ジャイアントが今さらリムブレーキ完成車のTCRを出してきた件についてご意見を頂いたのですが、

なぜ「ティアグラ」なのか?という話。
これなんですが、おそらく上位コンポはリムブレーキバージョンを今後は無くして行く方針なんだと考えられまして、補修パーツの安定供給の見込みがあるのがティアグラなんじゃないかと思ってまして。
そもそも、TCR Advanced 3については中国では2025モデルとして販売されており、日本で限定販売されるTCR Advanced 3とパーツ構成も同じです。
違いはカラーのみ。
フレームメーカーはすでにミドルグレード以上はディスクブレーキ車のみに移行してますが、そういう状況なのでシマノ的にも105以上のリムブレーキコンポは早々にパーツ供給が終了するでしょう。
一方、シマノはティアグラ以下をCUESとして再編したいのだと理解できますが、CUESのSTIについては、11速用は油圧ディスク用なのに10速以下はリムブレーキ用(もしくは機械式ディスクブレーキ用)が用意されている。
| 油圧ディスク用 | 機械式ブレーキ用 | |
| 11速 | ST-U6030 | – |
| 10速 | ST-U6030 | ST-U3030-10R |
| 9速 | – | ST-U3030-9R |
ティアグラにしてもいずれは廃止して補修パーツの供給もなくなりそうですが、最悪の場合はCUES10速用STIでなんとかなる(ただし互換性の問題からそこそこパーツ交換の必要あり)。
レースバイクと定義しているTCRにCUESを搭載することはビミョーだけど、ティアグラならまだパーツ供給の見込みがあるからティアグラ完成車なんじゃないですかね。
思いきってCUES10速完成車にしても良かった気がするけど、たぶん、今回の限定モデルは中国で販売されているTCR Advanced 3(2025モデル)との兼ね合いから出てきたものなんだと思う。
だから中国のTCR Advanced 3とパーツ構成が全く同じ。
これが売れるかどうかですが、値段を抑えて買いたい人はわりといるし、みんながみんなレースするわけではないので、これはこれでアリなのよね。
「これはレースをしない貧乏人向けバイク」みたいに揶揄する意見も見かけましたが、そういうマウンティングが初心者を萎縮させていることに気づかないのだろうか。。。
けど若干気になるのは、GJ-35として中国限定モデルのTCR SLRを販売し、今回も中国モデルのTCR Advanced 3を販売する流れからすると、

そろそろ中国限定モデルのPCRが登場する流れなんじゃないのかな。
PCRは登場して早々にモデルチェンジしてフレームが軽量化されましたが、中国やベトナムではわりと話題になっている。
TCR Advanced 3の限定販売は何らかの在庫処分的な意味合いなんじゃないのかなとも思うけど、PCRが日本に上陸する伏線なのかもしれません。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。


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