シマノ11速デュラ/アルテグラクランクの点検問題ですが、
英国政府は、怪我リスクを「中程度」としています。
英国政府の見解
Product Safety Report: Shimano Hollowtech 11 speed Crank Arms for bicycles (2309-0122)Product Safety Report for Shimano Hollowtech 11 speed Crank Arms for bicycles presenting a risk of injuries.
10月3日付けのProduct Safety Reportによると、怪我リスクは中程度。
クランク アームの外側カバーがクランク アーム本体から分離し始め、消費者に転倒や怪我の危険をもたらす可能性があることが確認されているため、この製品には怪我の危険性があります。
影響を受ける製品は、2005 年一般製品安全規則の要件を満たしていません。
Product Safety Report: Shimano Hollowtech 11 speed Crank Arms for bicycles (2309-0122)Product Safety Report for Shimano Hollowtech 11 speed Crank Arms for bicycles presenting a risk of injuries.
これについてサイクリングウイークリーが英国紳士が訴訟提起するリスクについて記事を出しています。
ジャービス氏は続けて、クランクは中程度のリスクであり、安全法に準拠していないという政府出版物の結論は、すべてのクランクを交換するのではなく単に検査するというシマノの決定を「無視した」ものだと述べた。
CWはシマノに対し、検査に合格したクランクの返金または交換に応じるかどうか尋ねたところ、同ブランドの広報担当者は「検査に合格しなかったチェーンセットのみが影響を受ける製品とみなされる(したがって、すべてのチェーンセットが対象となるわけではない)」と語った。
Shimano at risk of lawsuits over cranks after UK government reportRecalled cranks do not comply with General Product Safety Regulations 2005
ところで。
先日も書いたように、シマノはディーラー向けマニュアルを既に公開してまして、内容としては洗浄して目視の検査。
https://si.shimano.com/ja/pdfs/dm/RAFC012/DM-RAFC012-00-JPN.pdf
目視で大丈夫なのか?目視で異常がなければ問題ないのか?という不安の声も聞きますし、単なるクランクの大洗浄会だからピカピカになって戻ってくるだけと揶揄する人もいます。
目視で大丈夫と言われて本当に大丈夫なのか?については正直なところわかりませんし、検査するのがシマノではなくショップになるので責任の所在が曖昧になる気もしますが、今のところ目視検査で異常がないクランクについてはシマノは交換対象にはしていません。
個人的には
うちの6800アルテグラさんは2017年購入ですので、仮に今さら剥がれたとしても「寿命」なんじゃないか?とすら思うのですが、寿命なのか製品としての欠陥なのかはかなり曖昧。
絶対に壊れないクランクなんてありませんし。
しかし、不安に感じる人がいるのは事実なので、そのあたりをしっかりして欲しいものです。
ケミカルが関係している説もありますが、真相はいかに。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
>絶対に壊れないクランクなんてありませんし。
普通のクランクは人間の力では絶対に壊れないと思います。外力が加わればともかくとして。ましてや前兆もなく破壊されるようなクランクは皆無でしょう。
コメントありがとうございます。
まあ、それもそうですね。
あまり聞かないタイプの破壊ですし。
中には超軽量クイックみたいなヤバイのもあるかもしれませんので、あくまでも普通であればですが…
というのも、クランクの場合は強度が問題になる前に、剛性不足の問題が出てしまうと思うので、安全率が必然的に高くなり、普通は壊れることがないと思います。まるでカーボンカバーでスポークテンションを受けようとした、あのホイールのような典型的な駄目設計としか。
コメントありがとうございます。
シマノはちょいちょいやらかしますよね。
なぜだろう。