峠と下りとブレーキング。

ロードバイクを買ったばかりという方から質問頂きました。

読者様
読者様
いくつかお聞きしたことがありまして、、
初心者の悩みとして聞いていただければと思いますが、
下りが苦手で常にブレーキから手が離せません。
特に雨の日(雨の日は基本的に乗りませんが急な雨の場合)の下りなど、皆さんはスピードはどの程度に抑えているのでしょうか。
また、コーナリングの際のブレーキのタイミングなどは、どうしているのかと思っていまして。
ちなみに〇〇県在住で練習で行くのは〇〇〇というところです。
天文台があり、そこからの下り〇〇〇〇〇など急な下りが多く、どのような練習をすればよいのか見当をつけたいと考えております。

ちょっと話は変わりますが、ピナレロ新作のプリンスディスクを買ったばかりだそうで。
いいセンスしていらっしゃる。

2021年モデルから、ジオメトリを見直してリニューアルされたピナレロのPRINCE。 そして過去にはレーシングバイクとしてラインアップされ...

峠の下りの基本

初心者さんとのことですので、ブレーキから手を離せないとのこと。
むしろこれは大切な感覚だと思ってまして、

自分で制御できない速度には上げない

これが大鉄則。
怖さを知らない人のほうが、爆死率は高いような。

雨の日はさらにスピードを抑えます。
というよりも、雨の日は乗らないほうがいいですし、峠の下りでいきなり降ってきたら、とりあえずブレーキング多用でいいので安全に下ることだけを考えます。

で、いくつかポイントがあります。

左に寄り過ぎない

峠道の下りは、左端が木の枝とか葉っぱとか砂利とか、滑って転ぶ要素が結構多い。
左端まで寄りすぎると、ホントいいことないです。

木の枝とか葉っぱで隠れていて、実は側溝を見落としているケースもあるので、左端まで寄り過ぎないほうがいいかと。

コーナーリングの手前までには十分減速をしておく

実際にコーナーリングで曲がっている最中は、バイクが斜めになってます。
タイヤが斜めに接しているといってもいいのですが、この状態でフルブレーキを掛けた日には、当然スリップして吹っ飛ぶ確率が上がる。

コーナーリングの手前までに十分な減速をして、曲がっている最中はせいぜい軽く当て効き程度にしておいたほうがいいでしょう。

視線をコーナーの先に向ける

どうしても初心者さんの場合、視線が目の前に行くと思います。
特に目の前&下に向いている方が多い。

左カーブなら、視線をバイクの正面ではなく、左手のコーナーの出口に向けるようにします。
これだけでキレイに曲がれるようになる。

目の前を見ているとうまく曲がれないので、

コーナーの出口に視線を向ける。
これだけでうまく曲がれるようになります。

視線が正面を向いていると、きれいに曲がれない右ブレーキングを多用するしかない⇒曲がっている最中のブレーキングは危険、という悪循環になるだけです。

あと当たり前のこととして、左カーブで左ペダルが下にあったら、地面に擦って爆死するので注意を。

下ハンドルを使う

ディスクブレーキのロードバイクの台頭と、キャリパーブレーキでも効きがかなり良くなってきたこともあって、下りで下ハンドルを持たずにブラケットポジションの人が増えたように感じてます。
これ、前にも少し書きましたが、

ここ数年で凄く感じることなんですが、下ハンドルを全く使わないローディー、つまり下ハン童貞が増えているのではないかと思っています。 別に無理...

何回か書いている、下りでの下ハンドルを使う人が減っている??という話。 記事中では下ハンドルかどうかだけに焦点を絞って...

下ハンドルからブレーキを操作すれば、ブレーキレバーの先端を操作するので、テコの原理で軽い力でブレーキングできるというメリット。
体勢が低くなるので重心が下がり、コーナーリングで曲がりやすくなるメリットがあるので、少しずつでいいので下ハンドルを試したほうがいいと思いますよ。

ホント、ブラケット下りの人が増えたなぁと思うのですが・・・

デメリットも書きますと、下ハンドルにすれば空力が一気に向上するので(伏せているので)、下りで速度が上がりやすくなります。
しかしブレーキングしやすくなるという点でメリットもあるので、このあたりはトレードオフかなと。

下ハンドルが怖いという人もいるでしょうから、まずは安全そうな平坦道で試して慣れることをオススメします。
恐怖心が勝るようなら・・・無理しないほうがいいかもしれません。

ブレーキングは5:5から

初心者さんの場合、ブレーキングは左右(前後)5:5でやったほうがいいです。
下手にフロント強めだと、下ハンドルでホイールロックさせれば前転します。
かといってそれを恐れて、リアブレーキばかり多用する初心者さんもいますが、峠の下りでリアブレーキだけでやれば後輪ロックして爆死する危険性が。

基本的に、前ブレーキと後ろブレーキは役目が違うのですが、とりあえず5:5から始めたほうがいいかと。

あと大切な感覚なんですが、どこまでブレーキングするとホイールロックするかという感覚を知っておいたほうが本当はいいんですよ。
もちろん、下りでスピードが出ている状態で試したら危険ですが、安全そうな平坦で少し試してみるとか。
ブレーキングは、力で一気に引くのではなくて、ゆっくり引くイメージなんですが、初心者さんにあえていうなら、

管理人
管理人
とりあえず、肩の力を抜きましょう!

どうも緊張と恐怖心から、肩に力が入り過ぎている人が多いような。
恐怖心は無くしちゃダメなんですが、ふと気づいたときに肩をリラックスさせるくらいの余裕があったほうがいい。

練習法

一番練習方法としていいのは、たぶんこれ。
8の字。

グルッと回る瞬間のライダーの視線を見れば分かるとおもいますが、バイクの正面ではなくコーナーの出口方向(曲がりたい方向)を見てます。
視線を向けることでキレイに曲がれるようになるという練習。

下ばかり見ないようにも気をつけたほうがいいです。

ただしこういう練習、出来る場所ってないですよね。
平日の、大きな公園の駐車場とか?
車が入ってこない場所で、一応施設管理者に許可を取ってやったほうがいいですね。
空き缶でもボトルでもいいので、地面に置いてクルクル回るだけ。

これ、野球で言えばキャッチボール、サッカーで言うところのリフティングみたいなもん。
いわば基本ですね。

バイクコントロールの練習になります。

これが下りと何の関係が??となるかもしれませんが、こういう基本的なことをやっておくと、下りでもバイクコントロールしやすくなる。

プロのバイクコントロールは凄いですよね。

サイクルスポーツさんの動画で、下りのテクニックというのがありました。

これはある種の応用編なので、まずは8の字からやったほうが絶対にいいと思うのですが。
8の字も、最初はブラケットポジションで出来るようにして、その後下ハンドルでも出来るようにする。

クソつまんない可能性はあるんですが、低速でコントロール出来ない人が高速ではもっと厳しいでしょうから、こういう練習もいいのかと。
まあ、やる場所ってなかなか無いんですけどね。

ショップさんが駐車場とか持っているなら、そういうところで練習させてもらうとか。

制御できる範囲で

怖いもの知らずの人よりも、恐怖心がある程度あったほうが事故には遭いづらいと思います。
恐怖心が無いためにとんでもない速度で下っていく人とか、ちょっとした道路の凹凸で吹っ飛んだりしますし。

あと、初めて走る峠の下りは、ホント要注意。
知らない道路ほど慎重に・・・

こちらの動画、下りで落車しているわけですが、

峠の下りって、意味不明なほど荒れた道路とか多いですし、謎のグレーチングもあったり、道路がひび割れしていたりなどトラップがやたら多い。
変に跳ねるほど荒れているところは、とにかく速度を抑えて安全第一がオススメ。
林道は特に要注意で、下りを楽しめるような林道ってほとんどない気が。

狭い道路だといつ対向車が来るかもわかりませんし、ブラインドコーナー開けたら対向車がいたとか怖過ぎるので。

こちらは、なんで落車しているのかよくわかりませんが、端によって砂かなんかでスリップしている??のでしょうか??
コーナーリングでバイクが傾いている状態&ブレーキング&砂だと、マジで滑るので要注意。

そういう意味でも、バイクが安定しているコーナーの手前までに十分減速をしておくのがいいです。

これは初心者でも上級者でも同じだと思うんですが、

自分で制御できない速度には上げない

これが大原則。
その制牛不能な速度がどれくらいなのか?というのは人それぞれ違いますし、言い方は悪いですが、自分で多少怖い思いをしないとわかんないことも正直ある。
マジ怖い・・・と思ったら、それ以降は控えるでしょw

まあ個人的には、8の字のようなバイクコントロールからやったらいいと思うんですけどね。
まともにキャッチボール出来ない人が、試合でストライク送球できるわけもない。
まともにリフティング出来ない人が、試合で華麗なドリブルを見せるわけもない。

ショップの走行会とかも、ホント走ることがメインで、こんな練習とかしないですよね。
ごく一部、8の字とか、一本橋とか練習するショップもあるみたいなんですが、意外と楽しめそうな気も。