正式発表前に見つけてしまったので書いてしまいましたが

やはりビアンキのニューグラベルロードは、IMPULSO RC、IMPULSO PRO、IMPULSO COMPの三兄弟です。
オルトレやスペシャリッシマが既に三兄弟化していますが(オルトレはのちに四兄弟化)、ビアンキの戦略は兄弟化がポイント。
IMPULSO RCは「エリートグラベルレーサー向け」、IMPULSO PROは「オフロードエキスパート向け」、IMPULSO COMPは「高速グラベルロード入門編」という位置付けです。
ビアンキIMPULSO RC
Bianchi Force AXS disc 2x12sp | Bianchi
ちょっと意外だなぁと思うのは、いわゆるオフセットシートステイではなく伝統的なリア三角なこと。
しかもどことなく、センプレっぽいような見た目でもあるし、えぐれたシートチューブとかはエアロを意識している。
新しく登場したインプルソは、空力性能、軽量性、オフロード性能を高めてグラベルレースでより速く、勝つためのマシンだと説明されています。
「レーシンググラベルチューン」と表現されていますが、確かにロードっぽい。
Bianchi Impulso RC | Bianchi
反対側のロゴはレパルトコルサになるみたい。
タイヤクリアランスは42mmまで。
あくまでもグラベルレースを主眼に置いているように見えますが、近年他社で出しているようなサスペンションフォークではありません。
ビアンキの狙いはあくまでもレーシングなんですかね。
シートポストもビアンキでは珍しいD型。
シートチューブ、シートステイ、トップチューブの交点がボリュームを出しているように補強されてます。
ホイールは43mmハイトのカーボンホイール、Reparto Corse43。
リム内幅25mm、セラミックベアリングで1570g(±5%)。
グラベルロードでも43mmのエアロを意識したホイールを投入しているように、あくまでもレーシンググラベルバイク。
今のところ発表されている完成車は、スラムフォース完成車。
フレーム/フォーク | HM-HS CARBON |
レバー | SRAM FORCE AXS HRD |
クランク | SRAM FORCE 46/33T CRANK LENGTH: 170MM-XS(47)-SM(51), 172.5MM-MD(55)-LG(58), 175MM-XL(61) |
フロント/リアディレーラー | SRAM FORCE AXS |
スプロケ | SRAM FORCE XG-1270, 10-36T |
ブレーキ | SRAM FORCE |
タイヤ | PIRELLI CINTURATO GRAVEL RC, 700 X 40C, 60TPI- TLR, FOLDING, TAN SIDEWALL |
ホイール | Reparto Corse43、リム内幅25mm、1570g(±5%) |
シートポスト | BIANCHI CUSTOM D-SHAPE CARBON |
ハンドル | REPARTO CORSE AEROFLARE FLARE: 16° DROP CARBON(340g) |
サドル | BIANCHI RC139 CARBON |
重量 | サイズM 8.1kg(±5%) |
ビアンキIMPULSO PRO
Bianchi GRX 820 disc 2x12sp | Bianchi
フレーム形状はフラッグシップモデルのIMPULSO RCと同じ。
カーボンのグレードが違います。
カラーリングはチェレステのほか、GREY/BLACK MATT。
ホイールはVelomann Terbium。
カーボンリムで上位モデルと同じくリム内幅が25mm。
今のところ発表されている完成車はシマノGRX。
フレーム/フォーク | CARBON |
レバー | SHIMANO GRX 820 |
クランク | SHIMANO GRX 820 FC-RX820 48-31T CRANK LENGTH: 170MM-XS(47)-SM(51), 172.5MM-MD(55)-LG(58), 175MM-XL(61) |
フロント/リアディレーラー | SHIMANO GRX 820 |
スプロケ | SHIMANO CS-HG710-12 SPEED, 11-36T |
ブレーキ | SHIMANO HYDRAULIC BRAKE, BR-RX820 |
タイヤ | PIRELLI CINTURATO™ GRAVEL H CLASSIC, 40-622 TAN SIDEWALL |
ホイール | Velomann Terbium clincher and tubeless ready Rim Diameter: 700C Material: Carbon Rim Height: 30 mm Inner Width Channel: 25 mm |
シートポスト | BIANCHI CUSTOM D-SHAPE CARBON |
ハンドル | VELOMANN GRAVEL ICR ALLOY FLARE |
ステム | VELOMANN AICR ALLOY |
サドル | VELOMANN MITORA 149 HYPER |
重量 | 8.9kg |
値段 | 4249ユーロ |
上位モデルはハンドルステム一体型ですが、インプルソプロは別。

早速12速化したGRX820を投入してます。
なお、オルトレやスペシャリッシマの場合「PRO」グレードにはカウンターヴェイルを採用していましたが、インプルソPROではカウンターヴェイルは不採用。
ビアンキIMPULSO COMP
Impulso COMP | Bianchi
カラーリングはチェレステのほか、ゴールドのような
「TERRA/BLACK GLOSSY」があります。
同じくシマノGRX12速ですが、ところどころRX610にするなどスペックを落としています。
フレーム/フォーク | CARBON |
レバー | SHIMANO GRX 610 |
クランク | SHIMANO GRX 610 FC-RX610 46-30T CRANK LENGTH: 170MM-XS(47)-SM(51), 172.5MM-MD(55)-LG(58), 175MM-XL(61) |
フロント/リアディレーラー | SHIMANO GRX 820 |
スプロケ | SHIMANO CS-HG710-12 SPEED, 11-36T |
ブレーキ | SHIMANO HYDRAULIC BRAKE, BR-RX400 |
タイヤ | PIRELLI CINTURATO™ GRAVEL M CLASSIC, 40-622 TAN SIDEWALL |
ホイール | FULCRUM RAPIDRED 900 2-WAY FIT READY |
シートポスト | BIANCHI CUSTOM D-SHAPE CARBON |
ハンドル | VELOMANN GRAVEL ICR ALLOY FLARE |
ステム | VELOMANN AICR ALLOY |
サドル | VELOMANN MITORA 149 HYPER |
価格 | 2999ユーロ |
全モデルD型カーボンシートポストは共通のようですね。
値段的には48万くらいか?
インプルソの進化
ところでそもそも、10年くらい前のインプルソといえばアルミフレームのエンデュランスモデルでした。
石畳レースのパリルーベにアルミフレームが投入されたことでも当時は話題になりましたが、インプルソの名前がいつの間にかグラベルロードのフラッグシップに昇華していてビックリします。
前作のグラベルロード、インプルソプロはこちら。
BIKE DETAIL - bianchi
新しいインプルソを見ると、むしろロード寄りに近づいたような形状にすら見えますが、カラーリングについてもちょっと前のビアンキに戻ったような印象。
そしてカラーリングの好みは人それぞれですが、新しいインプルソの雰囲気のほうが最近のビアンキよりスッキリしているように思えます。
インフィニートが三兄弟化するのかと思いきや、まさかのインプルソの三兄弟化。
しかも空力性能を高める方向でのレーシンググラベルバイクです。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
コメント失礼します。
シンプルで比較的トラディショナルな見た目は嫌いではないですが、最近のビアンキの例に漏れずお高いですね。
話は変わりますが、少し前から2022年モデルには無かったはずのオルトレXR3の機械式105完成車が、何故かワイズロードで大量に出てきてスゴい勢いで売れているみたいです。
定価404,800円がセール価格330,000円だそうです。
Di2でも12速でもフル内装でもない旧モデルがバカ売れする現実を、メーカーはどう考えるのでしょうね。
コメントありがとうございます。
オルトレXR3はなんだかんだバランスがいいし、適正価格はむしろ割引後の値段なんじゃないかと思いますが笑、セールを狙う人が多いのでしょうね。