もうすぐ今年も終わりに・・・という季節になってきました。
いいこともあれば悪いこともあるのが世の中ですが、2019年という年を振り返ったときに、ロードバイク界では残念なニュースもいくつかありました。
モラル的にどうなの?ルール違反では?というニュースはいくつかあったわけですが、人の噂も75日、多くの人はそんな話を忘れているでしょう。
こういう話も風化させないほうがいいのでは?と思ってまして、2019年にあった残念なニュースを管理人の独断でランキングします。
Contents
第1位 逆切れローディ
この事件は片側さん車線の道路の真ん中車線をロードバイクが走行中、車が危険だと思いクラクションを鳴らした結果、あろうことか逆切れ。
そして車のドライバーに暴行を加え逮捕されたという事件です。
もはや救いようが無いですし、そもそもロード乗りという格好でもない人ですので、こういう人がロードバイクに乗ることでロード乗りの評判を落としかねない事件です。
話になりません。
第2位 CAAD13動画
キャノンデールの新作アルミロード、CAAD13のプロモーション動画ですが、大阪で撮影されたそうです。
誰がどう見ても道路交通法違反の走行を繰り返しているもので、企業が宣伝目的とはいえどうなんだ?というPVです。
同業他社がなぜかキャノンデールの擁護をして炎上したりしてましたが、たぶん、数十年前であればこれが問題になることも無かったと思います。
今の時代、コンプライアンスがうるさいこの時代に作る動画としてはお粗末。
キャノンデールはこの件について公式な発表を行っていませんが、個人的な印象として、【噂もそのうち消えるでしょ】という感じが見え見えだったのが残念ポイントです。
せっかくの素晴らしいアルミフレームが、ホントもったいないと思うんですが。
第3位 GENTZ 道交法違反を推奨
新しい自転車ベルのGENTZですが、歩行者に鳴らして注意喚起できるという、道交法違反を推奨していました。
https://roadbike-navi.xyz/archives/9868/
他のロードバイク系サイトでも、【ロードバイクを追越するときに鳴らす】とか違法なことを推奨してみたり、この世界のモラルの低さを露呈した商品です。
この商品の開発の経緯として、歩きスマホの人への注意喚起が一つのきっかけのようでしたが、歩きスマホの人がいたとしてロードバイクが行う注意喚起は徐行や停止です。
ベルで歩行者をどかそうとすることは、警音器の使用制限違反になります。
商品のコンセプトはまあまあいいのに、開発者がダメだとどうしようもない典型例です。
また製品の防水性に問題があったらしく、浸水するとベルの駆動が止まらないということで現在は販売中止のようです。
ベルとしては破格の5000円もする商品でしたが、ちょっとお粗末過ぎませんかね・・・
第4位 ゴミ袋輪行問題
当サイトでゴミ袋輪行は違反だということを取り上げましたが、なぜかゴミ袋輪行はルールの範囲内だと主張する人たちが現れたことです。
https://roadbike-navi.xyz/archives/10657/
ハッキリ言わせて貰いますが、こういう人たちがルール違反を許容するから、サイクリストはマナーが悪いとか言われる原因になってます。
JRはゴミ袋はダメと明示してます。
それでも俺様は大丈夫という謎理論、それを貫くのであれば日本から出て行ってもらいたいくらいです。
第5位 メッセンジャー、信号無視はいかんぜよ
メッセンジャーの方が道路交通法を無視して信号を守らないと話題になっています。
なんと恐ろしいことに、所属会社は注意しないそうですが・・・
タクシー運転手やトラックドライバーって、いわば職業運転手ですよね。
運転のプロです。
メッセンジャーも職業として自転車に乗っているわけですので、一般人よりも高いモラルが求められるものと思いますが、
こういう考えが根底にあるのではないでしょうか。
第6位 新幹線輪行のルール変更へ
来年より、東海道新幹線などで輪行のルールが変わります。
特大荷物付き指定席を取らないと、事実上輪行は不可になります。
これについて情報が錯綜しているようですが、JRの公式見解としては、【今時点の段階では】自由席での輪行は不可になります。
新幹線輪行している人にはバッドニュースなのかと。
東北新幹線などJR東日本では従来どおりのルールのままです。
第7位 あるサイクリングイベントが危険すぎると話題に
御前山サイクリングフェスティバルというものが今年初開催されるらしいですが、なんと驚きの!
順位を競うレース形式にもかかわらず、交通規制が敷かれていない公道で開催されるというもののようです。
あくまでも道路交通法を遵守しながら順位を競うレース形式ですが、コースの途中には一時停止の箇所が何箇所かあり、しかも一時停止の直前は急な下り坂だったり、結構マズイイベントだと話題になっています。
ただ、この道路は根本的に交通量がほとんど無いという情報もあるので、本来ならばもっと高い順位にしようかと思ってましたが、レースでの事故が起こらないことを祈願してこの順位にしました。
12月に開催ですので、参加予定の方はとにかく安全運転にご注意を。
ちなみに道交法遵守が必須のレースですので、併走は不可になります。
併走すると警察に違反切符切られるんでしょうか?
一時停止も確実に停止しないと違反ですが、一時停止に後ろから突っ込まれる可能性もあるので、手信号と声だしでブレーキングのタイミングを間違わないようにしましょう。
第8位 すり抜け事故について
読者様からの情報で知った事故ですが、大型トラックの左横をすり抜けようとしたロードバイクが接触事故を起こした件。
https://roadbike-navi.xyz/archives/10475
トラックのドライバーが起訴されていましたが、無罪となりました。
これについては妥当な判決だと思いますし、すり抜けがいかに危険なのか、ロード乗りは学ぶべきことが多い事故だと思ってます。
【行けるかな】というのは、危険を伴ってます。
大型車の横は風圧も凄いですし、何よりかなり怖いはずです。
ロードバイクに乗るのは多くの人が趣味だと思いますが、命を張って乗るようなものでもないはず。
自分の身は自分で守るしかないわけで、踏みとどまることも勇気です。
第9位 けんたさん、ブルベ不正事件
これについては正直どうでもいい話です。
https://roadbike-navi.xyz/archives/8366/
本人の釈明動画では、一緒に走った人がエントリーしていなくて、未エントリー者と一緒に走ったことがルール上アウトだったからと被害者のような語り口だったのですが、
問題はそこではないような気がします。
未エントリー者がグループ内にいることを知らなかったとしても、ルール上アウトであることは変わりが無いわけで、言い訳せずに謝ったほうが印象がよかったと思われます。
日大アメフト部のタックル問題で、反則行為を繰り返した大学生の謝罪会見ってホント凄いと思うのですが、
言い訳せず、あくまでも【私がやったこと】であるとして、タックルを指示した監督への責任については言及してないところです。
指示があったにせよ、反則を繰り返したのは自分の責任だとしたわけですが、これ世間のイメージを上げたわけで、謝罪会見としてはパーフェクトではないでしょうか?
記者からの質問で監督が悪いよね?みたいな誘導尋問があっても、あくまでも反則を行ったのは自分だと言い切った姿は、大学生とは思えないほど立派です。
恐らくですがけんたさんの事例でも、不正参加していた人がいることに気が付かなかった自分が悪い、としていれば、全く印象は違うと思うんですが。
謝罪で責任転嫁すると、世間は叩くという例です。
まあ、不正参加した方はもう好き放題やっているようですが・・・
一応プロだったわけで、不正参加が悪いことだと言うことくらいわかっているべきだと思いますし、アメリカ大陸横断とかしている場合じゃないような気がしますが・・・
いろいろあった一年
まあ、悪いニュースについてはいろいろとあった一年ですが、こういうのの積み重ねが
と世間から評価されてしまう一因ではないでしょうか?
前から不思議に思っていたのですが、なぜか当サイトには【アンチロードバイク】という方からもメールいただくことが多く、記事の内容についてなぜか賛同いただいたりしますw
マナーが悪いロードバイクはバンバン晒されて社会問題化するくらいがちょうどいいと思ってます。
そうじゃないと、この世界変わらないんじゃないですかね。
変わらないというのは悪です。
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2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
第七位のレース(?)、結局順位を競わないサイクルイベントに変更みたいです!色々なサイトで取り上げたからですかね?(^_^;)
コメントありがとうございます。
サイトで見ると、台風の影響だとされているようですね。
単に警察から許可が下りなかっただけじゃないかと思うのですが・・・