考慮している雰囲気がある。
もしかしたら2-Wave Rim technologyを採用したロードホイールが別に登場するのかも。
SHARQのスペック
重量 | 1440g |
リムハイト | 42-47mm |
リム内幅 | 25mm |
リム外幅 | 29.8mm |
適合タイヤ | 30~65mm(2-Way Fit) |
スポーク数 | 24/24 |
ベアリング | USB |
他社を見渡すと、ZippのSawtoothリムのみならずP&P COMPONENTSがウネウネリムのロードホイールを発表してますが、
【P&P COMPONENTS 新製品No.1】
ディスクブレーキ用カーボンホイール
「RUDRA Alpha50」特徴的な波状リムにDT SWISSのDT240EXPを採用
▪︎重量:1465g
▪︎希望小売価格:258,500円2024年6月発売予定#PandPCOMPONENTS pic.twitter.com/paXfQ0yLii
— P&P COMPONENTS (@PandPCOMPONENTS) January 16, 2024
今後はこのタイプのカーボンリムがメジャーになるのでしょうか?
ウネウネリムは特許侵害がどうのこうので揉めていたことも記憶に新しいけど、フルクラムは2wave、2つの波を組み合わせた新技術で特許出願中のようです。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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