今回は若干ネタ的な話です。
同一進行方向に「自転車用信号機」が2つあり、両者が赤になるタイミングが違うという。
Contents
同一進行方向に2つの信号機
場所は東京都府中市です。
同一交差点内に「歩行者自転車専用信号機」と「自転車専用信号機」が並立していて、しかも赤になるタイミングが違うという。
「歩行者自転車専用信号機」が先に点滅して赤→「自転車専用信号機」が黄色になって赤になるという。
場所は東八道路と府中街道が交差する「府中栄町3丁目交差点」です。
ここは東八道路が府中街道の下をアンダーパスになっています。
西から東八道路を自転車で通行するとアンダーパスが通行禁止なので側道に出て、武蔵野線高架下をくぐって歩道上を通り、東八道路に出るという自転車的には厄介な道路です。
こちらも管轄警察署に聞いてみました。
最初の答えは歩道を通った場合は「歩行者自転車専用信号機」に従い、車道を通った場合(2段階右折)は「自転車専用信号機」に従うでした。
府中街道を横断する横断歩道上には自転車通行帯がなく、高架下を出た後に歩道ではない通路部分を通るとそのまま車道に出れる構造になっているので出ても良いですか?と聞くと良いとの回答。
そうすると「自転車専用信号機」に従うの?と聞くと答えに詰まってしまいました。
意地悪な質問になってしまったので、安全が第一ですよねって話になって、安全に通行しますねってことにしてその場を収めました。
ここは事実上T字路みたいなもんです。
実は私、学生時代にこの近くに住んでいたことがありまして、このあたりは土地勘があります。
よく国立にある一橋大学に行く用事がありましたが(一橋大学の学生ではない笑)、何か昔と違う気がする。
要は二段階右折用信号機が「自転車専用」、横断歩道についている信号機は「歩行者自転車専用」。
まあ、どちらに従っても間違いにはならない気がしますが、なんとなくカネの無駄遣い感が否めない程度の違和感はあります。
二段階右折用。
横断歩道用。
勝手な予想をしますと、東八道路は昔、未開通でこのあたりで行き止まりじゃなかったでしたっけ?
その頃に二段階右折用信号機を設置したとかそんなオチじゃないかと思うのですが、詳しい経緯はわかりません。
確か信号機って、どこかに「設置年月日」が書いてあると思うので、日付を確認すると何か分かるかも。
道路標識についてもそうですが、標識の裏側に設置者と設置年月日があるはず。
以前も書きましたが、昔は必要だった規制が、今の時代だと不要になっているけど残ったままみたいなこともあります。
素直に管轄署に「なぜ?」と聞くと規制解除になったり、規制をしている意味を教えてくれたりします。
理解不能な規制でも、説明を聞くと納得する場合もあります。
自転車なんて
自転車なんて歩道走らせりゃいいんだよ!という時代は過去にあったわけですが、その時代に作られた道路構造は普通に残っています。
なので車道を走る自転車がどう走るのが正解なのかわからない交差点はたくさんある。
これって警察としても答えを持っているわけではないので、お決まりの答えは
最終的にはコレになる。
コレがダメというつもりは無くて、そういった構造になっている以上はしょうがないだけのこと。
例えばこのダブル左折レーンにしても、
たぶん警察に聞けば
と答えるのがオチ。
別に間違いの回答ではない。
ルール解釈通りにすることと、安全かどうかが必ずしも一致していない以上はしょうがない。
トリプル左折レーンをどこかで見たことがありますが、法律上は第1通行帯から直進可能。
けど実務上は不可能なことは言うまでもなく。
こういうのも、そもそも自転車の通行を考えていないとか、自転車は歩道を走るのが当たり前の時代だとか、様々な要素で完成しちゃっている。
世の中、そんなもんです。
ちょっと話は変わりますが、個人的には国立にある普通自転車専用通行帯のほうが気になります。
これ、うまく機能しているのですかね。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント