先日読者様とメールしている中で、
ビアンキのFENICE SPORTに乗っている
FENICEはビアンキのアルミレーサーでしたが、もう既に消滅しています。
個人的には評価していたバイクでしたが、一時期はFENICEに3兄弟いたはず・・・でして。
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FENICE 3兄弟
FENICEの初登場は2015年モデル。
当時、ビアンキのレーシングバイクはB4Pというカテゴリで、エンデュランスバイクはC2Cというカテゴリでした。
2015年登場のFENICEは後のFENICE PROと同じでスカンジウムフレーム。
アルミ合金に少量のスカンジウムを配合して剛性を高めたモデルで、2015年モデルではフレーム重量1100gとなってます(サイズ55)。
2015年モデルでアルテ完成車が28万、105完成車が23万(ともに税抜き)。
当時のビアンキ公式HPではアルテ完成車については【EXTREME RACING】と書いているくらいなので、レース志向の人にバリバリ乗ってもらいたかったバイクだったんでしょう。
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大胆に赤を取り入れたツートンカラーのバーテープには賛否両論でしたが、バーテープなんて気に入らなかったから変えることが出来ますし。
ビアンキのアルミバイクは、しばらくの間エンデュランスしかなかったので、ある意味待望の一台でした。
FENICE以前のアルミレーシングバイクだと、2010年頃の1885という車種??ですかね。
といっても1885はアルカーボン、つまりはカーボンバックフレームでした。
シートステイだけカーボンでしたが、このタイプも今や滅亡したスタイルと言ってもいいかと。
2016年モデルからは、FENICEが3兄弟になりました。
スカンジウムフレームのFENICE PRO、7046アルミのFENICE ELITE、6061アルミのFENICE SPORT。
エリートは105完成車、SPORTはティアグラ完成車だったのですが、それぞれ値段は20万、16万。
ジオメトリはたぶん同一(だったような・・・)なので、素材の違いで3パターンから選べるという状態ですね。
2017年も同様に、PRO、ELITE、SPORTの3兄弟制。
FENICE PROにはマルコパンターニ時代のカラーを彷彿とさせる、チェレステイエローカラーが登場しました。
そのほかブラックピンク、チェレステピンクも登場。
2018年モデルでは、ELITEとSPORTが消滅。
たった2年で滅亡は寂しすぎる・・・
その代わりFENICE PROにはなぜかカンパニョーロのケンタウル完成車が出てきたり、マルコパンターニ時代のカラーが完成車にも出てきたり。
2018年モデルのビアンキというと、カーボンレーサーのセンプレになぜかソラ完成車が登場して、しかも突如大幅な低下変更が起こり、カーボンフレーム完成車が13万程度で買えてしまうという祭状態に。
祭を利用してセンプレソラを買った人も結構いたような。
この時代は、ついにカーボンフレーム完成車で10万円台前半が登場する時代に突入なのか??と期待させましたが、それ以降はこのような祭はありませんw
一般的にカーボンフレームには最低でも105(もしくはティアグラ)を載せて販売するという不文律(?)があるわけで、とんでもない時代の幕開けなのかと思いましたが・・・
2019年モデルではスカンジウムフレームのまま、【FENICE】と名称変更。
そしてこれが最後の雄姿となってしまったわけです。
FENICE PRO | FENICE ELITE | FENICE SPORT | |
2015 | アルテ・105完成車 | ー | ー |
2016 | アルテ・105完成車 | 105完成車 | ティアグラ完成車 |
2017 | アルテ・105完成車 | 105完成車 | ティアグラ完成車 |
2018 | 105・ケンタウル完成車 | ー | ー |
2019 | 105完成車 | ー | ー |
そういえば
この方からは以前、FENICE SPORTの話を頂いてました。
最近物忘れが酷くて、そのうち赤信号と青信号の意味が分からなくなるのではないかと危惧してます。
同じ方向を向きながらも素材が違う3兄弟を乗り比べしてみたいと思いつつも、結局試乗したことがあるのはFENICE PROだけです。
2年で終了するとは思っていなかったので甘く見ていたというのが実情。
ビアンキの場合、2年程度で終了する車種は時々あります。
例えば、ほぼ話題になることもなかったと思うのですが、2014年、2015年頃にはFRECCIAというアルミディスクロードがありました。
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この時代、105が11速化(5800系)したのが2014年ですが、それ以前は、ティアグラ・105MIX完成車ってそこそこ見かけました。
なにがMIXなのかというと、STIだけ105というスタイルが流行った。
当時のティアグラ(4600系)は、ワイヤーが飛び出た触角式だったので、ワイヤー内蔵タイプのST-5700が好まれた・・・という話でもなくて、なぜか定価では105のレバーのほうが安かったんですね。
僅差ですけど。
なのでメーカーとしても、安くてユーザー受けがいい105のレバーを採用した完成車が増えたわけです。
このFRECCIAですが、これも2年で消滅しているはず。
ただまあ、2年持てばまだいいほうなのかもしれなくて、2013年モデルにはVERTIGOというカーボンフレームがありました。
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VERTIGOはカーボンフレーム+ティアグラ完成車で税別152,000円とお買い得モデルでしたが、これについては1年で消滅。
(ただし海外ではもうちょっと生存していたような)
このビアンキらしからぬデザインというか、1年で滅亡したケースもあるのがビアンキですからねぇ・・・
カーボンフレームのイントレピダも確か2017年モデルだけだったような。
見切るの早すぎなんですよw
欲しいカラーはお早めに
スペシャライズドでも、毎年のように限定カラーモデルがあると思いますが、ああいうのも欲しいと思ったときにはすでに売り切れなんてザラです。
ビアンキFENICE PROのマルコパンターニカラーについても、今更新車があるのかと聞かれるとかなり微妙。
この時代、確かスペシャリッシマにも同様のカラーがあったと思うのですが、こういうのは気が付いた時には既に滅亡していることが普通。
ビアンキって元々はさほどカーボンフレームに力を入れているというブランドでもなくて、プロチームに供給を再開した2010年頃からはカーボンフレームにも力を入れ始めたという感じ。
私が前に乗っていたアルミフレームのIMPULSOについても、
なぜかこのフレーム、プロレース(パリルーベ)の投入された実績もありますw
プロチームがアルミフレーム、しかもパリルーベのような石畳レースにという時点でまあまああり得ないのですが、当時はカーボンフレームというとオルトレ初代か、SEMPREかインフィニート(現在のインフィニートCVとは全くの別物)。
プロレースにはセンプレが投入されることが多く、当時のインフィニートは105完成車で20万円台中盤くらいだったので、プロが使うには物足りなかったのかもしれません。
といってもアルミを使うのも微妙なんですが。
今は明確にカーボン推しですよね、ビアンキは。
そういえばIMPULSOも事実上消滅して、グラベルバイクに変貌してますね。
FENICEの3兄弟も、弟二人は2年で消滅し、兄も消滅。
なんか寂しいなぁ・・・と。
個人的に一番気になっていたのは、FENICEのELITE。
7046アルミを使ったフェニーチェってどうなんだ?というのと、SPORT(6061)との差ってどれくらいあるんだ?というのが気になってました。
2年で消滅するとは思ってもいなかったので甘く見ていたので試乗することもなく終了してますが、気になったらすぐに試乗車を探すべきというのが鉄則だったのかもしれません。
FENICE PRO | FENICE ELITE | FENICE SPORT | |
フレーム素材 | スカンジウム合金 | 7046アルミ | 6061アルミ |
素材 | Al-Zn-Mg系 | Al-Mg-Si系 | |
素材の特徴 | 高強度溶接構造用アルミ合金。バットなどに使用される | フレーム素材としては最もポピュラー |
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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