ついにシマノの新型デュラエースR9200と新型アルテグラR8100が発表されました。
クソ遅かったですよね。
さて新型デュラエースとアルテグラは、なんとビックリのワイヤー式変速がありません。
新型デュラエース(R9200)とアルテグラ(R8200)のまとめから
先にまとめます。
新型デュラエース | 新型アルテグラ | |||
品番 | R9250 | R9270 | R8150 | R8170 |
ブレーキ | リム | ディスク | リム | ディスク |
変速 | Di2 | ワイヤレスDi2 | Di2 | ワイヤレスDi2 |
備考 | 有線式Di2のみ | 有線接続・ワイヤレス接続両方に対応 | 有線式Di2のみ | 有線接続・ワイヤレス接続両方に対応 |
ワイヤー変速コンポが消滅した時点でも驚きなんですが、なぜかリムブレーキ用とディスクブレーキ用で差をつけているのもポイント。
リムブレーキ用Di2は、デュラもアルテも有線式Di2のみ。
ワイヤレスを使いたいならディスクブレーキにしろよというシマノのメッセージでしょうかw
ちなみにディスク用のワイヤレスDi2については、有線接続も可能。
ワイヤレスのほうはRDとSTIをワイヤレスで通信していて、RDとFDは有線で接続する方式。
クランク長160㎜登場
デザインは4アーム継続、ホローグライドなど中空技術も同じのようですが、ピンの配置などを見直して変速性能を向上させているらしい。
従来だと105にしか設定が無かった160㎜クランクが、デュラもアルテも登場しています。
FC-R9200 | FC-R9200-P | FC-R8100 | FC-R8100-P | |
160mm | 〇 | 〇 | ||
165mm | 〇 | △(52-36) | 〇 | △ |
167.5mm | 〇 | |||
170mm | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
172.5mm | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
175mm | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
177.5mm | 〇 |
※△印は要確認。
歯数構成と重量はこのようになっています。
歯数 | 重量 | |
FC-R9200 | 54-40T | 714g |
52-36T | 692g | |
50-34T | 685g | |
FC-R9200-P | 54-40T | 774g |
52-36T | 752g | |
50-34T | 745g | |
FC-R8100 | 52-36T | 711g |
50-34T | 700g | |
FC-R8100-P | 52-36T | 769g |
50-34T | 758g |
デュラもアルテも160㎜が登場していますが、180㎜が消滅。
まあ、需要があまりないのかもしれません。
従来の53-39Tが消滅し、デュラには54-40Tが登場しています。
アルテグラにあった、46-36Tも消滅していますね。
スプロケの歯数は2種類のみ!
一番謎なのはスプロケの歯数。
デュラもアルテも、11-30Tと11-34Tの2種類しかありませんw
デュラエース | アルテグラ | |||
歯数 | 11-30T | 11-34T | 11-30T | 11-34T |
重量 | 223g | 253g | 291g | 345g |
デュラは相変わらず、一部がチタンになっています。
ちなみに歯数構成の詳細を見るとこうなります。
11-30T | |
12s(R9200) | 11-12-13-14-15-16-17*-19*-21*-24*-27*-30*T |
11s(R9100) | 11-12-13-14-15-17-19*-21*-24*-27*-30*T |
※はチタン
12sの11-30Tでは、16Tが追加されている形です。
11-34T | |
12s(R9200) | 11-12-13-14-15-17*-19*-21*-24*-27*-30*-34*T |
11s(HG800) | 11-13-15-17-19-21-23-25-27-30-34T |
11-34Tは、11sに比べて12Tが追加されている状態。
正直なところ11-34Tの12T追加は微妙かな・・・と思うのですが、どうなんでしょう?
ちなみにデュラもアルテもスプロケにハイパーグライド+(HYPERGLIDE+)を使うことで、変速性能を向上。
ていうか、ジュニアカセットが出ないというのはなぜ???
スプロケは11sフリーボディに使えるようになったため、従来のホイールのままで12速化が可能です。
12sフリーボディの場合には、11sスプロケが使えないそうですが・・・
新型デュラとアルテの値段
とりあえず重量と値段のまとめです。
まずは重量から。
R9250(リム) | R9270 | R8150(リム) | R8170 | |
STI | 250g | 350g | 295g | 391g |
FD | 96g | 110g | ||
クランク | 685g(50-34T) | 700g(50-34T) | ||
BB | 65g | 77g | ||
RD | 215g | 262g | ||
スプロケ | 223g(11-30T) | 291g(11-30T) | ||
チェーン | 242g | 252g | ||
ブレーキ | 327g | 230g | 362g | 282g |
ディスクローター | ー | 108g(160㎜) | ー | 108g(160㎜) |
重量合計 | 2103g | 2214g | 2349g | 2473g |
値段(税込) | 約34.5万 | 約36万 |
※配線類を除く
印象として
機械式変速を排除した時点でウホっという感じなんですが、気になるのはスプロケの選択肢の少なさ。
アルテグラグレードのジュニアカセットはこれから出てくる予定なんでしょうか??
スプロケが2種類かつワイドギアのみとなったため、以前のアルテ以下のように、RDのSS、GSという設定がなく1種類のみになっています。
11-34Tの12sについても、11sと比較すると追加されているのが12Tなのが微妙なところで、レース志向の人にはいいのかもしれませんが、非レース志向の人だともうちょっとロー側に追加してもらったほうが嬉しいような。
11-30Tの16Tが追加されている件は、なかなか良さそうだなと思いますが・・・
変速性能や耐久性については今後わかっていくでしょうけど、とりあえず速報ということで。
ホイールのほうは・・・後日まとめます。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
いつも楽しく拝見しています.
新しいスプロケットですが,トップとローの歯数でなく,主要な歯構成から見ると,
12sの11-30Tは11sの11-25Tをベースにロー側に30Tを追加し,間の歯数を調整,
12sの11-34Tは11sの11-30Tをベースにロー側に34Tを追加したもののように見えます.
おそらくフロントを54-40Tにした際のロー側のギア比を補うための設計かと思っています.
コメントありがとうございます。
54-40Tはプロ仕様、もしくはハイエンドアマチュア仕様だと思いますが、スプロケ歯数の選択肢が少なすぎると思いません??
おっしゃることの意味はわかるのですが、12sであることの魅力がさほど無いような・・・
スプロケの選択肢がクロスレシオかワイドレシオの2択しかなく,選択肢は少ないと思いますし,11sの11-34T愛用の私には現状の12sは魅力を感じないですね….
11sの時も後からスプロケットが追加されましたし,今後スプロケットの選択肢が増えるのを期待してます.
コメントありがとうございます。
ジュニアカセットくらいは増えそうな気がするのですが、それ以外はどうなんですかね。
RDにSSとGSの区別がないことも気になるところです。