いきなりですが表題の件。
たまたま見た動画なんですが、シートポストをトルクレンチで締める内容なんだけど、本来持つべきトルクレンチの位置を無視して
なぜか短く持ち
さらに、指定トルクになったらカチっとなるところ、なぜかダブルカチカチさせている謎動画を見たのですが、
まず、トルクレンチを短く持って作業すると、指定したトルクよりも締め付けが強くなります。
つまりオーバートルクになる可能性が上がる。
さらに、プリセット型トルクレンチは指定トルクに達したら「カチっ」となるので、一度カチっとしたあとにさらに締め付けてダブルカチカチさせたら、やはりオーバートルクになります。
これはトルクレンチメーカーからも警告が出ている。
\トルクレンチ7つの誤解 その⑤/
トルクレンチを使うとき、握り方や握る位置を意識していますか?
あなたの持ち方、実は間違いかもしれません。続きはこちらをチェック!⇒ https://t.co/fRarwDjCvY pic.twitter.com/OMCvYkHzOx
— 【公式】KTC 🔧 京都機械工具株式会社 (@kyototool) May 28, 2019
たくさんの反響ありがとうございます! なぜ?という声が多かったので、少し補足します!
「ねじにかかる力」と「カチッとなる力」は、正しい位置に力を掛けることを前提に設定されているため、グリップ位置が変わると誤差が生じ、力の強さや機種によっては作業精度に大きく影響してしまうのです!! pic.twitter.com/3Kr1k6NO6Z— 【公式】KTC 🔧 京都機械工具株式会社 (@kyototool) May 29, 2019
誤差が生じる使い方をしたなら、そもそもトルクレンチを使う意味がないので、まだ手ルクレンチのほうがマシなんじゃないかとすら思ってしまいますが…
道具って便利だけど、ちゃんと使わないならむしろ害になることもあって
初期不良だろ!
みたいに騒いでしまう人も。
もうアレだよね。
「トルクレンチを使いましょう」なんて説明では足りなくて、「きちんとしたトルクレンチを正しい使い方で使いましょう」と説明しないとクレームの原因。
「空気入れを買ったのに空気が入らない!初期不良だろ!」と騒いでも、フレンチバルブの先端を緩めないままいくらポンピングしても入るわけがない。
道具も大事だけど、使い方も大事だよね。
まさかCO2インフレーターの弁を解放したままCO2のボンベを差し込んで
初期不良だろ!
なんてクレームをつける人がいるのかはわからん。
いたら地獄。
道具は正しく使えないなら、むしろ害になることもあるので注意。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
ビーム式のトルクレンチならそういう心配は無縁ですね。
ちなみに、自動車の整備関係はダブルクリックの方が明らかに多数派ですね。
コメントありがとうございます。
ダブルクリックさせる理由は何かあるのでしょうか?
> 自動車の整備関係はダブルクリックの方が明らかに多数派ですね。
私の肌感覚でもそうですね。一般整備の場などでは特に。
一方で競技系のショップやメカニックの皆さまは知る限りほぼ全員が正しい使い方をしています。
学校では教えているそうですが。(高山自動車短期大学 教授との会話)
なぜカチカチとやるのでしょうね?(謎)
コメントありがとうございます。
ダブルクリックする理由がさっぱりわからなくなりました笑。
なぜダブルクリック派が増えてしまうのでしょうか…
以前、建設機械の開発・製造に携わっていましたが、その職場でもダブルクリック推奨でした。
理由は、きちんと着座(ナットやボルトが座面に接触している)のを確認するのが理由です。
ネジ部が汚れていると摩擦が大きくなり、着座前に規定トルクに達してしまう、といった事を避けるためです。(ただし、実際に起こり得るかは分かりません。)
本来であればネジ部を綺麗に保ち、必要に応じてグリスも塗布して確実に締めるのが理想ですが、現場ではそうも言ってられない場合も多いので。
一方で、現場の方たちは手感覚でトルクが分かっていますので、以下のような感じで丁寧にやっておられました。
1.規定トルク手前まで素早く締める
2.速度を緩め、カチンとクリックさせる
3. 最後にもう一度、カチンとクリックさせる
コメントありがとうございます。
かなり興味深い話でした。
要はこの話、勢いよくダブルクリックさせるからオーバートルクになるのではないかと思っていたのですが、速度を緩めてダブルクリックさせる分にはオーバートルクリスクはほとんどないと捉えていいのでしょうか?
そしてそれを「慣れた人」と「事実上の素人」では話が変わる気がしました。
コメントありがとうございます。
仰る通り、使う人の技量次第かと思います。そもそも、トルクレンチで勢い良く締めるというのが信じ難いですが。。。
ダブルクリックした物のトルクを確認したことはありませんが、オーバートルクによる不具合が発生したことはありませんでした。
トルクレンチの構造上、トルクレンチのリリースポイントできちんと締めるのを止めれば、何度やってもオーバートルクにはならないはずです。
もしかしたら、ダブルクリックには「うっかり締め忘れ」防止の目的もあったのかも知れません。組立作業ですと、一日に数百本とか締める場合もありますので。
他の方が仰っている「競技系のショップはワンクリック」との違いかも知れませんね。
コメントありがとうございます。
勉強になりました。
要は使い方次第ではワンクリックでもダブルクリックでもダメだし、使い方次第ではダブルクリックでも問題がないので、ワンクリックorダブルクリックという観点がそもそも違うのかなと感じました。
YouTubeは玉石混交ですからね
以前見た動画だと坂道で回転数変えるとどう変わるのかで同じワット回転数をを変えて坂道を登ったところ、なんとほぼ同じタイムでしたってそりゃそうだろと
コメントでも変わらないんですねってのが多く自分が異世界に迷い込んだのかと思いました
コメントありがとうございます。
以前「同じスピードならエアロロードのほうが速い」と力説してきた人がいたのですが、言いたい趣旨はわかるのですが同じスピードなら同じ速さにしかならないので…力説されてもつらかったです笑