バス停でバスを待っていたときのこと。
バス停で並んでいた爺さまが突如列を離れて、歩道を走る自転車に説教しだしたのですよ。
爺、歩道を走る自転車に全力で説教する
歩道幅もまあまあ広いし、登り坂でスピードは出てないし。
子供を後部に載せたお母さんで、車道はまあまあ狭く交通量もある。
「自転車は車道だ!しかも右側通行までしてる!早く車道に行かんか!」
見るに堪えないので、さすがに割って入る。
「爺、いい加減にしろ」と。
この場合、63条の4第1項3号の「やむを得ない」と十分認められるし、登り坂でスピードが出てないのでおおむね徐行の範疇。
爺が突如出てきたから一時停止している(63条の4第2項)。
爺は納得してない雰囲気で「お前が道路交通法で問題ないと言っても◯◯市の条例で禁止だ!」などと最後まで納得してない雰囲気でしたが、面倒ですよね。
エア条例違反を主張して非難されても。
こちらの目的は、爺に不当に絡まれて怒鳴り散らされ困惑する人を解放するのみなので、エア条例に対しては「エア条例改正」で対抗する。
「その条例はもう改正されましたよ?」などと無駄なやり取りをしている間に、絡まれた人を解放する。
我ながら何をしてるのやら笑。
思うに「歩道通行」が悪なのではなく、「歩道爆走」や「歩行者妨害」が悪なのであって勘違いしてはいけない。
ただまあ、爺もある意味では被害者というか、自転車の道路交通法は確かに分かりにくい。
分かりにくい結果、こういうモンスターを生み出す。
チャリで堂々と歩道逆走するポリ。
こんな人達が取り締まりしてるの我慢できますか? #警察 #自転車 #違法行為 pic.twitter.com/gehwSkSdve— つよし (@ponkichi2443) September 19, 2022
「歩道逆走は違反だ!」と警察官に詰め寄る一般人…
YouTuberでもなんかいましたよね。
単なる勉強不足ともいえますが、無知な人ほど発狂するからややこしい。
こういう人はまあまあいる
大した根拠もないまま発狂して説教しだす人は時々いますが、自転車関係ってまあまあ見かけるのよ。
「横断歩道を通行するのは違反!」とか「歩道逆走は違反!」とか。
並走にしても、この動画の序盤にある並走は「違反ではない」ことを理解している人はほとんどいない。
理由を知りたければ、道路交通法ハンドブック(警察庁交通企画課)か執務資料道路交通法解説でも買ってください。
違反ではないけど、世間の風潮的には違反(風)。
地獄ですが、悪いのは分かりにくい法律なのか?
不勉強な人なのか?
悩ましい。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
そもそも道路も法律も、自転車についてしっかり考慮して作られていない、という構造的問題と、扱う事象の多様さ複雑さが一般的な人間の知性で理解できる範囲を超えている、という能力的限界の問題があると思います。
スッキリ片付くのはまあ無理なので、事故を起こさないことと、ケンカにならないこととに気をつけて、自転車に乗ろうと思います。
それより、自転車のお母さんを助けたのはお見事です。
コメントありがとうございます。
謎の正義感でいきなり説教する人はある意味無敵ですが、その後同じバスに乗った雰囲気はビミョーでした笑