ビアンキの大人気カーボンフレームに、SEMPRE PRO(センプレプロ)があります。
2017年モデルではアルテグラ、105、ティアグラの各完成車がありましたが、2018年モデルではなんとソラ完成車も登場するようです。
それでは早速見ていきましょう。
センプレ プロ ソラ
<2017年10月追記>
読者様からのタレコミ情報によると、2017年モデルと2018年モデルではフレームが変わっているそうです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
http://roadbike-navi.xyz/archives/2981
Bianchi(ビアンキ) 2018年モデル SEMPREPROSORA (センプレプロアソラ)[エアロロード][ロードバイク・ロードレーサー]
センプレというと、数年前まではプロチームがレースに使うほどのフレームでした。
近年はより上位のカーボンフレームが登場しているのでセンプレの出番はなくなりつつありますが、プロが使うほど優秀なフレームだったセンプレに、ソラを合わせてくるという快挙を達成。
ここにきてなんでソラを投入してきたのか、勝手に予想してみましょう。
まず第一の理由ですが、ビアンキは過去にはオルトレ、センプレ、インフィニート(CVではない)というカーボンフレームがありました。
それからビアンキの開発が進み、スペシャリッシマ、オルトレXR4、インフィニートCVなど上位のカーボンフレームが登場してきたことで、相対的にセンプレがグレードダウンしたような格好になりました。
もちろん、性能が下がったという意味ではありません。
もっとすごいカーボンフレームが登場したというだけで、センプレ自体の実力はプロが証明していたわけです。
で、相対的にグレードダウンしたところに、昨年ソラがR3000シリーズにモデルチェンジしました。
今までのソラだと、クランクのデザインがイマイチだったり質感が悪く、カーボンフレームには不釣り合いだったのだと思います。
ソラがR3000になり質感も良くなったので、どうせだからいいカーボンフレームと合わせてみようじゃないか!という感じかなと勝手に推測します。
ソラ完成車のフレームカラーは、チェレステ、マットブラック、ラピスブルーの3色展開。
上の画像に出ているのがラピスブルーですね。
メタリックな紺色いう感じで、ビアンキとしてはやや異質なカラーに感じますが、これはこれでカッコいい。
ソラモデルでは一番人気にもなりうる存在なのではないでしょうか?
ぱっと見、KOGAのブルーに近いような印象を受けました。
個人的には、バーテープがチェレステなのは合っていないような気がします。
ここはブラックとかにしたほうがまとまりが出そうな感じ。
バーテープなんて1000円で変えることができますから、完成車付属のバーテープ色が気に入らなければ、購入時に【バーテープをブラックに変更してほしい!】と伝えれば追加料金でいけるでしょう。
個人的にはチェレステよりもこっちのほうがよさげです。
実売で15万程度というお買い得感溢れるロードバイクですね。
ソラ完成車のパーツスペックは以下の通り。
フレーム | カーボン PF30 |
フォーク | フルカーボン |
STI | ソラ |
クランク | ソラ 50/34 |
BB | FSA BB-PF6000
+ EE085 |
FD | ソラ |
RD | ソラ |
スプロケ | ソラ 11-28T |
ブレーキ | ソラ |
ホイール | 手組 |
タイヤ | ビットリア ザフィーロ
25C |
定価 | 165,000円(税抜) |
カラー | チェレステ
マットブラック ラピスブルー |
パーツスペックで補足しておきますと、BB規格はPF30です。
で、シマノクランクを使うためにアダプターを噛ましているという表現が、上のような表記となります。
とりあえず、コンポはソラでまとめてきているようです。
センプレのフレームですが、カテゴリ的には【レーシングバイク】になります。
レーシングバイクなんですが、乗りにくいほどの嫌な硬さがなく、剛性バランスが非常によくできているのが特徴です。
そのため、初心者から中級者クラスで、レースからロングライドまでこなすオールラウンドバイクが欲しいという人にはピッタリな一台と言えるでしょう。
そのほかのセンプレの完成車販売
まだメーカーサイトには掲載がありませんが、今のところセンプレプロについては、105、ティアグラ、ソラの3モデルのようです。
こちらが105完成車。
Bianchi(ビアンキ) 2018年モデル SEMPREPRO105 (センプレプロ105)[カーボンフレーム][ロードバイク・ロードレーサー]
フレーム形状を見る限りでは、2017年モデルとの違いはなさそうです(フレームの話)。
<2017年10月追記>
フレームのジオメトリは同じであるものの、カーボンのグレードなどで変更があった模様です。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://roadbike-navi.xyz/archives/2981
どうやら105完成車については、カラーはチェレステのみの模様です。
105完成車のスペックはこちら。
フレーム | カーボン PF30 |
フォーク | フルカーボン |
STI | 105 |
クランク | FC-RS510
50/34 |
BB | FSA BB-PF6000
+ EE085 |
FD | 105 |
RD | 105 |
スプロケ | 105 11-28T |
ブレーキ | 105 |
ホイール | 手組 |
タイヤ | ビットリア ザフィーロ
25C |
定価 | 210,000円(税抜) |
カラー | チェレステ |
ティアグラ完成車。
Bianchi(ビアンキ) 2018年モデル SEMPREPROTIAGRA (センプレプロティアグラ)[カーボンフレーム][ロードバイク・ロードレーサー]
ティアグラ完成車のカラーは、マットブラックとチェレステの2パターンの模様。
ティアグラ完成車のスペックはこちら。
フレーム | カーボン PF30 |
フォーク | フルカーボン |
STI | ティアグラ |
クランク | ティアグラ
50/34 |
BB | FSA BB-PF6000
+ EE085 |
FD | ティアグラ |
RD | ティアグラ |
スプロケ | ティアグラ
12-28T |
ブレーキ | ティアグラ |
ホイール | 手組 |
タイヤ | ビットリア ザフィーロプロ
25C |
定価 | 178,000円(税抜) |
カラー | チェレステ
マットブラック |
2017年モデルとの比較ですが、2017年モデルのセンプレプロ105は267,000円(税抜)が定価でした。
2018年モデルが21万(税抜)ですので、一気に6万近くも値下げしてきていますが、例えばクランクが105⇒RS510に変更になっていたり、ホイールがフルクラム レーシング7⇒ビアンキオリジナル手組になっていたり、シートポストやステムなどにも変更があった模様です。
ちなみにですが、2017年モデルではティアグラ完成車で21万(税抜)でした。
つまり、ティアグラしか買えなかった予算で、2018年モデルでは105が買えるという意味ですね!
あと、2017年モデルでは、105完成車のフロント歯数が52/36だったのが、2018年モデルでは50/34に変更されています。
ティアグラモデルには52/36のクランクは元々ありませんので、ティアグラモデルのクランク歯数は変更なしです。
これについてどう解釈するかというと、人によっては【パーツスペックが悪くなった】と見る人もいるかもしれません。
私はそうは考えません。
というのも、レーシング7もあまりいいホイールではありませんので、走り重視ならレーシング7は早々にいいホイールに交換すべきです。
そうであれば、とりあえず最も安いホイールが付いていて完成車価格が下がったほうが嬉しい。
シートポストとかステムなどについては、正直乗り比べても差が分かんないと思います。
強いて言うなら、105完成車のクランクがRS510になったことだけは少し残念感がありますね・・・
思い切って、ソラもありかと
よく勘違いする人がいるので書きますが、正直なところでいうと、コンポのグレードが上がっても、スピード自体は何ら変わりません。
コンポのグレードで変わるのは、あくまでも操作性です。
変速の軽さやスムーズさ、ブレーキの効きなど。
世の中には【105信仰】が根強いですし、私としても予算があるなら105完成車を勧めます。
今のところ、実売ベースでセンプレ105が19万ちょい、センプレソラが15万ちょいです。
その差4万。
もし予算が20万までという人がいたら、ここは思い切ってソラ完成車を買って、浮いたお金は全額ホイールに投資するという選択肢もアリかと。
例えばカンパニョーロのゾンダなんかが買えちゃいますね。
Campagnolo – Zonda (ゾンダ) C17 ホイールセット
重量 | 1596g(ペア) |
リムハイト | F25mm、R30mm |
対応タイヤ | クリンチャー |
23cタイヤ | ×(25C以上) |
スポーク数 | 16/21 |
対応スピード | シマノ8-11s |
せっかくフレームがいいので、もしソラモデルを買ったとしてもブレーキについては105にしたほうがいいと思います。
ブレーキの問題はさておいて、もし105完成車(ノーマル)とソラ完成車(ホイールはゾンダ)を走り比べたら、明らかにソラ完成車&ゾンダのほうが速いでしょう。
もちろん、105完成車&ゾンダのほうがベストになるのは間違いない事実ですが、フレームが良質なセンプレにソラ完成車が出てきたということは、【コンポよりもホイール重視】という選択をして予算を抑えるという手法も使えるようになったわけです。
※念のため書きますが、ペダルは原則として別売りのはずです。
もし予算20万という縛りでセンプレを最強にするならば、私ならソラ完成車+ゾンダで行きますね。
微妙に予算が余るならブレーキを105に変更で。
こうすれば、同じセンプレでも走りが変わって楽しいですよね!
<2017年10月追記>
センプレについては2017年モデルとではフレームが違うという話です。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://roadbike-navi.xyz/archives/2981
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
いつも楽しく拝読させて頂いております。
下記エントリーについて、少々気になる点がありましたのでコメントさせて頂きます。
(3か月前のエントリーに失礼します)
——
【2018モデル】ビアンキ SEMPRE PRO(センプレプロ)にソラモデルが登場!プロも使うフレームにソラ!
——
私はニローネに乗っているのですが、同じビアンキで買い替えようと思い、先日お店(丸の内店)で店員さんに話を聞いてきました。
その際、2018年のセンプレについて「なぜ思いっきり値段が下がったのか?」、「フレームの質は維持されているのか?」といった趣旨の質問をしたところ、「製造が台湾に移り、加えてコストカットもされたため、正直フレームの質は落ちている」とのことでした。(2017年まではどこだだったかは聞いていません)
また、「どの程度質が落ちたのか?」を伺ったところ、「同じ名称を冠しているが、乗り比べると明らかにレベルダウンしており別物」だとおっしゃっていました。
後日、大宮店でも「フレームの製造が台湾に移ったらしいですね?」と聞いたところ、同様の話をしてくれましたので、隠している訳でもない事実のようです。
もちろん、真偽の判断と上記エントリーへの加筆修正等はお任せしますが、2018年モデルのビアンキで買い替えを検討している身として気になりましたので、僭越ながらコメントさせて頂きました。
また、その際に見た2017年モデルのフェニーチェ(ブラック/イエロー)が非常にカッコ良く、非常に興味をそそられたのですが、スカンジウムフレームについて、またフェニーチェの評価について、ご意見を頂けませんでしょうか。
なお、以下のエントリーは拝見させて頂いております。
【2018年モデル】ビアンキのFENICE PROに、カンパニョーロのケンタウルモデルが登場!
特にご意見を伺いたいのはインプルーソ、インテンソと比較してどうか、という点です。エンデュランスとレーシングという点で異なるため、比較すべきではないのかもしれませんが、もしよろければご意見をお聞かせください。
よろしくお願いいたします。
長々と失礼しました。
コメントいただきありがとうございます。
実はこの件、だいぶ前にほかの方からもタレコミ情報がありまして、知っております。
知っているというのは、【生産工場が変わった】という点だけですが。
ただし私が聞いた話ですが、カーボンの積層などは変わっていないとの話も聞いており、製造工場の違いだけで乗り味自体は同じだろうと考えています。
そのため、自分で試乗するまでは余計なことを書かないほうがいいだろうという判断のもとに、修正しておりません。
そもそもですが、センプレは元から台湾製造だったはずですし。
他社も含めて、カーボンフレームを台湾で作っていないメーカーのほうが少数派です。
これの理由ですが、台湾の技術が高く、またコストが安いから(人件費など)です。
台湾でもかなりの数のカーボンフレーム製造工場がありますので、ただ単にコスト削減の話(どこで作るかで、同じものでもコストは違います)と考え、試乗するまでは掲載はやめようと思っていた次第です。
店員さんが【別物】と言い切れるほど乗り比べたのかのほうが疑問ですが、私の聞いている話とはちょっと違う気がします。
もう一点、フェニーチェについてですが、スカンジウムフレームの割には乗り心地もいいほうです。
ただし、これはピュアレーサーなのでインプルソやインテンソなどと比べると加速性はいいものの疲労感は強いかと。
すみません、追記です。
カーボンのグレードもちょっと下がったというのが真相のようで、従来のセンプレはフレーム重量が990gだったのが1100gとなっているという話でした。
これは過去にタレコミいただいた方のメールに書いてあった内容で、情報源はビアンキストアとのこと。
個人的にはそこまで乗り味が変わるとは思えないのですが、気になるなら試乗して納得いくか試されてはどうでしょうか?