昔からよく言われることなのですが、完成車付属のホイールからグレードアップを考えるとき、「最低限ゾンダ」という諺(?)があります。
とりあえずゾンダ以上にしておけばお金を出した分の効果は体感できるし、逆にゾンダ以下だと完成車付属のホイールと大差ないという意味のことわざです。
ゾンダは2016年からワイドリム化しました。
リムがワイドに広がるということは、当たり前ですがリムが重くなります。
ワイドリム化したゾンダでも【最低限ゾンダ】は当てはまるのでしょうか?
ゾンダ2016年モデルの変更点
2015年までのゾンダは、リム内幅15mm、総重量1550g(ペア)というのが公称値でした。
G3組のリアスポークがかっこいいですよね。カンパニョーロの特権です。
2015年モデルまでのゾンダは、フロントリムでおおよそ460g程度と言われていました。
リアのリムは、フロントリムよりも30g程度は重いといわれています。
そこでワイドリム化した、2016年モデルのゾンダです。
リム内幅が17mmとなり、総重量は1595gとなりました。
2015年モデルのゾンダが1550gですから、45gの重量増加ですね。
単純に考えれば、ゾンダはリム幅が広がっただけでそれ以外の要素は同じだと思われますから、ペア45gの増加は単純にリム重量の増加になります。
片側22.5gリム重量が増加したと思えばよいです。
つまり、ゾンダのフロントリムは、計算上では460+22.5=482.5g程度かと思われます。
その辺は実際に新型ゾンダのリム重量を測っている人の話を聞いたことがないので、推測値として【おおよそ480g】としておきましょう。
ワイドリム化したゾンダのリム重量の意味
ここで参考までに書いておきますが、以下は各ホイールのフロントリムの重量です。
・シマノ デュラエース C24-CL 385g程度
・マヴィック キシリウムエリート 410g程度
・フルクラム レーシングゼロ 410g程度
・シマノ RS21 500g程度(リアリムの実測値が535g程度なので、フロントはそれより30g程度軽いと推測)
・マヴィック オープンプロ(手組用リム) 440g程度
・KINLIN XR-200(手組用リム) 380g程度
デュラエースC24は別格に軽いです。アルミクリンチャーリムだと、410g以下だと軽量リムと言っていいと思います。
デュラエースc24はリムが軽い分、リムが柔らかいのが難点といえば難点ですが・・・
リム重量の50gの差は、漕ぎ出し、加速、登りで明らかな違いになります。
フレーム重量が50g違うだけなら、感じ取れる人は世の中にはいません。
リムは回転体のさらに外周部なので、遠心力がかかる分実際の重量の何倍もの力が足に感じ取れます。
なのでリム重量は超重要です。
そこで、推定リム重量480g程度のワイドリム化したゾンダです。
リム重量480gは、完組ホイールの中では重たい方と言っていいでしょう。
ここまで重くなってしまうと、RS21を買うのも大差なくなってきますし、積極的にゾンダC17を選ぶ理由がなくなってきます。
RS21についてですが、やたらといろんなところで絶賛されていますが、誇張された書き方ばかりです。
完成車付属のホイールからRS21に買い替えるのは、正直無意味です。
これについての詳細はこちらから。
「最低限ゾンダ」ではなくなってきている印象
今までは、完成車付属ホイールから買い替えるなら、とりあえず最低ラインをゾンダにしておけば問題ないとされていました。
ところが、リムが重くなったゾンダは正直微妙です。
よく、【完成車の鉄下駄ホイール2000gオーバーから1595gのホイールに変えたら、なんだかんだ500g程度は軽量化されてる。全然乗り心地が変わるでしょ?】と聞かれるのですが、ホイールは総重量を見ないでください。
ハブが重くても軽くても、乗った違いにはよくわかりません。
スポーク本数が減ったら軽量化されますが、乗った違いはよくわかりません。
体感できるのはあくまでリムの重量です。
そしてリム重量はメーカーは公表していません。
ですが、偉大な先輩たちがホイールをバラバラにしてリム重量を計測しています。
それで、リムが重くなったゾンダC17よりも、カンパニョーロの兄弟会社であるフルクラムのレーシング3についてはどういうわけかワイドリム化されませんでした。
元々、レーシング3とゾンダは、ほぼ同じホイールとされていました。
実際、スポークパターンが違う程度で、乗った感じはレーシング3のほうがやや硬い程度の違いしかありませんでした。
そのレーシング3はワイドリム化されなかったので、これからは【最低限、レーシング3以上にしましょう】というのが定説になるのかもしれません。
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ただし、本当に価値があるホイールを選ぶなら、最低ラインをマヴィックのキシリウムエリートにしたほうがいいと思います。
リムが軽いし剛性も十分で、アルミクリンチャー(スチールスポーク)の中では最高峰といっていいでしょう。
重量 | F680g,R870g
ペア1550g |
リムタイプ | ISM 4D
(ワイドリム17㎜) |
リム高 | F24mm,R26mm |
スポーク素材 | スチール |
スポーク数 | F18、R20 |
付属タイヤ | イクシオンプロ25c
(210g) |
対応タイヤ | クリンチャー |
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2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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