ロードバイクのチューブは様々なものが売られています。
値段的には大きな違いにはなりませんが、高いチューブに変えたらどれだけ乗り心地が変わるのか、そもそも体感できるのかについて気になるところだと思います。
そんなチューブの違いについて、詳しく書いていきますね。
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ロードバイク用チューブには、3種類ある
ロードバイク用チューブには、大きく分けて3種類あります。
1、ブチルチューブ
これはいわゆるノーマルチューブです。
完成車についているのもブチルチューブですし、自転車屋で一番安いチューブはブチルチューブになります。
これから挙げるものの中で、最も重いチューブとなります。
2、軽量ブチルチューブ
ブチルチューブを薄く作って軽量化したものです。
代表的な商品としては、パナレーサーのR-AIRがあります。
薄く作っているため、耐久性と耐パンク性は最も低いチューブです。
ブチルチューブよりも振動吸収性は高いです。
3、ラテックスチューブ
ラテックス素材で作ったチューブで、軽いわりに耐パンク性に優れ、なおかつタイヤとの摩擦が減るため転がり抵抗が低いことが知られています。
また、柔軟性が高い素材なので、クッション性も良くなります。
このチューブは上の二つに比べて高価であると同時に、空気抜けが著しく早いです。
分子量の関係でエア抜けが早く、おおよそ12時間で1気圧程度は抜けます。
そのため、何日にも渡るツーリングなどには全く向きません。
実際の乗り心地は変わるのか?
私が今まで使ったことがあるチューブを、使っていた順番に書きます。
・パナレーサー ブチルチューブ
・パナレーサー R-AIR
・ヴィットリア ラテックスチューブ
・SOYO ラテックスチューブ
・ヴィットリア ブチルチューブ
ブチル⇒R-AIR
わずかに漕ぎ出しが軽く感じたのと、わずかに振動吸収性が良くなった気がします。
ですが、どっちのチューブがついているか知らされずに乗った場合、正直わかんない気がします。
気になったのは、やたらとパンクすることです。
今までそんなにパンクしたことがなかったのですが、ブチルチューブの数倍の確率でパンクしたため、これの使用をやめてブチルチューブに戻しました。
下手な人だと、ホイールにセットするだけでパンクするほど繊細なチューブなので要注意です。
ブチル⇒ヴィットリアのラテックスチューブ
これに変えて明らかなレベルで違ったのは、振動吸収性です。
明らかに乗り心地が良くなります。
パンクもしにくく気に入っていたのですが、一度チューブをそのままでタイヤを交換しようとしてチューブを取り出したところ、チューブがベロンベロンに伸びていてどう頑張ってもタイヤに収まらなくなってしまいました。
そのため、チューブも新品に交換という目にあい、ランニングコストの面から微妙だなと感じた一品です。
エア抜けは確かに早いです。朝と夜では1BAR違います。
走りの性能的には、確実に一番良いチューブでした。
あと、万が一パンクしても、スローパンクになるためそのまま家まで帰れたりします。
家に帰ってしばらく経ってから、タイヤがペチャンコになっていたりします。
ヴィットリアのラテックス⇒SOYOのラテックス
SOYOのラテックスチューブは断トツ高いのですが、一度使ってみたくて購入。
正直、これは凄いです。
振動吸収性、走りの軽さ、転がりなどピカイチ。
ですが、エア抜けが普通のラテックスチューブよりもさらに早い感じで、これは純粋にレース向きかなと感じました。
高すぎて普段使いにはもったいない気がしました。
ラテックス⇒ブチルチューブへ
せっかく気に入っていたラテックスからブチルチューブに戻して、もう数年経ちます。
ブチルチューブは特別軽くもないし、乗り心地も普通。
ラテックスがエア抜けが激しくないならラテックスにしたいところですが、【超普通】のブチルがコスパがいいと感じてブチルに戻しました。
結局、どれがいいの?
個人的な意見としては、とりあえず全部試してほしいところです。
全部試したうえでの感想ですが、
・軽量ブチルを積極的に選ぶ理由が見出せませんでした。
ブチルとの差も僅かしかなく、それでいて値段が高くなりパンクしやすくなるというデメリットのほうが強いかも。
・走りだけを考えたら、圧倒的にラテックスチューブが楽しい。エア抜けの激しさがなければ、これが最もコスパがいい気がする。
・SOYOのラテックスチューブについては、高いだけあってやはり凄い。だが、エア抜けの激しさは普通のラテックスチューブよりもさらに激しい。
・なんだかんだ、ブチルチューブの【普通すぎる性能】って一番使いやすい気がする。
メリットもなければデメリットもないのがブチルチューブの特徴かも。
・ブチルチューブについては、パナレーサーもヴィットリアも性能的に違いを感じない。
私の場合、最終的には超普通な性能を求めてブチルに戻しましたが、ラテックスチューブは試す価値があります。
注意!チューブにもサイズがあるぜよ!
チューブを買うときに気を付けなければならないのは、太さとバルブ長です。
太さ
18~23C用、23~28c用など、チューブには太さがあります。
23cタイヤを使うなら、どちらでもいいです。18~23c用のほうが若干ではありますが軽量化になるのと、細い分だけタイヤに組み付けしやすいです。
要は、使うタイヤサイズとチューブのサイズが適合していることが大切です。
バルブ長
バルブ長さは32mm、48mm、51mmなど各社様々なものを出していますが、短すぎるとホイールからバルブが十分飛び出ていないため、空気が入れられません。
長すぎる分には問題ないですが、長すぎるということは重たくなるということです。
ディープリム以外なら、とりあえず48mmならば問題ないと思います。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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