ロードバイクのペダルというと、シマノ、LOOK、TIME、スピードプレイの4社が大手ですが、2020年シーズン、プロチームではどのペダルが使われているのかについてまとめました。
まずは全体的な機材から。
Contents
- 1 2020年プロチームの機材
- 1.1 AG2R LA MONDIALE
- 1.2 ASTANA PRO TEAM
- 1.3 TEAM BAHRAIN MCLAREN
- 1.4 CCC TEAM
- 1.5 BORA HANSGROHE
- 1.6 COFIDIS SOLUTIONS CREDITS
- 1.7 DECEUNINCK QUICK STEP
- 1.8 EF PRO CICLING
- 1.9 GROUPAMA FDJ
- 1.10 INEOS GRENADIERS
- 1.11 ISRAEL STRAT-UP NATION
- 1.12 TEAM JUMBO VISMA
- 1.13 LOTTO SOUDAL
- 1.14 MITCHELTON SCOTT
- 1.15 MOVISTAR TEAM
- 1.16 NTT PRO CYCLING
- 1.17 TEAM SUNWEB
- 1.18 TREK SEGAFREDO
- 1.19 UAE TEAM EMIRATES
- 2 ペダル使用率
- 3 シマノの圧勝
- 4 どのペダルがオススメなのか?
2020年プロチームの機材
とりあえずワールドチームのみです。
AG2R LA MONDIALE
フレーム | EDDY MERCKX |
メインコンポ | シマノ |
ホイール | MAVIC |
ペダル | LOOK |
ASTANA PRO TEAM
フレーム | WILIER |
メインコンポ | シマノ |
ホイール | コリマ |
ペダル | LOOK |
TEAM BAHRAIN MCLAREN
フレーム | MERIDA |
メインコンポ | シマノ |
ホイール | VISION |
ペダル | シマノ |
CCC TEAM
フレーム | GIANT |
メインコンポ | シマノ |
ホイール | CADEX |
ペダル | シマノ |
BORA HANSGROHE
フレーム | SPECIALIZED |
メインコンポ | シマノ |
ホイール | ROVAL |
ペダル | シマノ |
COFIDIS SOLUTIONS CREDITS
フレーム | DE ROSA |
メインコンポ | カンパニョーロ |
ホイール | フルクラム |
ペダル | LOOK |
DECEUNINCK QUICK STEP
フレーム | SPECIALIZED |
メインコンポ | シマノ |
ホイール | ROVAL |
ペダル | シマノ |
EF PRO CICLING
フレーム | CANNONDALE |
メインコンポ | シマノ |
ホイール | VISION |
ペダル | スピードプレイ |
GROUPAMA FDJ
フレーム | LAPIERRE |
メインコンポ | シマノ |
ホイール | シマノ |
ペダル | シマノ |
INEOS GRENADIERS
フレーム | PINARELLO |
メインコンポ | シマノ |
ホイール | シマノ |
ペダル | シマノ |
ISRAEL STRAT-UP NATION
フレーム | FACTOR |
メインコンポ | シマノ |
ホイール | ブラックインク |
ペダル | シマノ |
TEAM JUMBO VISMA
フレーム | BIANCHI |
メインコンポ | シマノ |
ホイール | シマノ |
ペダル | シマノ |
LOTTO SOUDAL
フレーム | RIDLEY |
メインコンポ | カンパニョーロ |
ホイール | カンパニョーロ |
ペダル | LOOK |
MITCHELTON SCOTT
フレーム | SCOTT |
メインコンポ | シマノ |
ホイール | シマノ |
ペダル | シマノ |
MOVISTAR TEAM
フレーム | CANYON |
メインコンポ | スラム |
ホイール | ZIPP |
ペダル | LOOK |
NTT PRO CYCLING
フレーム | BMC |
メインコンポ | シマノ |
ホイール | ENVE |
ペダル | シマノ |
TEAM SUNWEB
フレーム | CERVELO |
メインコンポ | シマノ |
ホイール | シマノ |
ペダル | シマノ |
TREK SEGAFREDO
フレーム | TREK |
メインコンポ | スラム |
ホイール | ボントレガー |
ペダル | シマノ |
UAE TEAM EMIRATES
フレーム | COLNAGO |
メインコンポ | カンパニョーロ |
ホイール | カンパニョーロ |
ペダル | LOOK |
ペダル使用率
2020年シーズンで言うと、シマノ使用率が高く、ついでLOOK。
TIMEはゼロです。
シマノとLOOKの二強体勢は、近年はずっと同じだと思いますが、シマノ使用率がかなり高い。
メーカー | チーム数 | 率 |
シマノ | 12 | 63% |
LOOK | 6 | 32% |
スピードプレイ | 1 | 5% |
TIME | 0 | 0% |
シマノの圧勝
実際のところこの比率はアマチュアサイクリストでも同じような傾向で、シマノ使用者はかなり多いのが実情。
どのプロショップでも置いてあるのがシマノの強みだし、クリートの入手性などもピカイチかと。
TIMEを採用するチームがゼロなのは、単に今、プロチームには供給するほどの体力がないという事情のほうが大きい気がしますが。
スピードプレイというと、2008年にサストレがツールを制してから、それ以降着実にプロチームでの採用が増えていたような気がしますが、最近はあまりスポンサーに乗り気ではないのでしょうか?
繰り返しますが、TIMEはそこまでの体力はない・・・
ちなみにスピードプレイは他社よりもスタックハイトが低いのも特徴で、ペダル軸とシューズの距離が近いことでも知られています。
だいたいの目安ですが、スタックハイトはこんな感じ(同じメーカーでもペダルにより差はあるので注意)。
メーカー・ペダル名 | スタックハイト | 備考 |
シマノ・PD-R9100 | 14.4mm | グレードが下がるとスタックハイトが大きくなる(例、アルテは15.4mmなど) |
LOOK・KEO BLADE CARBON | 14.8mm | グレードが下がるとスタックハイトが大きくなる傾向(KEO2MAXで17.1mm) |
SPEEDPLAY | 11.5mm | グレードによる差はなし |
TIME | 12.5mm |
LOOKとスピードプレイだと、ペダル次第でもありますがサドル高まで変えたほうがいいレベルの差だったりするわけで。
どのペダルがオススメなのか?
どのペダルがいいの?と質問されると、非常に困ります・・・
ペダルについては、性能差というよりも、完全に相性問題だと思ったほうがいいので。
カッチリとした固定感が欲しい人もいれば、とにかく緩くないと怖い人もいるし。
一般的に、ペダルのグレードが上がると固定力自体も強めなことが多いです。
ある程度は強弱の調整が出来るペダルが多いけど、出来ないペダルもある。
定番だと、なんだかんだシマノ105グレードなんですかね。
シマノでキャッチ&リリースが軽いモデルは、こちらのライトアクション。
私は一貫してTIMEですが、TIMEの良さは、やたらと軽いことと、独特のフローティング機構で膝に優しいこと、キャッチ&リリースが軽いことですかね。
TIMEを買うなら、XPRESSO4あたりがバランス的にはいいと思うのですが、いろいろ理由があって、通販で買うよりおリアル店舗で買ったほうがいいです。
通販で買うと、バネが壊れると修理不能になるので。
TIMEペダルのグレードの違いはこちらにまとめてあります。
通販で買うなら、裏面にエアロカバーと称するバネ破損防止装置がついている、XPROにしたほうがいいかも。
LOOKペダルも使用者は多いです。
LOOKペダル、カッチョいいんですよね・・・
なんだかんだ無難なのは、間違いなくシマノです。
初心者向けから玄人向けまで幅広いラインアップなのと、クリートなど消耗品も高くないし、クリートカバーも専用品がある。
大雑把にまとめると、
メーカー | 値段 | クリートカバーの有無 | クリートの値段 |
シマノ | 安いのから高いのまで(初心者~上級者まで) | あり | 安め |
LOOK | あり | 安め(グリップ付きだとやや高め) | |
TIME | 安いのから高いのまであるが、キャッチ&リリース感はさほど変わらない | なし(シマノのカバーを加工する) | 高め |
スピードプレイ | やや高め~ | あり | 高め |
ペダルについては相性が合うかどうかだけなんで、とりあえず最初はデザイン性で決めて、使ってみてから考えるしかないです。
初心者さんは、いきなり高価なペダルとか、スピードプレイとかは避けた方がいいと思いますが。
高いものとか、スピードプレイの初期は、やたらキャッチ&リリースが硬いものもあるので。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
>TIMEの良さは、やたらと軽いことと
ペダルだけ見れば確かにTIMEが軽いのですが、
XPRESSO 4 235g
XPRESSO 10 200g
KEO BLADE CARBON(Crアスクル) 230g
PD-R9100 234g
PD-R8000 247g
クリート(純正ねじ込み)の重量
TIME 91g
LOOK 71g(グリップクリート)
SHIMANO 70g(イエロー)
XPRESSO 4 235g -> 326g
XPRESSO 10 200g -> 291g
KEO BLADE CARBON(Crアスクル) 230g -> 301g
PD-R9100 234g -> 304g
PD-R8000 247g -> 317g
XPRESSO 4だと他メーカーの方が軽かったりします。
(上の重量は私物の実測値)
スピードプレイは持っていないので不明ですが、全部で390gぐらいと聞いた事があります。
コメントありがとうございます。
他社ペダルの比較のときに、なるべく同じグレードのものと比較しないと意味がないと思うのですが、厳密に同じグレードと見ることは難しいにしても、1つのヒントとして価格(税別)で見る方法があります。
XPRESSO4が12000円、シマノRD-R7000が12357円、LOOK KEO2MAX(カーボンじゃないほう)が12000円なので、これらが同じくらいのグレードと見て比較したほうがいいと思うのですが、いかがでしょうか?
また私が今使っているのはTIME最下層のXPRESSO1(4900円)240gです。
最下層同士で見ると、シマノがPD-RS500(5262円)で320g、LOOKはちょっと価格差が出ますがKEO CLASSIC3(6500円)で280g。
ほぼ同グレードと見ることが出来るシマノRS500との比較では、クリート分を勘案しても圧倒的に軽いと思いますし、LOOKは多少の価格差があるので1.5グレードくらい上と見てもいいかもしれませんが、それを差し引いてもタイムのほうが軽いと思うのですが。
XPRESSO4をアルテ(16078円)やデュラ(25746円)と比較したらちょっとカワイソウですし、KEO BLADE CARBON(クロモリアクスル)は25000円となっているので、比較対象としては不適切ではないでしょうか?