以前、サイクリングエクスプレスから提供いただいた商品をいくつか紹介してきましたが、今回は最終版です。
https://roadbike-navi.xyz/archives/8279
GEAROOPの商品で、クールスタンドというものがあります。
ロードバイクを自立させるためのスタンドですが、今回はクールスタンドについて紹介します。
※この商品はサイクリングエクスプレス様からの提供です。
GEAROOP クールスタンド
ロードバイクって、基本的にスタンドを付ける人はほとんどいないと思います。
フレームに取り付けるとフレームに悪影響で、カーボンフレームだと最悪割れます。
そもそもスタンドを取り付ける強度なんて設計してませんし。
このクールスタンドですが、クランクに取り付けるタイプになっています。
中身はこんな感じ。
いただいたのはシルバーですが、ブラックも当然あります。
というより、今のクランクってブラックがほとんどですし、ブラックのほうが自然に見えるかと。
防錆用?可動部の潤滑用?なのかオイルみたいなのも付いてきます。
で、これをどう付けるかですが、クランクにつけるというものです。
クランクのどこに付くかというと、ペダルの取り付け穴をペダルと共有します。
ペダルを取り付ける前に、先にクールスタンドを挟んで、その上からペダルを付けます。
クールスタンド自体はそれほど厚みがあるものではありませんが(右側の棒は、スタンドの足です)
この厚み分、1mmくらいでしょうか。
左のQファクターは広がる形になります。
この凹みに、クランクアームが嵌るのですが、
最初取り付けようとしたら、クランクアームが嵌らず。
ん?と思ってみたら、左右についているネジを調整することで、広げることが可能。
画像の左側は緩めて外に開いている状態で、右側は初期状態の位置です。
取り付けるときですが、とりあえず最初嵌らないそうなら、一度左右ともに開いてしまって、クランクアームを嵌めて、最後にクランクアームにちょうど嵌るくらいに閉じて締めたほうがよさそうです。
足のここを緩めたりすることで、長さも調整可能。
とりあえず、完成形です。
足を引っ張りながら倒すとこうなります。
足自体は、上に強めに引っ張って解除しないと降りないので、走行中に不意に足が降りて来る可能性はないでしょう。
メーカーサイトの動画はこちらです。
で、とりあえず一旦ここまでで、大きな失敗をしてしまったので失敗の話から。
アダプターの存在
先ほど、ここを緩めたり締めたりすることで長さの調整が可能、と書きましたが、
これで一番短い長さにしても、なんだか足が長すぎて、どうもスタンドで自立させようとするとロードバイクがほぼ垂直になってしまう・・・
なんかおかしいぞ・・・と思ってサイクリングエクスプレスに聞いたところ、真ん中のパーツはアダプターで、アダプターを外せば短くなると聞きまして。
まず、足の部分ですが、
これが長くした状態で、ネジまわして短くも出来るわけですが、
アダプターを外せば一気に短くなります。
左(本体に装着)がアダプターなしで最も短い状態で、右がアダプターありで長くした状態。
こちらは右のほうのアダプターを外し、少し長めにした状態。
このように長さの調整幅はそこそこあります。
まず、最も短い状態にしてセットしてみたのですが、
左に倒れそうだったので、多少緩めて長くしました。
これくらいがちょうどいいかなと。
これはフレームのBB下がりと、クランク長にもよるかと。
わざと左にハンドルを切って、左に倒れやすいようにしてみたのですが、問題なし。
やや右にハンドル切った状態のほうが安定するかも?
片足・・・
で、これをセットした状態で走ってみました。
走っている最中は、これのせいでペダリングが重いという感じはありません。
ただ、サイクリング中に、なんかガチャガチャいうな・・・という時があったのですが、しばらくしたら異音がなくなったのでそのまま走り続けます。
ガチャガチャいっていたのは、結構荒れた舗装路を走っていたから・・・と思いこんでいたのですが、とりあえず休憩でコンビニに寄ったところ。
片足がねー!笑
よくわかりませんが、ここの締めつけが甘かったのか、
片足が振動で落下したようでしてw
自分ではしっかり締めつけたつもりでしたが、普段からガッチリ締めつける習慣がないもので、やや甘かったのが振動で吹っ飛んだようです。
サイクリングエクスプレスさんに連絡し、足だけ調達・・・
で、届いてから500キロほどほど乗りましたが、もちろん落下ということはありません。
ガチャガチャしたなと思っていたのは、落下する寸前だっただけですねw
なのでガッチリ締めれば問題はありません。
締めつけトルクは4Nだそうです。
スタンド取り付けの注意点
クランクに取り付けの際ですが、
きちんとクランクがセンターに来るように調整することと、
クランクにセットして、左右の足が遊びにくいように、クリアランスは詰めたほうがいいかもしれません。
あとはスタンドの長さの調整は、
ロードバイクが倒れぬように、バイクをいろんな角度にしてみて、軽く押してみたりしながら、倒れない足の長さに調整。
真っ直ぐと、ハンドルを切った状態で倒れないように、きちんと足の長さを調整しましょう。
ロードバイクにスタンドは必要か?
これについては非常に難しいところですが、私自身はさほど必要としてないというか、どこかに立て掛けて鍵でロックしてというのが安心感はあります。
ただし、前にもアンケートでありましたが、
コンビニ等の壁に立て掛けるのがマナー違反と考える人もいますので、そういう人にはいいパーツかと。
ロードバイクの場合、フレームにスタンドを取り付けるのはフレームへのダメージがあるのでご法度です。
カーボンフレームの場合は、そもそもフレームに締めつけて固定というところがNGですし、アルミフレームでもスタンド取り付けの強度は考えて設計されていないので、こういうスタンドのほうがいいのかと。
トピークでフラッシュスタンドというクランクに付けるタイプがありますが、
TOPEAK(トピーク) FlashStand FAT TOL15600
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これの場合、後付けで停車したときのみ付けるので、持ち運びしないといけない分だけ荷物が増えます。
また、長さ調整がさほどできないようで、黒いパーツを付ける(長くする)かパーツを外す(短くする)のどちらかという感じで、長さ調整がイマイチのようです。
その点、このギアループのクールスタンドの場合、長さ調整が無段階なので、
長さの調整という点でもメリットがありますし、持ち運びしなくてもいいという点もメリットかと。
ただ、何度も書きますが、私みたいに締め付けトルクが足りない状態で乗ると、足が行方不明になります。
これ、いろいろと試したのですが、何なる私のミスだと結論付けましたw
気を付けたほうがいいのは、本体と足の接合がしっかりしてないのに締めると、見掛け上、締まっているように感じてしまうかもしれません。
今回のクールスタンドですが、サイクリングエクスプレスさんより貰ったのが今年の1月で、こちらの事情で使ってみたのが6月頃で、足を無くして送ってもらい、そこから忙しくて(言い訳)で結局こんなに時間がかかりました。
今回のスタンドですが、最初にアダプターの存在に気が付かずに、間違ってクソパーツ認定するところでした。
また、自分のミスで足が無くなったのに、簡単に外れやすいのかと思って、間違ってクソパーツ認定するところでした。
ただし、気を付けたほうがいいかなと思うのは、ペダルという回転する部分についている都合上、もしかしたら長期運用だと緩む可能性もゼロではありません。
なので時々、緩んでいないかの確認はしたほうがいいかもしれません。
ペダル自体は、回転すると締まるようにネジが付いていますので、ペダルが走行中に緩む可能性はゼロです。
こういうパーツは、締めつけがしっかりできているかの確認をしたほうがいいでしょう。
しかし同じミスをしないよう、注意喚起という名目で、言い訳を正当化します(ゴリ押し感)
※この商品はサイクリングエクスプレスの提供です。
gearoop CoolStandクールスタンド – CS-040
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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