PVアクセスランキング にほんブログ村
スポンサーリンク

夜間彩湖でロード練習して盛大に落車して・・・という話。

blog
スポンサーリンク

読者様に教えてもらった話ですが、高校生(?)が夜間、彩湖でロードバイクの練習走行をしていて、大落車事故を起こしたという話が出ているようです。
本人談では、ゴール前で3名が絡んでの落車事故で、スピードも40キロとか50キロとか出ていたとかいう話も出てます。

 

まあ、気をつけましょうとしか言いようが無いですが、問題の本質がちょっと違うのでは?と思うところもありまして。

夜のサイクリングロードは危険


※街灯が全く無い道路でライトを使った例

 

これは彩湖に限らず、多摩川だろうとなんだろうと同じなんですが、サイクリングロードって街灯が全く無いことがほとんどで、夜は正直危険過ぎます。
ずいぶん昔に夜のサイクリングロードを少しだけ走ったことがありますが、いいライトを装備していてもスピードを上げることは怖過ぎて無理。

 

速攻で一般道に逃げた思い出があります。
一般道なら街灯もあるし、まだマシ。

 

怪我するかどうか、事故に遭うかどうかは自己責任な面が大きいので、走る場所を考えたほうがいいのは言うまでもなく。
どうも時速50キロ近く出したとかそういう話もあるらしいですが、いいライトを装備していても怖過ぎます。
万が一歩行者がいて、発見が遅れて衝突していたらどうなるかはお察しのことと思いますので、そういうところまで考えて夜のロード練をしたほうがいいのかなと・・・

※画像は多摩川

 

で、問題の本質と書いた点について。
夜だからダメというわけではなくて、日中であっても彩湖とかサイクリングロードって飛ばして走る場所ではないと思うんです。
彩湖はロードバイクの練習コースではなく、道路交通法上は道路になるはず。

第二条
一 道路 道路法(昭和二十七年法律第百八十号)第二条第一項に規定する道路、道路運送法(昭和二十六年法律第百八十三号)第二条第八項に規定する自動車道及び一般交通の用に供するその他の場所をいう。

歩行者もいればランナーもいる環境で、【一般交通の用に供するその他の場所】に該当します。
車やオートバイの乗り入れは禁止されているところですが、その中で自転車は唯一走行できる車両なので、歩行者の安全を守る義務があります。
間違ってもサイクリングロード内で自転車(ロードバイク)が優先されるわけではない。
道路交通法の適用がある場所なので、並走も不可(違反)。

 

サイクリングロードでの並走は、道交法の違反行為なのか?
読者様より質問頂きました。 これについてですが、いろいろと検討しないといけない点があり、調べた上で警察にも法的解釈のアドバイスを受けて記事を書きました。 サイクリングロードの法的な位置付け 一言でサイクリングロードといっても、実は法的な存在...

 

歩道と車道が分離されていない道路なので、レースごっこでゴールスプリントしてみたりするような場所ではないんですよね。
けど、実態としてはサイクリングロードでとんでもない速度で飛ばすロードバイクも多数いるのが現実。
どうも自転車が最優先だと勘違いしている人がいるように思ってまして。

 

サイクリングロードというのは通称に過ぎないですが、多摩川なんかもわざわざ名称を変えて、【自転車が優先ではないんだよ感】を出そうとしているわけですし。
こういうのも、非サイクリストからの苦情が多いことが一つの理由です。

 

多摩サイの新しい愛称は【かわさき多摩川ふれあいロード】になりましたが・・・
多摩川サイクリングロードの、愛称をネット上で投票していたことをご存知でしょうか? たぶん、知らないし興味ないという人のほうがほとんどだと思われます。 私はこの件、結構前から知っていたのですが、何の効果があるのか不透明だったので、ここで書くこ...

 

そしてレースのための練習だと称すると、【練習のためならしょうがないよね】という謎ムードが出てくることも不思議に思ってます。
練習は一般公道でも出来ますし、レースのためなら誰かに迷惑掛けうる行動が容認されるわけでもない。
野球選手が試合のための練習だと称すると、どこで素振りをしてもいいというわけもなくて、当然迷惑が掛からない場所でしか練習しない。

 

そして、ちゃんとルールやマナーを守って練習している人もいる。
ほかに練習する場所が無いみたいなのも甘えというか、他のロード選手がみんなそんなところを爆走しているわけもないですし。

 

荒川サイクリングロードなんて、過去には【時速20キロ以下にしましょう!】というのがあったけど、誰も守ってくれない。
なので行政側も実力行使に出てダート舗装化したこともあります。

 

荒川サイクリングロードにおける工事とエトセトラ。サイクリングロードとロードバイク。
荒川近くに住んでいるわけでもないのでさほど興味がなかったのですが、なんか某自転車メディアにて【荒川サイクリングロードと自転車問題】が取り上げられていたので、個人的に思うことを書きます。 これは荒川だけでなく、サイクリングロード全般における問...

 

そもそもの話、なぜ時速20キロ以下でという話が出ていたのかというと、歩行者などからみれば怖いから、危険だからというのが実情。
至近距離で時速40キロのロードバイクが駆け抜けたら、相当ビックリします。
接触が無くても、非接触驚愕事故で怪我させる恐れもあります。

 

なのでサイクリングロードって、根本的には飛ばす場所ではなくて、歩行者の安全を最優先する場所なんですよ。
自転車専用道ではないので、歩行者もいる。
歩行者もいる中でレースごっこ始める奴がいたら、そりゃ迷惑。

 

迷惑だと思う層がいるから、クギのバラマキとかも起こっているわけでしょうし。
彩湖も自転車に対して速度を抑えるように促すものが設置されていると聞きますが、非サイクリストからの苦情はそれなりにあるのではないでしょうか?
【飛ばす自転車が怖い】などと。

 

なので日中であっても夜間であっても本来はすべき走行ではない上に、夜間なら視界が悪くてなおさらNGな行動だっただけ。

※全く街灯が無い道路でライトを照らした状態

 

自分が事故って怪我したり死ぬのは自己責任ですが、他人を怪我させたり死亡させたら、謝って済む問題ではなくなります。
たぶんというかネット上でこの方たちが叩かれているのも、そういうことなんじゃないですかね。
ロードバイクってタダでさえ一般受けがそこまでよくない面もあって、暴走集団と思う人たちもいる。
事故に気をつけて乗っているロード乗りからしたら、街灯が無い場所で夜間練習するリスクを考えて欲しいと思うのは当然のこと。

 

彩湖は夜間、自転車の進入禁止だという話もあるようなんですが、どうなんですかね?
もし進入禁止だった場合には、話がまた変わってくるのですが。

別の見方をしますと

事故がどのように発生したのかわかりませんが、3名が落車・怪我・フレームなどの損壊を起こしているしているようなので、何らかの接触か、非接触驚愕事故的な要素があるのではないかと思われます。
要は誰かが転倒して、それを避けようとして転倒した場合には、接触が無くても非接触驚愕事故とか誘因事故になりますし。

 

で、この方たちが高校生だという話ですが、これをツイッターで書くのって結構凄いなと思ってみてまして。
フレームが割れたりするような複数名が関わる事故になっているわけですが、彩湖も道路交通法上は【道路】になります。

第二条
一 道路 道路法(昭和二十七年法律第百八十号)第二条第一項に規定する道路、道路運送法(昭和二十六年法律第百八十三号)第二条第八項に規定する自動車道及び一般交通の用に供するその他の場所をいう。

私有地だろうと、一般の交通の実績があれば道路扱いになるので、道路交通法の適用範囲になります。

 

そうなったときに、複数名が絡む事故扱いなので、警察への事故報告義務があります。
落車という言葉よりも、交通事故というほうが正解。

 

交通事故の定義はこちら。

道交法67条の2

車両等の交通による人の死傷若しくは物の損壊(以下「交通事故」という。)

第七十二条 交通事故があつたときは、当該交通事故に係る車両等の運転者その他の乗務員(以下この節において「運転者等」という。)は、直ちに車両等の運転を停止して、負傷者を救護し、道路における危険を防止する等必要な措置を講じなければならない。この場合において、当該車両等の運転者(運転者が死亡し、又は負傷したためやむを得ないときは、その他の乗務員。以下次項において同じ。)は、警察官が現場にいるときは当該警察官に、警察官が現場にいないときは直ちに最寄りの警察署(派出所又は駐在所を含む。以下次項において同じ。)の警察官に当該交通事故が発生した日時及び場所、当該交通事故における死傷者の数及び負傷者の負傷の程度並びに損壊した物及びその損壊の程度、当該交通事故に係る車両等の積載物並びに当該交通事故について講じた措置を報告しなければならない。

単独落車ならともかくとして、3名が絡んでの交通事故、ですよね。
まあ、保険の関係などもあるでしょうから、警察には報告しているものとは思いますので、その中で彩湖の夜間走行がOKなのかNGなのかもハッキリしているでしょう。

 

正直なところ、夜間に全力でロードバイクに乗れる場所なんてほぼ無いに等しいのが現状。
サイクリングロードとかサイクリングコースについては、日中でも夜間でも論外。
真っ暗な環境では、いいライトを付けても無理がありすぎるし、そもそも昼間でもかっ飛ばす場所ではない。

なのでローラー台とかが存在するんじゃないですかね。
高校生だから買えないというのは甘えだとしか思えなくて、買えないならやってもいいの?という話になるだけですし。
高校球児が、バッティングセンターに行くお金が無いからといって、公園でフリーバッティングしてもいいのか?というと、当然NGになるのと似たような話かと。

 

大落車したのはお気の毒なんですが、事故や怪我を起こしにくいコースを選択すべき話。
自らの意思で真っ暗なコースを選択している事実があるので、そりゃそうなることは予想できる話だよね?真っ暗なところでスピード上げたら危険なことくらいわかるよね?というところにしかならないと思うんです。
誰かに強制されてそこを走ったわけではなくて、自らの意思で選んだコースですから。
ヤクザに脅かされて泣く泣く暗闇でスプリントさせられた・・・とか、部活の顧問がそこでスプリントするように指示した、というなら被害者になるでしょうけど、そんなわけもないでしょうし。

 

それもあって世間は同情的ではないような。
仲間内だけで自爆したような形のようですが、第三者を巻き込んでいたらロードバイク乗り全体が叩かれかねないわけです。
ロード乗りってあんな真っ暗なところで爆走するのかよ、と、ロード乗り全体が叩かれかねませんし。

 

何度も書いていることですが、サイクリングロードって基本、初心者さんが低速で走る場所だと思ってます。
上級者になればなるほどサイクリングロードの危険性に気が付いて、行かなくなるような場所。

 

歩行者もいる環境なので、スピード上げて走ることが出来ませんし。
高校生だからというのが免罪符みたいになるのもおかしい話ですが、人間は失敗をする生き物ですから、二度目が無いことを祈るばかりです。

あえて今後について書くと

日本のサイクリングロードは、自転車歩行者専用道路となっていることがほとんどで、自転車専用道路はほぼありません。
サイクリングロードでロードバイクがかっ飛ばす問題も、本来は乗り手が自主規制すべき話だと思うのですが、実態としてはそれでは収拾が付かない面も多々出ています。

 

どこのサイクリングロードでも、歩行者・ランナーVSロードバイクみたいな構図はある程度存在してます。

 

本来は車両であるロードバイク側が自主規制して、お互いが共存できる道を模索すべき問題だと思うのですが、それが出来ないでかっ飛ばす人たちがいるので、もう自転車専用道路を作る以外にはないのかなと思ったりもします。
タイのスカイレーンのような・・・

一周23.5キロと距離もそこそこ稼げる上に、速い人レーンと普通の速度レーンを分けているし、歩行者が立ち入ることが出来ない構造です。
ここまでの距離は作れないにしろ、自主規制では何ともならない人たちもいるわけで、どこかにこういうの作るしかないのかもしれません。
まあ、行政が動かない限りは作れない規模でしょうし、何ら現実的ではないので、結局は自主規制するしかないのかなと。
事故に遭いたくない、事故を起こしたくないなら、まずは走るコースから考えるべきというだけなんだろうなと思いました。

 




コメント

  1. ゆき より:

    彩湖の開園時間は
    4月~10月:午前7時30分~午後6時30分まで
    11月~3月:午前7時30分~午後5時30分まで
    になってます。夜間なら不法侵入ですね。
    日中でも、ちびっ子ゾーンが隣接していて減速が促されますから、通常の開園時間中に
    一周のタイムを計測するのはアウトです。

    • roadbikenavi roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      同様の話がいくつかありましたので確認しました。
      おっしゃるように、彩湖の閉園後の夜間は、自転車が走ることは出来ません。

      ただし歩行者が入れるようになっているらしいので、不法侵入に当たるかは微妙な可能性があります。
      建造物侵入、もしくは軽犯罪法に触れうる可能性はあると思うのですが、どちらにせよ自転車進入禁止だと明示されていない場合は微妙かもしれません。

      あえてこれを書かなかったのは理由がありまして、事故なので警察に届け出ると思いますので、その段階で警察が判断することだと思ったからです。

      開園時間帯でも飛ばすのはアウトだということは同意です。

タイトルとURLをコピーしました