先日、キャットアイのライトに取り付ける、防眩シェードを紹介しました。
このようなご意見を頂きました。
防眩シェードに関しまして私個人としては
安全のために必要のない,むしろ安全を阻害する物と感じます
と言いますのも,過去に数度真昼間に店舗の駐車場から出てくる車に衝突されかけました
VOLT800をフラッシュモードで点けていてもドライバーは
「見えていなかった」
「自転車なんて18km/H程度だろ」
「自転車は歩道を走れ」
そういった感じです (下二つはなんとも・・・( ̄▽ ̄;)
なにせ光源が車やオートバイと比べて小さい物ですから
ライトを下向きにして防眩シェードを装着すればドライバーが認識する事が困難になりますし
下向きにしておかなければ,タイヤの10m先が見えませんので
遠慮しすぎてしまうのもどうかな?と思います
(車に乗っていてもハイビームを常用して眩しすぎて困る対向車もわんさかいますし)
【真昼間】とあったのですが、この防眩シェードは夜間専用だと思ったほうがいいかなと思ってまして。
デイライトにおけるハイビーム
以前、夜間(+α)におけるハイビームの話を書いてます。
車の場合、原則はハイビーム、対向車がいるときなどにはロービームに切り替えるのが正解。
これはロードバイクには当てはまっていない上に、自転車ライトのハイビームを禁止している都道府県もあります。
まあ、対向車がいるときなどに減光措置はしないといけないため、手動で光軸の切り替えが出来ない自転車用ライトの場合、下向きにつけるしかありませんが。
ただしこれ、あくまでも夜間、トンネル内、濃霧などで見通しが悪い場合に限定されます。
日中、晴れ渡った状況下では、そもそも減光措置を求められていないため、日中はハイビームでも特に問題はありません。
第五十二条 車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする。
2 車両等が、夜間(前項後段の場合を含む。)、他の車両等と行き違う場合又は他の車両等の直後を進行する場合において、他の車両等の交通を妨げるおそれがあるときは、車両等の運転者は、政令で定めるところにより、灯火を消し、灯火の光度を減ずる等灯火を操作しなければならない。
政令(道路交通法施行令)。
第十九条 法第五十二条第一項後段の政令で定める場合は、トンネルの中、濃霧がかかつている場所その他の場所で、視界が高速自動車国道及び自動車専用道路においては二百メートル、その他の道路においては五十メートル以下であるような暗い場所を通行する場合及び当該場所に停車し、又は駐車している場合とする。
あくまでも夜間やトンネル内、50m先が見えないような暗い場所に限定しているので、日中晴れ渡った状況下ではハイビームが規制されていません。
太陽光レベルの強くてデカイ光源が正面からくれば、眩しいと感じさせる恐れはあります。
その場合、70条の安全運転義務違反に問われる可能性もゼロだとは思いませんが、そもそもそんな強力なライトはないので、日中についてはハイビームだからアウトということはないと思います。
なので前に紹介した防眩シェードというのは、夜間に使うものかと。
トレックはデイライトを推奨
前に読者様から聞いて知ってましたが、トレックはデイライトを強く推奨してます。
研究から、日中点灯用ライトを装着したバイクは、事故に遭う確率が33%減少した*。日中点灯用ライトを備えた自動車やモーターサイクルも、それぞれ25%と13%減少するという同様の効果が見られた。
日中点灯用ライト - Trek Bikes (JP)
デイライトを実践することで、事故に遭う確率が33%減少としています。
点滅するテールライトを日中に使うと、ライト未使用の場合と比べて最大2.4倍(点灯するモードと比べた場合は最大1.4倍)気づいてもらいやすくなる。ボントレガー Daytime Running Lightは注意を引きつける点滅パターンを採用、特に日中でも目立つことを目的としてデザインされている。
日中点灯用ライト - Trek Bikes (JP)
日中にリアライトを点滅させることで、最大2.4倍気づいてもらえるとしています。
トレックはなかなか面白いブランドだと思うのですが、以前思わせぶりに
いったいなんだ??と思い、新しいフレーム素材か??と勝手に期待していたら、新しいヘルメットの話でした。
フレームの研究だけでなく、安全性を追求しているブランドなのかと。
デイライトの向き
法的には、デイライトについてハイビームになっていても、特に問題があるとは思いません。
ただし、トンネル内や濃霧では、対向車がいるときには減光措置が求められていますので、結局はやや下向きにつけるのは変わらないのかなと。
こちら、オーライトのALLTY2000(最大2000ルーメン)ですが、
眩しくて目が眩むところまではいかないですが、人によっては眩しいと感じるかも。
まあ、点滅モードでももうちょっと光度を抑えたモードもありますし、日中のデイライトはRN400のほうを使っているのですが。
こちらはRN400でのデイライト(点滅)。
夜間、ALLTY2000を点灯、RN400を点滅にした状態。
実際のところ、ロードバイクは車道の左端を走っているわけで、対向車が来てもそこまで真正面に入るわけでもない。
なのでやや下向きにつけている分には、対向車に眩しいと感じさせることは無いだろうと思ってます。
夜にサイクリングロードを走ったことがある人がどれだけいるかわかりませんが、サイクリングロードって道幅が狭い上に、街灯はありません。
その状況で、対向してくるロードバイクがハイビームだと、マジで視界が飛びます。
たまにいるんですが、あれは何とかしたほうがいい。
夜間サイクリングロードでハイビーム攻撃を受けたら分かると思いますが、視界が飛ぶので対向車との距離感もわかりません。
あの攻撃を受けたことがあるなら、光軸を下げなきゃマズイと思うかと。
日中については、対向するロードバイクのデイライトがハイビームでも、視界が飛ぶほどの眩しさだと感じたことはないですし、法的にもデイライトについては特に規制されているわけでもないです。
ドイツでは自転車のライトについて、実質的にハイビームが規制されているようです。
結局のところ、自分が目立つこと(被視認性の向上)と、対向車の視界確保(眩しくて視界が飛ぶことが無い)のバランスだと思うので、日中でも夜間でも、自分のライトがどう見えるのか、自分自身で確認することが大切なんじゃないですかね。
前に読者様にプレゼントしたALLTY2000でもそうですが、
夜間にこれだと対向車はキツイでしょうけど、日中なら別にそうでもないかと。
話がいろいろ飛びまくりましたが、前に紹介した防眩シェード。
これは夜間だけシェードをつけて、デイライトで使う分には外して運用したほうがいいんじゃないかと勝手に思ってます。
このシェードの内側にアルミテープを貼って反射させると、遠くまで照らせるし、下向きにも照らせるしで結構良さそうな気がしますが、なにせキャットアイのライトを使っていないためレビューも出来ませんw
対象のライトを使っていて是非試してみたいという方がいます??
レビューしてもらえるならプレゼント企画にしますが。
まあ、日中でも夜間でもそうですが、被視認性と対向車への迷惑のバランスを取ったほうがいいと思いますが、これについては自分が正面に立ってみて、どうみえるのかは確認するしかないです。
防眩シェードも、日中は使わずに夜間だけ使うとかなのかもしれませんが、シェードを使わずに日中でも夜間でもやや下向きにしていればそれで十分とも言えますし、なかなか難しいところ。
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