カーボンフレームの修理でも有名なCDJさんは、同社のビッグプーリーの効果を数値化しています。
これだけ見るとスゲーな!と思うほどの数値が出ています。
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ビッグプーリーの効果と負荷軽減率
6800アルテグラで実験しているようですが、数字を一部抜粋。
6800 | ノーマル | CDJ・BPK | CDJ・BPK + フルセラミックベアリング |
CDJ・BPK V2 + フルセラミックベアリング |
||||
フロント | リア | 負荷率(%) | 負荷率(%) | 軽減率(%) | 負荷率(%) | 軽減率(%) | 負荷率(%) | 軽減率(%) |
52T | 28T | 77.7 | 55.6 | 22.1 | 53.6 | 24.1 | 50.5 | 27.2 |
25T | 67.2 | 56.1 | 11.1 | 54.1 | 13.1 | 50.5 | 16.7 | |
13T | 139.0 | 136.7 | 2.3 | 135.2 | 3.8 | 131.0 | 8.0 |
アウター×ローについては、かなりの効果が出ています。
逆にアウター×トップのほうだとそこまででもない。
私もなんちゃってビッグプーリーを使ってますが、確かにアウター×ローではクランクを手で回しても軽いです。
トップ側は・・・手で回しても足で回しても正直なところよくわかりません。
CDJのビッグプーリーだと、セラミックベアリングかどうかでもちょっと差が出ています。
けど顕著な差なのかというと、凄く顕著というわけでもなさそうな。
私が使っているなんちゃってビッグプーリーは、シマノのプーリーゲージのまま使えるというキワモノなので、CDJのように本格的なビッグプーリーともちょっと違うのですが、同じものを使っている人の話を聞くと、やはりロー側の回転が軽いのは実感できると。
それ以外はよくわからんという意見が支配的です。
変速性能
ビッグプーリーは変速性能が落ちるのか?という話をよく聞かれるのですが、私が使っているものだと、シマノプーリーに比べて恐らくわずかに落ちるかな?程度の話で、気になるほどのものでは有りません。
ここは同じものを使っている読者様も同じ意見。
ただまあ、シマノに比べて変速性能が全く落ちないということは正直無いと思ってまして、気にならない程度に落ちるという表現のほうが適切な気がします。
CDJのデータを見るとある意味では明らかだと思うのですが、チェーンラインが真っすぐに近いあたりでは純正プーリーと比べて顕著な差が出ているというわけでもないので、体感上で感じ取れるかどうかは微妙です。
もちろん全く効果が無いというわけではないですし、少しでも抵抗を軽減したい人には有効なカスタマイズではあるのですが、より効果を感じやすい人となると、アウター×ローあたりを多用する人とも言える。
いいものを買えばいい値段が掛かってしまうのは当然のことですが、GEAROOPのビッグプーリーはサイエク以外では入手できなくなってしまいましたし、中途半端な効果を求めるよりはCDJなどちゃんとしたものを買ったほうが効果が高いのかもしれませんが、費用対効果という点でみると、【よく使うギアでの効果】に着目してどれくらい負荷が軽減しているか?という観点で考えて行ったほうがいいと思う。
数字で見ると、CDJさんのビッグプーリーについては、アウター×ローだけ突出しているんですよね。
これは恐らく、どのビッグプーリーでも似たような傾向があるのではないかと思いますが、逆にいうとアウター×ロー(2枚目くらいまで)をそこまで使わない人だと、凄ーくわかりやすい効果なのかと聞かれると難しい。
ホイールとかでもそうですが、常用速度域とホイールの選択があっていないと効果を感じにくい。
よく使うギアの位置が何枚目なのか?という観点でビッグプーリーの導入を考えたほうがいいと思う。
CarbonDryJapan ビッグプーリーキット エントリー SHIMANO (シマノ) 10S R7000 対応 ハイブリッドベアリング カーボンドライジャパン CDJ
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
リンク先を見ましたが、登りとかある意味一番ロスを押さえたいインナー✕ローのデータがないのですね。剛脚さんは使わないのかもしれませんが。
コメントありがとうございます。
インナー×ローだとチェーンラインはそこまで斜めにならないので、どうなんですかね?
まさか、むしろ抵抗が増えているというわけではないでしょうけど。
どういう理屈で抵抗が減るのか次第とは思いますが、増えることは考えにくいですね。負荷が軽くなりすぎてコントローラーの数値が安定しない可能性も有ります。ただサイコンの速度が2km/h変わったという報告が多くのユーザーからというのが、一気に怪しい商品に見えてしまいます(笑)ユーザーの平均速度が速度35km/hとして2km/h変わったら5~6%の速度向上。そんな絶大な効果があるなら、ロゴを消してでもプロがみんな採用していると思うので。
コメントありがとうございます。
2キロ上がったという県は正直怪しいところですが、私の感覚としては【ギア0.5枚分よりもうちょ小さいくらいで】軽くは感じます。
けどまあ、長期間使っていると思うのですが、新しいパーツを導入したての頃って無駄にテンションが上がって張り切ってしまう効果もあると思ってまして、そういうことも関係しているのではないでしょうか。
プロ選手もそれなりに導入しているという噂は聞きますが、どうなんでしょうかね。
シマノとかは安全第一、変速性能第一なので絶対に手を出さない分野なのかなと思いますが、シマノ純正ビッグプーリーとかが出たらまた面白い気がします。