シマノはここにきて急に、グラベルロード用のコンポを発表してきました。
しかも、アルテグラグレードのRX810、105グレードのRX600、ティアグラグレードのRX400の三つを同時に発表という、前代未聞の発表でした。
これについては既に他のサイトなどで見て知っている人がほとんどだと思います。
グラベルレースを意識して作ってきたコンポでしょうけど、私としてはまた違った視点で見てみたいと思ってまして。
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グラベルロードの可能性
日本ではまだほとんどないようですが、海外ではグラベルレースが結構あるようです。
似ているようで全く違うのはシクロクロスですね。
シクロクロスのレースは、いわば短距離走。
ロードレースにおけるクリテリウムに近いかもしれません。
グラベルレースはオフロードを長距離走るので、海外のレースとかを見ると、いわゆるブルベのようにかなりの長距離を、夜間も込みでぶっ通しで走るようなものもあるようです。
日本ではどうなっているかというと、正直なところ狭い国土ですし、オフロード、グラベルのみで長距離走れるような道はありません。
北海道とか行けばなんかあるのかもしれませんが・・・
なので日本でグラベルロードに乗っている人って、またちょっと違う用途だったりします。
タイヤが太くて乗り心地がいいので、ツーリング用バイクとしての利用。
タイヤが太くフレームも強度が高いので、テントなども含めたかなりの荷物を積載してのツーリング。
少なくとも、当サイトをご覧になっていて、グラベルロードに乗っているという方は、このような使い方をしている人も多いようです。
あと、タイヤが太くて安定感も高いので、通勤通学用という人もいます。
海外のグラベルレースを見るとかなり過酷だなぁと驚きますが、グラベルロードの中には荷物の積載量を多くするためのダボ穴が付いているものも多いです。
ボトルケージも2箇所よりももっと多くに搭載できるグラベルバイクもありますし、こういった要素はグラベルレースとしての長距離を走りぬくためでもあり、ツーリング目的で使う人向けでもあるわけです。
GRXコンポの意味
今回発表されたGXRですが、フロントシングルの設定があるとか、クランクの歯数構成が変わったとか、スプロケもワイドになったとかいろいろあります。
リアディレーラーにスタビライザーがついてチェーン暴れが少ないとか、いろいろありますよね。
今更書かなくてもいい気がしますが、あえてまとめますと、
RX815(GRX Di2)
電動変速&油圧ディスクブレーキコンポ
<フロントダブル時>
品番 | 歯数など | |
STI | ST-RX815 | |
クランク | FC-RX810-2 | 48-31T |
FD | FD-RX815 | |
RD | RD-RX815 | トップ最大・最小 11T
ロー最大・最小 34・30T |
スプロケ | CS-HG800
CS-R8000(11-30) |
11-30
11-34 |
ブレーキ | BR-RX810 |
フロントダブルで運用時は、リアの最大スプロケ歯数は30-34Tです。
<フロントシングル時>
品番 | 歯数など | |
STI | ST-RX815ーR
BL-RX810-L |
左レバーはただのブレーキレバーのみ |
クランク | FC-RX810-1 | 42Tもしくは40T |
FD | 無し | |
RD | RD-RX817 | トップ最大・最小 11T
ロー最大・最小 42・40T |
スプロケ | CS-M8000
|
11-40
11-42 |
ブレーキ | BR-RX810 |
RX810 アルテグラグレード
<フロントダブル時>
品番 | 歯数など | |
STI | ST-RX810 | |
クランク | FC-RX810-2 | 48-31T |
FD | FD-RX810 | |
RD | RD-RX810 | トップ最大・最小 11T
ロー最大・最小 34・30T |
スプロケ | CS-HG800
CS-R8000(11-30) |
11-30
11-34 |
ブレーキ | BR-RX810 |
フロントダブルで運用時は、リアの最大スプロケ歯数は30-34Tです。
<フロントシングル時>
品番 | 歯数など | |
STI | ST-RX810ーR
BL-RX810-L |
左レバーはただのブレーキレバーのみ |
クランク | FC-RX810-1 | 42Tもしくは40T |
FD | 無し | |
RD | RD-RX812 | トップ最大・最小 11T
ロー最大・最小 42・40T |
スプロケ | CS-M8000
|
11-40
11-42 |
ブレーキ | BR-RX810 |
RX600(105グレード)
<フロントダブル時>
品番 | 歯数など | |
STI | ST-RX400 | |
クランク | FC-RX600-10 | 46-30T |
FD | FD-RX400 | |
RD | RD-RX400 | トップ最大・最小 11T
ロー最大・最小 36・32T |
スプロケ | CS-HG500-10
CS-HG50-10 |
11-32
11-34 11-36 |
ブレーキ | BR-RX400 |
<フロントシングル時>
品番 | 歯数など | |
STI | ST-RX600ーR
BL-RX600-L |
左レバーはただのブレーキレバーのみ |
クランク | FC-RX600-1 | 40T |
FD | 無し | |
RD | RD-RX810 | トップ最大・最小 11T
ロー最大・最小 42・40T |
スプロケ | CS-M7000
|
11-40
11-42 |
ブレーキ | BR-RX810 |
なぜかRX600グレードには、ディレーラーとブレーキがありません。
RX600グレードは11速なので、ここは上位のRX810グレードを使うしかないようです。
RX400(ティアグラグレード)
<フロントダブル時>
品番 | 歯数など | |
STI | ST-RX400 | |
クランク | FC-RX600-10 | 46-30T |
FD | FD-RX400 | |
RD | RD-RX400 | トップ最大・最小 11T
ロー最大・最小 36・32T |
スプロケ | CS-HG500-10
CS-HG50-10 |
11-32
11-34 11-36 |
ブレーキ | BR-RX400 |
フロントダブルで運用時は、リアの最大スプロケ歯数は30-34Tです。
ティアグラグレードのRX400ではフロントシングルの設定がありません。
あと、ところどころ品番に注意で、105グレードの11速クランクは【FC-RX600-11】、ティアグラグレードの10速用クランクは【FC-RX600-10】となってます。
マジで紛らわしい・・・組み付けするショップの人とか、大変そうですねw
個人的に注目したポイント
個人的に注目したポイントなんですが、フロントシングルとかもそうですが、いわゆる補助ブレーキを付けることができます。
BL-RX812という品番です。
ロードバイクの走行では、ブラケットが基本ポジションで、上ハンドルや下ハンドルを持つことで疲労を分散する効果もありますよね。
ロードバイクでは上ハンドル持つとブレーキングできませんので、登りなどスピードが出ていない場面にしか使えません。
グラベルの場合、舗装路ではないので、適宜ブレーキングする場面が出そうなわけですが、上ハンドルでゆったりしたポジションにしたときでもブレーキ操作が可能というわけです。
グラベルレースというよりも、ツーリング派の人に意外と喜ばれるのではないでしょうか?
そしてこの時期にグラベル用コンポを製品化してきたということは、当然ですが今年の7月頃に出るだろう、各社の2020年モデルには、グラベルロードが増え、シマノGRXを積んだものが増える可能性があるということです。
今までのグラベルロードだと、スラムのワンバイイレブンなんかも多かったですが、正直なところ変速性能ならシマノのほうがよっぽどいいわけで、島のGRX完成車は増えるのではないでしょうか?
しかし、油圧ディスク用のSTIは高いですね。
アルテグラグレードでも、リムブレーキ用のデュラエースに匹敵するお値段になりますし。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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