こちらの続きです。

TPUチューブってかなり薄いのが特徴ですが、代表的なところの厚さをまとめておきます。
チューブの厚さ
だいたいのイメージとしてはノーマルブチルチューブが0.8~1mm、超軽量TPUチューブが0.15mm前後、スタンダードなTPUチューブが0.3mmくらいのイメージ。
なので超軽量TPUチューブとスタンダードブチルチューブだと5~6倍くらい厚みに差がある。
チューブ | 厚さ | 重量 | 種類 |
ヴィットリアUltra Light Speed | 0.35mm | 30g | TPU |
TUBOLITO Sチューボロード | 0.15mm | 23g | TPU |
TUBOLITO チューボロード | 0.30mm | 38g | TPU |
ブリヂストンエクステンザSUPER LIGHT | 0.45mm | 52g | 軽量ブチル |
ブリヂストンエクステンザLIGHT | 0.6mm | 67~76g | 軽量ブチル |
ブリヂストンディスタンザ | 0.8mm | ブチル |
ブチルチューブでも肉厚タイプだと1.2mm程度あります。
どこかのメーカーに超肉厚タイプのブチルチューブがあった気がしますが、なんだったかな…
ヴィットリアのTPUチューブは厚さが0.35mmなので超薄々というほどでもないけど、そのわりには軽い。
バルブやバルブ付近の重量に左右されていそう。
0.15mmとなるとさすがに不安を感じますが、TUBOLITOの0.15mmが23g、0.30mmが38gと15g差しかない。
15gを大要素と捉えるか、それとも耐パンク性を重視するかの違いかと。
薄いほうが空気圧の設定にシビアなことが多い気がします。
なんていうか、ある一定のラインを越えると一気に硬く感じてしまうラインがシビアというか。
ていうか、TPUチューブの値段が著しくバラバラ過ぎて笑えるのですが、最近の価格はこんなところ。
メーカー | チューブ名 | バルブ長 | 重量 | サイズ | 値段 |
TNI | LIGHT24※ | 65 | 24g±2 | 18-28 | 1980 |
85 | 27g±2 | ||||
LIGHT35※ | 65 | 35g±2 | 1650 | ||
85 | 38g±2 | ||||
ヴィットリア | Ultra Light Speed | 60 | 30g | 25-30 | 4598 |
ピレリ | P ZERO SmarTUBE EVO | 80 | 40g | 25-28 | 6000 |
60 | 38g | 25-28 | 5600 | ||
42 | 35g | 25-28 | 5600 | ||
P ZERO SmarTUBE※ | 80 | 35g | 23-32 | 5700 | |
60 | 35g | 5320 | |||
42 | 35g | 5320 | |||
Magene | EXAR TPUチューブ※ | 45、60、75 | 36g | 23-28 | 1650 |
CYDY | TPUチューブ※ | 45、65、85 | 28g | 23-32 | 990 |
ECLIPSE | ULTRA TUBE | 40 | 27g | 25-35 | 3740 |
70 | 29g | 4070 | |||
ECLIPSETUBE | 40 | 43g | 3410 | ||
70 | 44g | 3740 | |||
LEVOLOOP | RACE ULTRA | 40 | 25g | 18-28 | 4180 |
60、80 | |||||
RACE | 40、60、80 | 39g | 3080 | ||
BARBIERI | NXT※ | 45 | 45g | 23-33 | 3080 |
65 | 45g | 3300 | |||
45 | 68g | 33-45 | 3080 | ||
NXT ROCCIA※ | 65 | 89g | 23-33 | 3850 | |
45 | 89g | 3630 | |||
75 | 89g | 4070 | |||
45 | 129g | 33-45 | 3630 | ||
NXT PIUMA | 45 | 29g | 23-33 | 3630 | |
75 | 30g | 4070 | |||
45 | 49g | 35-45 | 3630 | ||
P&P | TPU TUBE | 60 | 44g | 25-32 | 2640g |
※リムブレーキ可
ここまで値段にバラツキが出る理由は品質管理の問題なのか…についてはよくわからない。
MAGANEのTPUチューブなんかは品質管理がかなりしっかりしているとアピールされてますが、お値段は良心的。
バルブ周りやチューブの厚みなどエア漏れに繋がりやすい部分の管理が値段に反映しているとも言えないような気がする。
薄々なので
こちらでも書いたように、一部のTPUチューブには「CO2使用不可」と書いてある。

CO2使用不可にしているメーカーの場合、薄いほうが噛みやすいことが理由。
一気に入れて爆発させる人対策なんでしょうけど、あまり気にせずCO2を使う人もいるでしょうね。
しかしまあ、ブチルチューブの1mmの時代から0.15mmのTPUが登場する時代になってますが、あまり薄すぎても耐パンク性が怖いので、現実的には超軽量TPUよりもスタンダードTPUのほうが良さそう。
ちなみにこの画像は、スローパンクしたラテックスチューブで遊んでいるだけなので、
気にしないでください。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
>どこかのメーカーに超肉厚タイプのブチルチューブがあった気がしますが、なんだったかな…
シティサイクル用ですが、自転車屋さんで見かけたなら、サギサカの「パンクに強い極厚チューブ」ですかね?
厚さ3mmで、ブリジストンのディスタンザ肉厚チューブ1.5mmの倍です。
https://www.sagisaka.co.jp/products/4973291146350/
日本国内の入手性は不明ですが、ボントレガーが最大4.1mm厚を出してるみたいですね。
https://www.trekbikes.com/international/en_IN_TL/equipment/cycling-components/bike-tubes-tubeless-bike-tyre-accessories/bike-tubes-and-accessories/bontrager-thorn-resistant-presta-valve-bicycle-tube/p/00951/
コメントありがとうございます。
たぶんそれです。
どんだけ肉厚なんだと衝撃を受けた記憶がありますが、そこまでいくともはや絶対にパンクさせない意気込みしか感じません笑