フルクラムのホイールに、レーシングゼロというホイールがあります。
このホイール、一部では【アルミリムのホイールで最強】と言われます。
最強と言われるには、やはり理由があります。
レーシングゼロのスペック
レーシングゼロには、
・レーシングゼロカーボン
・レーシングゼロ ナイト
・レーシングゼロ コンペティション
・レーシングゼロ C17
とありますが、今回取り上げるのはレーシングゼロC17です。
リム | アルミ2WAY-FIT
(ワイドリム) |
リム高 | F25mm ,R30㎜ |
スポーク素材 | アルミスポーク |
スポーク
本数 |
F 16、R 21 |
ハブ | CULTベアリング |
対応タイヤ | クリンチャー
チューブレス |
23c | ×(25c以上推奨) |
対応スピード | シマノ 8-11s |
重量 | 1510g |
定価 | 158,000円(税抜) |
ちなみにですが、ワイドリム化する前のレーシングゼロは1437gで、リム重量はフロントで410g程度でした。
81g増量したわけですが、単純にリムの重量が増えただけなら片側のリムが40g増加した計算になります。
変わったのがリムだけなのか、ほかの部分もあるのかで話は変わりますが、リム重量が増えたことだけは間違いないでしょう。
レーシングゼロが最強と言われる理由
レーシングゼロはアルミクリンチャーの中では最強と言われます。
最強と言われるからには理由があるのですが、最も大きな要素はアルミスポークです。
ほとんどのホイールはスポーク素材はスチール(ステンレス)です。
スチールスポークとアルミスポークの何が違うかというと、アルミスポークのほうが硬いんですね。
ホイールって、リムとハブがあって、間をスポークが引っ張っています。
ホイールに荷重がかかるたびにスポークがたわむのですが、アルミスポークだとこの【たわみ】が少ないわけです。
たわみの少なさがなんで最強になるかというと、たわみが大きいとロスが生まれます。
逆に言えばたわみが少ないホイールはダイレクトな加速力につながります。
アルミスポークで、かつエアロ形状ながらも太いスポークが採用されているため、より一層たわみが少ないホイールなのです。
同じようにアルミスポークが採用されているホイールとしては、カンパニョーロのシャマル、マヴィックのキシリウムプロなどがあります。
これらよりもレーシングゼロのほうが加速力は強いです。
これはスポークの組み方が関係しています。
リムもアルミリムとしては軽量なほうですし、スポークはアルミスポークで加速力抜群、ハブはUSBベアリングで回転が超スルスルなので、総合的な評価としては【最強】となるわけです。
強いてデメリットを挙げるならば
ホイールのたわみが少ないということは、逆に言えば振動吸収性が悪いという表現にもつながります。
個人的な感覚ではそこまで嫌な硬さとは思いませんが、脚力がない人のロングライドではもしかしたらつらく感じるかもしれません。
剛脚さん向けのホイールというほうがあっているかもしれませんね。
ちなみにですが、レーシングゼロコンペティションは何が違うかというと、簡単に言えば2WAY-FITのリムと、ベアリングです。
リム | アルミ
(ワイドリム) |
リム高 | F25mm ,R30㎜ |
スポーク素材 | アルミスポーク |
スポーク
本数 |
F 16、R 21 |
ハブ | USBベアリング |
対応タイヤ | クリンチャー |
23c | ×(25c以上推奨) |
対応スピード | シマノ 8-11s |
重量 | 1518g |
定価 | 115,500円(税抜) |
つまりはクリンチャー以外にもチューブレスタイヤが使え、なおかつCULTベアリングでより一層回転力が強化されているというところです。
レーシングゼロカーボンについては、
リム | カーボン
(ワイドリム) |
リム高 | F24mm ,R30㎜ |
スポーク素材 | アルミスポーク |
スポーク
本数 |
F 16、R 21 |
ハブ | USBベアリング |
対応タイヤ | クリンチャー |
23c | ×(25c以上推奨) |
対応スピード | シマノ 8-11s |
重量 | 1358g |
定価 | 240,000円(税抜) |
レーシングゼロカーボンは、リムがカーボンになっただけとみていいのですが、カーボンリムなのでリム重量が一気に軽くなります。
その代わり、お値段もビックリするほど上がるのですが、レーシングゼロカーボンの加速力ときたら異次元クラスとなります。
レーシングゼロはサイクリングエクスプレスで現在、78,999円と大幅に割引になっています。
レーシングゼロをサイクリングエクスプレスで見る
レーシングゼロカーボンのほうも、168,999円と大幅に割引。
レーシングゼロカーボンをサイクリングエクスプレスで見る
レーシングゼロの加速力、ぜひ体験してください。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
アルミは鋼に対してヤング率が1/3なので、鋼と同じ強度・剛性感を出すためには3倍の太さが必要です。スポークが3倍も太いと、空気抵抗が効いてきませんか?高速ホイールはスポークにあえて鋼を使いますよね。中華スポークのCN494など、鋼といっても硬すぎるといわれているのはどうですか。
高速が短時間のヒルクライムとか、一時間程度のレースならレーゼロでもOKでしょうが、数時間かかるレースに行くならレーシング3(又は中華カーボンディープリム)のほうを選ぶべきではありませんか。
●完成車を買ったらシマノのC24がついてきまして、全然不満はないけれどサブに思いっきり硬いのを探しています。C24も実業団で使い、結構勝っているのはしっています。高すぎるのはねーってのもあります。
コメントありがとうございます。
のむラボさんの記事でもあるように、素材として評価するだけでは不十分で、スポークとして評価してあげないと重要な点を見逃すのではないでしょうか?
ここではリンクを貼りません。
中華スポークCN494については不知です。
ごめんなさい。
何を選ぶべきかについては、相性という定量化しようがない要素のほうが大要素だと思います。