スカンジウムフレームって今はほとんどありませんが、海外ブランドの中にはディスクブレーキ用スカンジウムフレームなんてものもあります。
今日本で販売されているブランドではスカンジウムフレームって無いと思いますが。
SPOON SESTRIERE SCANDIUM
Sestriere — Spoon Customs
フレーム名に「スカンジウム」と付いているように、スカンジウムフレームです。
トリプルバテッドのDedacciai ScandiumチューブをイタリアでTIG溶接したものだそうな。
溶接痕処理もキレイ。
Sestriere — Spoon Customs
スカンジウムってアルミ合金の一種になりますが、一般的なアルミ素材である6061アルミ合金よりも高強度。
なので薄く作ることが可能だし、軽くて高剛性なフレームになるとして、一昔前には結構ありましたね。
ジオメトリからみてもレーシーな方向性だと思いますが、金属フレーム好きの人にはたまらない一台かも。
フレームセットで£1895。
日本円だと30万くらい、でしょうか。
スカンジウムフレームって、スカンジウム自体はごく少量しか含まれていませんが、自転車界ではスカンジウムフレームと呼ばれます。
もちろんたくさん入れたらいいなんて話ではないです笑。
レアな存在、スカンジウムフレーム
スカンジウムはレアメタルになりますが、スカンジウムフレーム自体もレアな存在です。
かつてはデローザの「スカンジウム」、ビアンキの「フェニーチェ」、コラテックの「CORONES SL」などありましたが、たぶんメジャーブランド最後のスカンジウムフレームってデローザになるのかな?
ビアンキがスカンジウムフレームを出したときなんかも話題になりましたが、最近のメジャーブランドは良くも悪くもカーボンフレームに力を入れていて、メタルフレームはあまり重視しない傾向にありますもんね。
スカンジウムフレームってハイレベルな合金フレームなんですが、気になる方はどうぞ。
コメント
スカンジウム合金のメリットは耐疲労性が飛躍的に向上する(らしい)ことです。そのため、他のアルミ合金では耐久性の問題で不可能なシナリを利用したフレームを作ることが出来るらしい。(マイナー合金で情報があまり無くて確信が持てないです)少なくともフェニーチェは硬い感じはなかったです。
コメントありがとうございます。
スカンジウムって「硬い」イメージが強いですね。
バリバリレーサーなイメージになりますが、最近のアルミ加工技術からしても剛性コントロールがうまくいっているのですかね。
けど、不思議なくらいスカンジウムフレームは減りました…