ロードバイクとは特に関係ない話なんですが。
仕事上のお客さんから聞いた話。
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コロナと子供のストレス
コロナ関係で大人でもストレスを受けている人は多いのかなと思うのですが、子供、特に小学校低学年くらいってなかなかストレスを受けているんだなと思いまして。
1例目。
お母さんが言うには息子さんは神経質な面があるそうですが、小学校の友達の手洗いが雑過ぎて、それがストレスになっていると。
要は怖い・・・ということなんでしょうけど。
2例目。
こちらもお母さんが言うには神経質な面があるそうですが、仕事から帰ってきたパパの手洗いが雑で、それが元でお子さんが泣いて怖がると・・・
パパは楽観的な面があり、もうすでに集団免疫を獲得しているはずだという考えの持ち主だとか。
どちらも小学校低学年なので、ウイルスの恐怖を過剰に感じている面はあるのかなと思いますが、大人は我慢できても子供は・・・ね。
原理を知る
一時期よりはいろいろ正しい知識を持っている人がいるように感じますが、なぜ新型コロナウイルスにアルコールや石鹸での手洗いが有効なのかというと、新型コロナウイルスはエンベロープを持つウイルスだから。
脂質二重層の膜があり、その脂肪の膜を破壊すると感染力を失う。
なので脂質を破壊できるものであればいいので、アルコールや界面活性剤がいいというだけの原理。
なので殺菌成分が入っていないハンドソープであっても問題ない。
ちなみにノロウイルスはエンベロープを持たないので、アルコールは効果が無いです。
石鹸で手洗いするのは、界面活性剤による脂質の破壊、手を擦ることによる物理的刺激、水流による流す効果などにより手についたウイルスを除去できるものと考えられます。
洗濯洗剤でも普通に効果が出ていることは、ずいぶん前に北里大学がプレスリリースで出してます。
9月にさらにプレスリリースがありました。
普通のハンドソープでも普通に死滅の効果が出ているわけでして。
まあ、子供にいろいろ理解しろというほうが難しいでしょうけど、変なストレスに晒されるというのもなんかかわいそうな気がしまして。
こういう時代だから仕方ないと言ってしまえばそれまでですが、大人でも気をつける度合いは人それぞれ違いますからね・・・
寒くなってきて明確に感染者数は増えてますが、まあ、それは想定内のことと言いますか。
一人でロングライドするロードバイクに特にリスクがあるとは思いませんが、何にせよ手を洗うという原始的な方法が効果的なんですよね。
PCR検査にしても、検査の感度は必ずしも高いというわけでもない。
これについては諸説ありますが、このあたりが信頼性が高いかと。
ちょっと話は変わりますが、ロードバイク関係でもいろいろと数字を出せる機器ってありますよね。
パワーメーターとかもそうですし、サイコンもそう。
このあたりも、所詮は機器なので数字の信頼性が完璧というわけではない。
一時期、パルスオキシメーターが新型コロナへの検査法としていいのではないか?というニュースも出ていました。
パルスオキシメーターって血液中の酸素飽和度を調べる機器なんですが、前にも少し書いたように、マスクしていると多少下がります。
パルスオキシメーターの原理を考えるとわかることなのですが、直射日光、手先の冷え、体動により正しいデータが出なくなります。
手先に力が入る動作だけでも正しいデータが出ません。
なので運動中に測ると、ノイズが入りまともなデータは取れないもの。
運動中のSpO2表示は信頼できない
日本呼吸器学会 Q&A パルスオキシメーターハンドブック
https://www.jrs.or.jp/uploads/uploads/files/guidelines/pulse-oximeter_medical.pdf
血流障害や体動でも低値に
激しい体動や震えがある場合も同様。
振動が加わると、パルスオキシメーターは動脈と静脈を区別しにくくなるためだ。
COPDの患者増加に伴い、最近は運動負荷試験がよく行われるようになったが、運動前後のSpO2の変化を見るときは、運動中に測定するのではなく、運動を終えた直後のSpO2を測定する。
一般にパルスオキシメーターは数秒間ごとの拍動を基に平均値を算出することから、装着直後の値ではなく、20~30秒程度置いてから値を読み取るようにしたい。この他、強い太陽光の下で測定したり、爪に濃いマニキュアを塗っている場合も、透過光の検出が影響を受け、正しく測定できないことがある。
SpO2測定に落とし穴 | 井蛙内科開業医/診療録(4)SpO2測定に落とし穴 呼吸状態の簡便な指標としてルーチンに測定されているSpO2。 だが呼吸困難があっても低値を示すとは限らず、逆に末梢循環不全や体...
なのでロードバイクに乗っているときに計測しても、そのデータはノイズを受けているため何ら意味がない数字しか出ない。
計測したいなら、例えば峠を登り切ったところで計測するとかしかない。
直射日光の影響も受けるので、日陰でやることも大切。
どうもこういうの、計測原理を知らずに単に数字だけ読んで誤解する素人さんがいるような気がします。
最近は運動中でもノイズを影響を受けにくいパルスオキシメーターもあるらしいですが、ノイズをゼロにすることは難しい。
PCR検査もそうですが、どういう原理で検査しているのかを知ることによって、どの程度のズレが生じうるのか知ることが出来る。
なんでもそうですが、検査には精度と感度があって、いかにノイズの影響を受けにくくするかが正確性を増すわけですが、検査結果とかデータだけで一喜一憂しないことも大切。
コロナ関係のデータでよくまとまっているなと思うのは、こちら。
実効再生産数という項目がありますが、これって「1人の感染者が平均して何人に感染させるか」を表す指標。
3月下旬から4月頭あたりで2を超えていて、7月4日にも高まっていますが、今は1.4程度。
これも精密な計算ではないのでズレが出ますが、この数字が大切なんじゃないですかね。
データをどう見るか、データ自体の計測はどうなっているのかを考えないと、おかしなデータを見て一喜一憂したり、謎の考察が始まる。
データの信頼性はどうなんだ?その計測のノイズってどうなるのか?など考えないと、数字=科学的だと誤認してしまうような気がします。
こういうの、空気入れとエアゲージでも同じ。
どうも数字が出るとそれだけで科学的であるかのような風潮があるような気がしているのですが、数字は数字に過ぎず、その数字を取ったプロセスのほうが大事なんじゃね?と思うんですよね。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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