Dahonのアルミフレーム折り畳み自転車「Horize Disc」について、リコールが出ています。
【発表情報】#折りたたみ自転車 で走行中に #フレームが破損 し、転倒したという事故を受け、事業者が不具合対応を行っています。#株式会社アキボウ の社告を参照のうえ、対象の商品をお持ちの方は使用を中止し、事業者へお問い合わせください。https://t.co/xXf2Hc3a4B pic.twitter.com/w75SdRjLwl
— 国民生活センター (@kokusen_ncac) October 30, 2024
ヒンジ部でフレームが破断し、乗っていた人は顔面を強打したそうな。
破断したフレームの検査をしたところ、溶接ビードとフレームの間に空洞ができている箇所等の溶接不良が見られ、別途購入した新品フレームについて「フレーム体のペダル力による疲労強度検査」(JIS D 9301:2019 一般用自転車)を実施したところ、規定負荷回数に達する前に溶接ビードに亀裂が発生し、基準を満たさなかったと。
要は溶接不良によりフレームに十分な強度がなく、それが原因による事故なんだと言えますが、当然リコールとなる。
平素はDAHON製品をご愛用いただきまして、誠にありがとうございます。
この度、弊社より販売いたしておりますDAHON Horize Discの一部生産ロットにおいて、フレーム折りたたみ部の溶接の破断による転倒事故が1件発生したことを受け、お客様の安全のため、同一生産ロットの全車体に、その他一部のモデルでも採用されているフレーム折りたたみ部の強度を向上させる機構(DELTECH)を基として、この度専用設計された補助具(ADD-ON DELTECH)を無償で取付けさせていただくことといたしました。
走行中の破断は、転倒により大きな事故に繋がりますので、該当する製品をご使用のお客様につきましては、ご使用を中止いただき、お買い上げの販売店、もしくは下記お問い合わせ先までご連絡の程をお願いいたします。
詳しくはこちらをご覧ください。
この度は多大なご心配とご迷惑をおかけいたします事深くお詫び申しあげます。今後ともDAHON社製品をご愛顧賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
DAHON Horize Disc リコール(補助具の無償取付け)のお知らせ平素はDAHON製品をご愛用いただきまして、誠にありがとうございます。この度、弊社より販売いたしておりますDAHON Horize Discの一部生産ロットにおいて、フレーム折りたたみ部の溶接の破断による転倒事故が1件発生したことを受け、お...
リコール対象は734台で、2021年8月~ 2024年1月頃にアキボウから出荷されたものが対象。
対象かどうかはホログラムバーコードまたは車体番号から検索可能。
ただまあ、疑問なのはフレームの全交換ではなく補助具(ADD-ON DELTECH)の取り付けとなる点。
この補助具をみる限り、ヘッドチューブ付近とシートチューブ下部を繋ぐようなパーツになっていて疑似ダウンチューブと言った方が正確なのかも。
ダウンチューブを追加して強度を確保することになるのかな。
このタイプの折り畳み自転車はこうした破断事例が時々あるのが実情。
構造的にここが弱くなるのは必然な気もする。
とはいえ、「フレーム全交換」して溶接がしっかりしたフレームに交換し、さらに補助具(ADD-ON DELTECH)を付けて補強する…という話ではなく、溶接不良があるのは仕方ないという対応でもあるわけで、はたしてそれが正解なのかは疑問。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
アキボウは、過去はビアンキ、今はコルナゴの日本総代理店をやってる、けっこう老舗の会社だと思ってたのですが、こんなミスをするのですね。
しかし、このような自転車なので、そんなに速くなかったと思いますが、ロードバイクで早く走ってるときになったら命にかかわりますね。
コメントありがとうございます。
アキボウが作っているわけではないと思いますが、溶接はお粗末ですね。
しかもリコールの内容はやや疑問です。
>このタイプの折り畳み自転車はこうした破断事例が時々あるのが実情。
ヒンジの部品は消耗品ですが、その交換を怠っての事故はまあまあ起きている気がしますが、溶接破断はそんなに起きていないと思います。リコール案件になるので。
コメントありがとうございます。
なるほど。
ちなみに交換時期は説明書などに書いてあるんですかね?
取説を見たことがないので想像ですが、折り畳み機構の使用頻度にもよりますし交換時期とかは特に無いと思います。他の部品と同じく、ガタが出たら交換とかそういう感じですね。
コメントありがとうございます。
どちらにせよ、普段からメンテナンスしてチェックするのは大事ですね。
ありがとうございます。
フロントフォークが1番折れやすいと思うのですが、普通に走行中にフレームが折れる(溶接破断)するのはイヤですね。
折れた例では通常の使用だったのか、体重はどうだったか知りたいところです。
補助部品でどの程度強化出来るのか、重量はどのくらい増すのか、ユーザーは軽さかウリだっただけに気になるでしょうね。
コメントありがとうございます。
そのあたりの細かい事情は気になりますが、どちらにせよ負荷試験でも破断したのであまり関係ないかもしれません。
横からすいませんが、試験方法はJIS規格の「フレーム体のペダル力による疲労強度試験」だそうです。自転車産業振興協会のwebサイトでも図入りで説明されています。
あと、おそらくこのモデルは先のビアンキのようにアキボウ企画の日本専用モデルだと思われます。
コメントありがとうございます。
フレーム負荷試験で破断なので、体重は関係ないですね。
この試験に似たものをLOOKの工場動画で見た記憶があります。