続、サイクリングロード問題。サイクリングロードの設計速度は〇×キロだった!

ちょっと前から、サイクリングロードで40キロなどの速度で暴走するロードバイクについて取り上げています。

サイクリングロード問題について、改めて考える。

狭く、歩行者もいるサイクリングロードでスピードを上げるのはマナー違反だということと、いくつかのサイクリングロードではスピード落とせと書かれていたり、荒川なんてスピード落とさせるために一部ダートに改造されたり、多摩川なんて速度抑制のためのハンプまであります。



前に私は

サイクリングロードの設計を見る限り、シティサイクル程度を想定して作っているのではないか?

と書いていますが、サイクリングロードの設計速度について、ちゃんと公文書があるようで。

サイクリングロードの設計速度

これは読者様から提供頂いたのですが、国土交通省の文書で、このようになっています。

http://www.mlit.go.jp/road/sign/kijyun/pdf/19741129jitennsyadou.pdf

河川敷にあるような、いわゆるサイクリングロードの場合、このようになっています。

3-2 設計速度
自転車等の設計速度は、次の表の設計速度の欄の左欄に掲げる値とし、地形の状況、その他の条件によりやむを得ない場合には、設計速度の欄の右欄の値まで縮小することができる。

種別 設計速度(キロメートル/時)
A種の自転車道 15 10
B種の自転車道 30 10

A種の自転車道 :B種の自転車道以外の自転車道等をいう。
B種の自転車道 :自転車道等のうち、屋外レクリエーションを主たる目的として設置されるものをいう。

いわゆるサイクリングロードはB種なので、設計速度は30キロ~10キロということになるわけです。

ここで勘違いしてはいけないのは、原則として時速30キロで安全に通行できるように設計しつつも、場所によっては設計速度が10キロになっても構わないということなので、道路事情により狭いところだとか、何らかの事情がある場所は設計速度が10キロで設計されていることもあるということになります。

どのサイクリングロードも、30キロまでなら構わない、という意味ではありません。

なので根本的にロードバイクは向かない

要はサイクリングロードと言うのは、時速10キロ~30キロで設計されているということです。
この速度域は、やはり想定しているのはいわゆるシティサイクルであって、ロードバイクはあまり考慮せずに作られているというのは明らかではないでしょうか?

もちろん、低速でロードバイクがサイクリングロードを走るのは構わないと思いますが、時速40キロで走行したり、先頭交代の練習などをするような場所ではないということになります。

安全に走れる場所が欲しいなら

車道だと信号があって走りづらいし、車が怖い、サイクリングロードだと歩行者がいて危ない、ということで走る場所に困っていると言うのであれば、先日も書いた件ですが、タイのサイクリングロードみたいなのを政治を動かして作ってもらうしかないかと。

韓国・タイの自転車道整備から見る、日本のサイクリングロード問題。

タイのサイクリングロードは空港の周囲を周回コースとして作っているうえに、速い人レーン、一般レーンを分けているというのがなかなかいい設計だと思います。
河川敷だと、対面通行になってしまうのでロードバイク同士でも危ないことがありますが、周回コースというのがミソかと。

また歩行者が入り込めないよう、ゲートで受付するというシステムもなかなかよく出来ています。
こんなもん作るのに、いくらくらいかかるのか知りませんが・・・

いわゆるサイクリングロードでは、飛ばして走っている人もいます。
その速度、その至近距離で歩行者の横を走るの??と思うこともありますし、ひどい人だとTTバー握っていて、ブレーキングする気すらありませんし。

ロードバイクって、世間では邪魔扱いされることもあります。
車道走ればドライバーから邪魔と思われ、サイクリングロード走れば歩行者やランナーから危ないと思われます。
マナーよく、互いに譲り合いの精神で走れば、本来はトラブルなんて起こらないと思っていますが、残念ながらマナーが悪い走り方をしたり、ショップ主催でサイクリングロードを爆走しているケースもあります。

自分の行動で、自分の首を絞めている、これに気が付くべきです。

ちなみにですが、タイ在住の方より、サイクリングコースの話をお伺いしました。

当時は日本の河川敷歩道と同じレベルの簡易舗装で、決して立派なコースではありませんでした。
空港施設に入る位置付けのため、現地でサインとパスポート携帯が義務付けられていました。
しかしその頃のコースが今でも一番好きです。
便利でも優雅でも無いですが、知る人ぞ知る本物のサイクリング専用コースでした。
歩行者ゼロ、マナーやルール無視はほぼゼロ、純粋に自転車を楽しみたい人たちが来ていたと思います。

その後、私の知っている限りで3回の改修を経て今のコースに至っています。
最初の改修で、ご紹介されているブルーのレーンの前身が整備され、なかなか本格的なコースに生まれ変わりました。
当初2ヶ月と言われた工事は、タイのあるあるで半年かかり、ようやく再開。
しかし、おそらく仕事したのは最後の1ヶ月くらいだったのでしょう、手抜き工事のため舗装が間もなく崩壊。
程なく再閉鎖、抜本的な再工事に入ります。3ヶ月と宣言されたものの、結局半年以上掛かりました。
コースは前回よりは、まともに改修され再開されましたが、今度はショッピングモールと休憩所を備えた複合施設に生まれ変わるということで、またまた閉鎖。
どうもこの時点で空港公団から民間に売却されたようです。
これが長く、1年以上掛かりました。コンビニもKFCもオシャレなカフェもあり、用品屋や、ビアンキショップまで出現しました。
それでも、未だに工事中、施設未完成です。開設されるはずのシャワールームは皆さん首を長くして待ち続けている状態です。
一方では、いわゆるミーハーさん達も多く訪れる結果になり、初期のような自主的な統制は消え去って、やりたい放題です。コース上の事故は結構多いんですよ。
それでも、こういうコースを作ってくれた、現王様には深く感謝です。

国を挙げて、というよりは、王様の一存ですね。
日本と違い民主国家における象徴ではなく、事実上の王政ですので、王様の意向は国の意向になります。
街中や公園には、その他のサイクリングコースも割と多くありますが、作りも無理があり、車と交差したり、歩行者とミックスになるため、とても飛ばせるような環境では無いです。
日本の河川敷のコースと同じかと推測します。さすがにココで飛ばしているロードバイクはほぼ見かけません。

スカイレーンではミーハーもおり、事故も少なくないですが、そういう輩を避ける努力と、直接注意して改善しようとする努力も、自分含めて見かけます。
全てではないですが、素直に従うケースが多いように感じます。
けしてスカイレーンが理想的な環境ではありません。
コースの良し悪しも大きな影響がありますが、結局はそこを利用する人たちのモラルが試されるのだと思います。
くどいですが、日本のサイクリングコースの実情は自身知りません。
しかし記事を拝見している限り、どうも発展途上国のタイよりも、モラルは低く、身勝手な自己主張ばかりが幅を利かせているような気がして、残念でなりません。

なかなか興味深いお話です。
ありがとうございます。

タイでは、国王が主導してサイクリングコースの整備をしているようですが、

この動画のような、立派な施設を最初から作ろうとしていたわけでもないようです。
一番大切なことですが、このように一方通行で、そこそこ道幅も広く、速い人レーンと一般レーンを分けるという作りにしていても、事故は起こっているということです。
要はハード面は行政が整えたとしても、結局は使う人のモラルやマナー次第で安全性が大きく変わるという現実ですね。

ただし、ハード面としてはかなり考えて作られているというか、周回コースで一方通行にしたり、速い人レーンと一般レーンを分けるなどは、サイクリストじゃないと考え付かないのかなと。
コンビニやカフェもあり、ビアンキショップもあるというお話ですので、何かあったときの消耗品調達もしやすいですね。
シャワーまで作ろうとしているというのは、なかなか凄いなぁと思いますが。

単なるサイクリングコースという枠を超えて、スタジアム的な充実度を目指しているのかもしれません。

日本でこれだけの規模のものが作れるかというと、かなり厳しいでしょう。
ですがこういう設計などはサイクリストではない役人がやるよりも、サイクリスト主導でやれるといいですね。

そして、どんなに立派なコースであっても、最終的には走る人のマナー次第であるということも忘れてはいけません。

多摩川サイクリングロードでも、こんな狭いところを対面通行なの??と思うようなところもありますし、動画を見ればわかるように、ランナーや歩行者もたくさんいます。
やはりこういう設計のところはロードバイクを想定して作っているわけではないんでしょうね。




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コメント

  1. はにわ より:

    一概にサイクリングロードといっても、場所によって状況が異なるので難しいところですね。

    私は埼玉県の、江戸川・利根川・荒川に囲まれた地域に住んでいるんで、よくサイクリングロードを走ります。
    江戸川上流は人が少ない、見通しがよい、道幅が広いので、30km/hで走っても危険ということはないと感じています。
    利根川の中流・下流も、道幅はあまり広くはありませんが、見通しがよく、ほとんど人がいないので、こちらも速度を出して走っても問題なさそうです。
    一方、江戸川下流や荒川下流は、道幅は広めですが、人が多いので速度を出して走る場所ではないと思っています。
    利根川の上流は完全にポタリング向けですね。

    咄嗟の時に、安全に止まれる速度で走るのが良いのではないかと思います。
    見通しが良い場所であれば、歩行者に近づくまでに安全に減速できますし、人が多い場所であれば、常に速度を落として走れば、歩行者が予期しない動きをしても止まれますし…

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      まず、荒川、江戸川、ともに、下流域はサイクリングロードではありません。
      利根川については調べても良くわかりませんでしたが、下流域は緊急用河川敷道路といって、災害時の物資運搬用に作られているのですが、平常時はそれが一般に開放されているというだけの話になります。
      サイクリングロード風に仕立てられているので、勘違いする方も多いようですが・・・

      >咄嗟の時に、安全に止まれる速度で走るのが良いのではないかと思います。

      これについてはその通りなんですが、その速度の認識が人によって大きく異なるのが一番の問題だと思ってまして、爆走する人も、その速度で問題ない、その速度で何かあっても止まれると思っているから爆走するわけです。
      誰も事故なんて起こしたくないですし。

      なので、こういうのは曖昧にしないほうがいいと思ってまして、本来は行政側が速度制限するか、そもそもサイクリングロードなんて走るべきではないとも思ってます。