今のフレーム素材の素材というと、カーボン、アルミ、クロモリとなるわけですが、アルミフレームながらもシートステイだけがカーボンになったものがあったことはご存知でしょうか?
カーボンバックと呼ばれるアルミフレームですが、2020年現在では、滅亡したといってもいいでしょう。
カーボンバック
こちらは2013年モデルのビアンキ ヴィアニローネ アルカーボンです。
シートステイが黒になってますが、アルミフレームながらもシートステイだけカーボンになっています。
これがカーボンバック。
一時期、ピナレロとかコルナゴとか、アルミフレームでカーボンバックのロードバイクはいくつかありました。
今現在は、私が知る限りではないです。
もはや滅亡。
シートステイにカーボンを使うことで、振動吸収性を良くしようとしたわけですが、既に滅亡してしまったのはなぜなんでしょう?
特にメリットが無いから
シートステイだけカーボンにしても、メリットが無いというのが大きな理由ではないでしょうか?
まず、シートステイだけカーボンにしても、全然軽量化にはならない。
フルアルミなら溶接だし、フルカーボンなら一体成形で作れるけど、アルミとカーボンを接着するには、接着構造でむしろ重くなる。
フルアルミのフレームのほうが、むしろ軽いこともあるくらい。
あとは、最近のアルミフレームは製造技術が大幅に上がっているので、結構複雑な形状に加工できること。
これにより、フルアルミでも振動吸収性を向上できるので、さほどメリットが無い・・・というのが大きな理由でしょう。
アルミとカーボンの接合部が取れるという噂を聞いたこともあるんですが、実際に見たことはありません。
というより、都市伝説に近いものだと思いますが・・・
取れまくったら、メーカーはリコールや賠償だらけで滅亡してしまいます。
フルアルミのフレームを作るよりも手間が掛かった割には、軽くもないし、振動吸収性もすごく向上するわけでもない。
特に今はタイヤのほうがどんどん太くなってます。
ロードバイクの振動吸収性は、ほとんどがタイヤですし。
メリットが無いことが、滅亡した理由ではないかと思います。
最近のアルミフレーム
近年、アルミフレームに力を入れているブランド自体、少なくなった印象です。
アルミというとキャノンデールのCAADシリーズが代表格ですが、キャノンデールはまだアルミにこだわっているブランドです。
そのほかだと・・・そんなにアルミの新車を出してくるブランド自体が少ない。
ちなみにCAADは、過去にもカーボンバックは無かったはずです。
軽量アルミがあんまり売れてないのか、ジャイアントも名車のTCR SLRが消滅してますし、コルナゴなんてアルミフレーム自体やめてしまいましたし。
厳密には、日本限定モデルのA2-rはありますが。
カーボンフレーム完成車が安くなってきたことも、アルミが売れづらい要因なのかもしれません。
あと根本的に、ヨーロッパ系ブランドだと、本国のラインアップをみると、E-BIKE推しがすごいとこもあるし、ロードよりもグラベル推しのとこもあるし。
今、アルミフレームで勢いがあるのって、やっぱCAAD13なんですかね?
それともスペシャ?
個人的にはアルミフレームは好きですが、最近さっぱり話題にならない気がします。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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