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セラミックベアリングの話と矛盾。

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セラミックベアリングは効果があるのか?ないのか?という議論は昔からあるわけですが、効果ってそもそも何を求めているんだろ?という疑問もありました。
データ上で少しでも優れていれば効果ありとも言えるし、体感という最も当てにならない(けれど最も重要な)要素が主なのか?

結論から言うと

セラミックベアリングの回転が軽い・抵抗が少ないというのは、グリスの問題です。
ベアリング自体の素材の差は、回転抵抗にほぼ影響しない。

 

けれどカンパニョーロのCULTのように、ボールレースまで特殊な処理が成されている場合はグリスを抜いて使うことが出来る。
グリスの抵抗がなくなるので、結果的に回転が軽くなるというだけの話。

 

セラミックは硬いので、ボールレース側もそれに応じた硬さが無いと削れていく。
なのでグリスを使う必要がある。
けれど、ボールレース側も十分な硬度があれば、グリスを抜いて使えますよ、グリスが無くなれば抵抗が減りますよというだけの話。

 

そもそも、回転数が低いロードバイクのパーツではほぼ関係ないという話もありますしね。

 

回転性を上げたいなら、シールを剝がすというのが最も効果的です。
回転性だけを上げたいなら・・・
けどそんなことすればすぐにダメになってしまうのは目に見えている。

 

前にサイクリングエクスプレスさんから貰った動画です。

プーリーのフルセラミックベアリングバージョンの動画。
私も同じプーリーの鉄球ベアリング版は使ってますが、こんなに回ることはありません。
こういう動画を見るとスゲーな!!と思ってしまいがちですが、プーリーの回転抵抗がペダリングの中でどの程度支配的なのか?も考えないといけない。

 

実走でのペダリングした場合、いろんな抵抗が掛かります。

 

・空気抵抗
・転がりの抵抗
・BBの抵抗
・チェーンの抵抗
・ハブの抵抗
・プーリーの抵抗
などなど・・・

 

プーリーがガンガン回るぜ!といっても、いろんな抵抗の中でどの程度のウェイトを占めるのかについてはわかりませんが、恐らく相当小さな要素なんでしょう。

 

まあこういうのも、探せばどこかでデータも出てくると思います。
データはデータでいいんですが、一番ややこしいのはデータの取り方がおかしい事例もあるわけで、データ至上主義になるのも間違いやすいポイント。
データばっかり集めるのが好きな人もいますが、個人的にはそのデータをどのように取ったのかのほうにまず目が行きますね。

 

ロードバイク界って、おかしな実験もそれなりに見かけますし。

 

SACRAの実験、わざわざ接触交差のホイールを組み直して接触交差なしにしてやったのはなんでだろ?
先日のSACRAコラムとバイクラ5月号の記事の件ですが、 バイクラ5月号の記事と、SACRAコラムを見て、それは違うだろ!と思った人は多いようです。 特に理系の人なら、実験結果と結論の出し方に疑問を持つかと。 いろいろご意見いただいてます ...

 

細かいことは書きませんが

データ上で効果があるか無いかという話と、体感で効果を感じ取れるかどうかは全く別問題。
体感というのは極めてあやふやで、効果があると思い込んで乗れば効果が出ちゃう場合もありますからねぇ・・・
CULTなんかも、下りとかだと効果を感じ取りやすいと思いますが、登りで効果を感じ取れるのかと聞かれると無理でしょう。
何らかのプラシーボ的な、謎のアドレナリンが放出されない限り。

 

で、この話ではあえて細かい数字とかを一切出していません。
そんなもんはネットで検索すればいくらでもヒットするでしょうし。
そこについてはどうでもいい。

 

けどあえて言いたいことなんですが、例えばあるメーカーが、セラミックベアリングは効果がほとんどなく、費用面で高くつくだけだ!と発表したとしますよね。
この意見自体は至極真っ当だと思います。
費用対効果という観点で言うなら、群を抜いて悪い。

 

その一方、同じメーカーがホイールを販売したとして、

 

いろんな人
いろんな人
最上級のセラミックベアリングを使用!

 

こんな謳い文句だったら、おーい!!と突っ込みたくなるわけです。

 

費用対効果で最悪だみたいに言ってなかったか??と。

 

普通の鉄球ベアリングにすれば、もっと安くホイールを販売出来たはずだろうよと・・・

 

ロードバイク界って、こういう矛盾を平気で発表する傾向があるなと思ってまして。

 

そういや、非接触シールハブはお勧めしません!と書いていながらも、自社製品では非接触シールのハブを採用したメーカーもありました。
ああいうのも著書で書いた内容はいったい何だったんだ??と思う。
リムが重い安いホイールのほうが進む可能性がある、などと書きながらも、結局はリムの軽量化にこだわり、最終的には自滅・・・

 

あまりにコロコロ意見が変わると、どうしたらいいのかユーザーは困惑する。

 

ちなみに一番ややこしいのは、データ上で大きな差があることになっているにも関わらず、体感できないケース。
けどまあ非レース型サイクリストの場合、基準ってある意味では一つに統合されると思うんですよ。

 

使ってみて、気持ちよく使えるかどうか。

このタイヤは速い!転がり抵抗が低いというデータもある!と言われても、使ってみて気持ち良く走れないタイヤだったら意味がない。
そういうことなんじゃないですかね。

 

いくら薄いと言われても、気持ち良くないと意味が無いんですよ。

 




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