だいぶ前にも書いたことがありますが、
ロードバイクのフレームの塗装は、いつかは必ず劣化していきます。
黄ばみみたいになると、正直なところ萎えてきます。
これについて何か対策はあるの?という質問を結構前に頂いていたのですが、
ワックスやガラスコーティングなどはUVカットするのか?
塗装の色褪せ問題は、紫外線の影響のほか、ケミカル類やドリンク、汗なども影響して起こります。
紫外線が支配的なのかと思いまして、ワックスやガラスコーティングなどはUVカット機能があるのか?というところを調べていたのですが、例えばガラスコーティングで有名な4℃RESTさんのHPにはこう書いてあります。
UVカット機能は有しておりません
contact - 4℃REST-クレストヨンド自動車用ガラスコーティング、内装リペア、自転車コーティング「ガラスの鎧」「ガラスの盾」のクレストヨンド
ワックスの中にはUVカットを謳っているものもあるっぽいのですが、こちらのリンク先。
車のコーティングの専門店ですが、様々なワックスやガラスコーティングに対して、UVカット機能があるかどうか調べているようで、UVカット機能は全く無いとしています。
モノによっては、紫外線透過率が上がってますw
車の塗装とロードバイクの塗装では、ロードバイクのほうが柔らかく出来ていると聞いたことがあります。
ロードのフレームは大きく捻じれたりしながら進んでいくので、硬い塗装だと塗装割れするとか・・・(伝聞系なので詳しくは分かりません)
まあ、ワックスやガラスコーティングには、紫外線をカットする機能は無いと見ていいのかと。
で、先ほども挙げた4℃RESTさんのHP。
あえて切り取って引用したのですが、正確にはこう書いてあります。
UVカット機能は有しておりませんが、表面を完全に覆う為、素材の酸化や劣化を効果的に防ぐ事が出来ます。
contact - 4℃REST-クレストヨンド自動車用ガラスコーティング、内装リペア、自転車コーティング「ガラスの鎧」「ガラスの盾」のクレストヨンド
塗装の色褪せの原因には、紫外線劣化のほか、ケミカル類や汚れ、ドリンクや汗なども影響しているわけで、紫外線以外の要素をガラスコーティングで保護していると思えばいいのではないでしょうか?
塗装の劣化の原因は様々あるので、紫外線からの保護は出来なくても、それ以外の要素からはだいぶ守っているみたいな。
結果的にはそれが塗装を長持ちさせるのかなと思います。
ケミカルは注意
これも前に読者様が言ってましたが、
ワコーズのマルチフォーミングクリーナーをフレームに吹きかけて使っていたら、液ダレのような跡が残ってしまったみたいな話。
マルチフォーミングクリーナー自体はフレーム洗車では人気が高いですし、塗装や使い方次第だと思うのですが、フレームに直接吹きかけるようなやり方よりも、ウェスに少量吹き付けて、フレームを拭くほうがいいと思います。
もちろん、目立たないような場所、ダウンチューブの裏などで試してみてからのほうがいいでしょう。
まあ、ムヒをフレームに使ってキレイになったみたいに勘違いする人もいるらしいのですが、
これは塗装表面を溶かしているだけなので、キレイになったような錯覚に過ぎないと思っていたほうがいい。
先ほどのコーティング専門店のHPにもあったように、塗装があることでフレームの母材を保護していることは間違いないので。
溶かしていたら、カーボンフレーム自体には悪影響。
私の場合
前に乗っていたビアンキですが、
最終的に気になったのは、やっぱ色褪せでした。
それなりの距離乗ったロードバイクでしたのでしょうがないともいえますが、なんか色褪せが進むと気持ちの面で萎えてくるのも事実。
これ、水洗車もよくやってましたし、ワックス掛けもそこそこやってました。
けど色褪せは進む。
当時のチェレステは今よりも薄めの色だったこともあり、色褪せ感が強く出ていたようにも感じます。
(本人の気にしすぎな面もw)
私が今LOOKの黒いフレームに乗っているのは、ブラックだと色褪せが目立たないからという事情が実は大きいです。
LOOKというとホワイトがカッコイイのは間違いないですが、ホワイトは汚れと色あせが進みやすいように感じるので、長年乗ると嫌な予感がありまして。
まあ、長年ホワイトに乗っていても、キレイなまんまの人もいるわけで、この辺はフレーム洗浄・保護についてどれだけ頑張ったかという違いなのかもしれません。
キレイなまんまのホワイトフレームの人って、かなり念入りに対策しているんじゃないかと勝手に思っているのですが、私の場合基本方針は【短時間で手軽に】なので、普段はウェットティッシュで拭く程度ですから・・・
ホワイト、カッコいいんだよなぁと思いつつ、私の性格では恐らく2年後には無残な姿になっていそうで。
無残というのは私の基準の中での無残なので、他人がどう思うかは別問題。
一つ確実にいえることは、
そこだけ変色するというか、むしろ逆なのかも。
タイラップ止めされているばしょだけ色あせが進まず、周りは進むみたいな。
これについては防ぐことは不可能だと思っていいです。
まあ、タイラップ止めしてある場所には汚れも溜まりやすいので、本来は数ヶ月に一度切断してきれいにしてのほうがいいのかもしれませんが。
なので何かをフレームにタイラップ止めするときは、場所をよーく考えてやったほうがいいです。
例えば私の場合、キャットアイの安物サイコンを使っているので、スピード&ケイデンスは左チェーンステイにタイラップ止めされてます。
これを違うものにした場合には外すわけですが、そのときには恐らくここだけ不自然な色合いになっているでしょうw
一応、フレーム自体を保護する目的で、保護シールを貼った上からタイラップ止めしてますが。
右チェーンステイには、チェーン跳ねで傷がつくのを防止するために貼ってあります。
前に何かで見た、キャノンデールのホワイト系のフレーム。
長年乗っているようで、ホワイトはそこそこくすんでいるように見えました。
こういうの、正直なところ完全に防ぐ手段は無いと思っているので、いかに劣化速度を遅くするかみたいな話になると思います。
ガラスコーティングによって、紫外線は保護できなくても、それ以外の化学的因子はそれなりに排除できるでしょうし、ワックスについても同じく紫外線からは保護できなくてもそれ以外の汚れは弾くもの。
私はしていませんが、ガラスコーティングしておくのが塗装の劣化を遅くするのかなと考えます。
ちなみに今乗っているLOOKですが、
先ほども書いたように、基本はウェットティッシュで拭くのみ。
汚れが落ちにくいときだけ、中性洗剤を少量含ませて拭きますが、それも滅多にしていません。
ワックスについても、ほぼ使っていません。
強いて言うなら、765の文字のところには汚れが取れなくなっている黒ずみがあるといえばあるのですが。
これもある種の実験というか、今後もロードバイクをいづれ買うことになるのは確実なので、フレームについてノーケミカル(に近い状態)のほうが実は長持ちするのでは?と勝手に実験してます。
まあ、ブラックなので分かりづらいのも事実なんですが、ケミカル類を使わないことも一つの保護になるみたいな意見を聞いたことがありまして。
同じビアンキ(チェレステ)に乗っていればもっと分かりやすかったのかもしれませんが。
正直なところ、私も最適解を見つけていないので、ビアンキに乗っていたときの塗装面への反省点を踏まえていろいろ試している段階です。
まあ、塗装の強さもメーカーごとに違いますし、難しい問題なんですが、たくさん乗る=日差しを浴びる=汚れる、なので、色褪せるまで乗ったことは勲章みたいなもんとプラス思考で捉えるのもいいのかも。
ガラスコーティングしておくと、紫外線保護にはなりませんが、それ以外の保護にはなるので、結果的に長持ちするのでは?と想像します。
ただし値段がそこそこ高いのと、凄く評判がいいというものでもない(アマゾンのレビューを見る限り)ので、私自身はあまり興味が無いのも事実です。
4℃CRESTさんのガラスの鎧については、ショップで施工してもらうものなので、そっちを検討したほうがいいのかも。
一時期大流行したマットカラーも、最近減りましたよね。
マットカラー、最初はカッコいいんですがそのうちテカってくる問題もありますし・・・
ちゃんと適切に使ってメンテしている分に出てくる塗装の劣化はしょうがないものと割り切ったほうがいいのかもと最近は思ってます。
ロードバイクは皆さん、室内保管でしょうから。
何か特殊なプレイをしている方がいましたら、メールやコメント欄でお願いします。
一番ラクなのは、やっぱブラック系ですよ。
これだけは間違いない。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
こんにちは。
私の車は納車前施工のガラスコート(5年保証付き)をやっていました。年1回のメンテナンスがあって、その時に上塗りをしていたと思います。ただ、いかんせん値段が高いので更新はせず5年以降は自分で市販のガラスコート剤を塗布していました。
5年目まではほんとに塗装はずっとピカピカ光沢で「ガラスコートってすごい!」と思っていましたが、以降は明らかに塗装の劣化が目立っていきました。
自分ではなかなか定期的に施工できなかったり、汚れの上からガラスコートしてしまったりと、プロの施工とは違うところも多々あると思いますが、しっかり定期的に施工するガラスコートは塗装にはかなり有効だと体感しました。
なので自分のロードバイクにはガラスコートを塗っています。
おっしゃる通り、紫外線は劣化(特に褪色)を進める要因の大部分でしょうけど、それだけでなく排気ガス等の空気中の汚れもかなりの要因になっているのでしょう。
劣化は必ず起こるものなので、うまく付き合ってメンテナンスするっていうのも楽しみの一つなような気がします。
コメントありがとうございます。
やはりプロがやると違うんですね。
塗装の劣化の要因のうち、何が支配的なのかよくわかりませんが、紫外線だけが劣化要因ではないですしね。
塗装劣化についても、見方を変えれば味があるとも言えなくはないですし、楽しむのが一番という意見は大賛成です。