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スペシャライズドのE5高品質アルミ合金ってそもそも何なんだ?

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近年、本気のフルアルミということでアルミフレーム市場が盛り上がっていると思って見ていますが、スペシャライズドのアルミフレームを見ると、【E5高品質アルミ合金】と書かれています。
これが一体何なのか?という疑問を持つ人はそこそこ多いようで。



アルミ素材

アルミフレームに使うアルミニウムは、当たり前ですがアルミニウム100%ではありません。
あくまでもアルミニウム合金です。

 

アルミ合金は、4桁の数字で表されます。
数字により、何を混ぜている合金なのかがわかるわけです。

 

例えばジュースで使うアルミ缶は、【3000番台】のアルミです。
ロードバイクで使うことが多いのは6000番台で、6000番台のアルミ合金はAl-Mg-Si系合金と言われます。

 

ロードバイクで一般的なアルミ素材は6061で、そのほかにも6011や6069が使われることが多いです。
またロードバイクのフレームに7000番台のアルミが使われることもあります。
6000番台は強度、耐食性に優れていますが、7000番台はアルミ合金中最高の強度を誇るとされています。
なので7000番台のアルミフレームは、硬いものが多いです。

各社、好き放題な名前を付けてます

名前 品番
ジャイアント

TCR SLR

ALUXX SLR-Grade Aluminum 6011
コーダブルーム

FARNA SL

6011
コーダブルーム

FARNA SL2

6066
キャノンデール

CAAD12

SmartForm C1 Premium Alloy 6069
スペシャライズド

アレー

E5高品質アルミ合金
トレック

エモンダALR

300 Series Alpha アルミ
FUJI

ROUBAIX

A6-SL custom-butted alloy 6066
コルナゴ

A1-R

COLNAGO A1-r ALLOY 6011
BMC

チームマシーンALR

各社、アルミに特別な名前を付けている例と、ハイエンドアルミフレームに使われるアルミ素材をまとめてみました。
ジャイアントではALUXX SLR-Grade Aluminumとなっていますが、ただの6011アルミです。
6011と書けばたった4文字で済むのですが・・・

 

スペシャライズドのE5高品質アルミ合金や、トレックの300 Series Alpha アルミというのも、実は特殊なアルミではありません。
普通に四桁の数字で表すことができるはずなのですが、なぜかアルミの品番が不明なのがスペシャライズドやトレックの特徴です。

 

地味に面白いのがコーダーブルームのFARNA SLとSL2でして、SL2になって剛性を落としているようですが、これはアルミ素材の変更とも関係あるでしょう。
SLはピュアレーサーな走り、SL2は乗り心地も重視した軽量フレームという位置づけです。


FUJI (フジ) 2019モデル ROUBAIX 1.1 マットブラック/クローム サイズ46 (163-168cm) ロードバイク

E5高品質アルミ合金

もちろん、A5ランクの和牛は一切関係ないことが判明しています。

 

そのうえで書きますと、E5高品質アルミ合金ですが、私の予想では恐らく6069あたりではないかと思っています。

 

一般論として、6061がノーマルなアルミフレームに使われる材料だとすると、6011はやや硬めです。
6069は6061より硬いものの、6069よりは硬くないようです。

 

スペシャライズドではアレーとアレースプリントの両方にE5アルミを使用していますが、アレーのほうは実はそこまでフレームが軽くはありません。
CAAD12のような軽量アルミフレームは1080g程度なのですが、アレーは1400g程度あります。
なのでCAAD12と同じ6069ではないような気もするのですが、恐らくさほど軽量化はしていないけどアルミ素材はそこそこのものにしているのではないかと推測しています。

 

トレックの300 Series Alpha アルミも、勝手な予想では6069なんじゃなないかと予想するのですが、ちょっとわかりません。

 

このように予想する理由ですが、6011は結構フレームが硬めになります。
エモンダALRを試乗したときに、そこまで硬さを感じなかったから6069じゃないかと予想。
アレーについては、特に根拠もなくヤマカンです。

 

実はこの質問、結構多く来ます。
私としては、そこはそんなにこだわらなくてもいいんじゃね?と思ったりするのですが、結構誤解しているケースとして、E5高品質アルミ合金というものが、四桁の数字で表されるアルミ合金を超越した存在のように感じている人が多いということです。

 

例えばこんな質問です。

アルミには6061とか6011とか6069とかE5アルミとかいろいろありますが、どれが一番いいのでしょうか?

メーカーが勝手についている呼称と、アルミ合金の正確な名前(四桁の数字)は別物です。
ジャイアントのアルミでもALUXX SLR-Grade Aluminumとメーカーは言っていますが、世間では6011と呼びます。
E5アルミ合金も同様で、【60XX】のどれかであることは間違いないです。

 

ちなみにFELTなど一部のメーカーでは、7005アルミ合金などの7000番台を使うケースもあります。
7000番台にするとフレームとしては硬くなります。
ちなみにビアンキのFENICEのようなスカンジウムフレームも、アルミにスカンジウムを微量添加したアルミ合金です。
ごくわずかしか入っていないのにスカンジウムフレームと呼ぶのもおかしい気がしますが・・・主成分はアルミニウムですから。

 

そんなわけで、E5ランクのアルミについては、いろいろ調べましたがよくわかりませんでした。
6061という普通のアルミよりはグレードが高いアルミ合金だと予想しますが、他社に比べて秀でているというわけでもありません。


Khodaa Bloom(コーダブルーム) 2019年モデル FARNA SL2 (ファーナSL2)105[アルミフレーム][ロードバイク・ロードレーサー]




コメント

  1. NV より:

    MAVICのマクスタルも4桁の数字になるんでしょうか?

    • roadbikenavi roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      アルミ合金なら全て4桁の数字で表すことができますが、マクスタルがどれに該当するのかはわかりません。

  2. oomgr より:

    columbusが作ってたので(今でも?)
    だとするとAIRPLANEベースで7005番かなとも思います
    昔あったS-WORKS E5はダウンチューブがAIRPLANEと同じ涙滴形状でしたし

    • roadbikenavi roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      今のスペシャはメリダ製造ですが、7000系は乗った印象からしても考えにくい気がします。

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