昔から「片足ペダリング」って練習方法がありますよね。
あれって有効な練習になるという意見と、意味がないよという意見に二分されます。
結局、どうなんでしょうか?
片足ペダリングは「有効」という意見
片足ペダリングをする理由として、回転運動としてのペダリングを身につけるという意味合いが強いのかと思いますが、両足ペダリングの場合、片方を踏めば反対側のペダルが勝手に上がってくるため雑に踏みまくってもペダリングになります。
しかし片方ペダリングの場合、踏んだだけではペダリングにならず「引き足」をうまく使わないと一回転しません。
片方ペダリングをすることで円運動、引き足を習得するという考え方ですね。
昔から引き足トレーニングの一つと考えられています。
片方ペダリングは「無意味」という意見
対して片足ペダリングなんて意味ないよ、という意見も多い。
片足ペダリングを無意味だという人の意見を見るとだいたいはこんな感じ。
・実際のペダリングは片方を踏むことで自然と反対側が上がってくるので、引き足を使うトレーニングは不必要に股関節の屈筋(大腰筋など)を酷使するだけで意味がない。
・身体のキネマティックチェーン(運動連鎖)を考えた時に片足だけで作用すること自体が不自然。むしろおかしな癖になる。
普通に歩く動作を考えても、右足だけで歩けと言われたらかなり不自然な動きになりますが、左右が連動することで滑らかに動きます。
ロボットならまだしも、人間の身体を考えると左右が連動する動きが大事。
片足だけクルクルして何の意味があるんだ?という話ですね。
結局、どっちが正解なのか?
ぶっちゃけた話、私自身は片足ペダリングについてはさほど効果があるとは思ってなくて、実際のペダリングであんなに引き足を使うことがないし、あくまでも左右の運動連鎖でペダリングが起きると思っているのですが、どちらかというと最近の考え方って「股関節屈筋群を過剰に酷使するだけで意味がない」という人のほうが多いんじゃないかな…
けど全く意味がないのかというとそうでもなくて、片足ペダリングをやりだしてからペダリングが良くなった人もいるし、結局は合うか合わないかは人それぞれな気がする。
オリックスの山本由伸投手ってかなり独特なトレーニングをしているのは有名な話。
昔からアーム投法になるからとむしろダメ出しされてきた「槍投げトレーニング」とかも取り入れてますが、それが万人に合うわけではない。
なのでどのトレーニングが合うかは個人差が大きいと思うので、やってみてから考えればいいんじゃないか?としか言えないよね。
個人的には引き足を強く意識することに意味があるとは思わないのですが…
強いていうなら体幹が安定しているかのチェックにはなりそうな気がします。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
片足ペダリングできない人は、練習したほうがいい気がしますね。
片足での最高出力練習とか疑問ですが、8時位で抜重して、下死点通過、4時から引き足のリズム作れない人は、片足ペダリングが習得の近道なのかと。
平地巡航で自転車が左右に触れてる、多分、下死点まで踏み抜いてる人には教えてあげたいな〜、と思ったりします
コメントありがとうございます。
まあ、片足ペダリングも全く無意味とは思いませんが、「無意味」という意見が増えている気がします。
やってみてから考えればいいような気がしますが…
いつも楽しく拝見しています。
私個人では片足ペダリングに意味があるか無いかは判断出来ていません(効果を実感出来ていません)が、元プロの土井雪広さんは片足ペダリングの練習をオススメしていました。
理由としてペダリングにおいて、どの位置でトルクを掛けると効率よく進むのかが良く分かる為だそうです。上手くトルクを掛けられると片足でもスムーズに進むとの事でした。
また土井さんは片足ペダリングでトルクの掛け方が上手く行かない時は引き足を使わなきゃいけなくなる、という事で土井さんの理屈では片足ペダリングで引き足を意識してしまうのは良くないペダリングの様です。
片足ペダリングでトルクを掛ける位置だけを意識して行なえるのが理想の様です。
また片足ペダリングは身体の筋力バランスをチェックするのにも役立つとの事でした(両足測定のパワーメーターお持ちの方には不要かもしれませんが)。
コメントありがとうございます。
なるほど、片足ペダリングを引き足では行わないという発想は考えたことがなかったのですが、トルクの掛け方で引き足を意識せずに片足ペダリングというのがイマイチイメージが沸きません。
んー、ちょっと考えてみます。
トルクをシッカリと掛ける事が出来れば、その余力(惰性?)で自然に脚は1周する(引き足を使わない)という事なのでは?と考えています。
どの様な意識、筋肉の使い方でペダルを動かしても強制的に脚の動きはペダル(クランク)に沿って動く事になります。つまり力を入れて無くても脚はペダルが回れば脚もついていきます。
自転車が最も効率良く進むポイントでペダルにトルクを掛け、残りの回転はトルクの余力で回す(回るように強制される)。
私個人は土井さんの理屈を上記のように理解しています。
コメントありがとうございます。
それも考えたのですが、その理屈だと単に脚力の強さの問題になるような気がしまして、イマイチしっくり来なかったのです。
強さではなくタイミングの問題だけで引き足を意識せずに片足ペダリングが可能になる…もうちょっと考えてみます。
私も片脚ペダリング懐疑派です
片脚ペダリングは不自然だし
トルクのかけ方としても
踏み脚だけトルクをかけて、引き足は脚を引き上げるだけという動作がやりにくいはず
それよりも限界ケイデンスをやったほうが良いと思います
インナーローで自分の限界のケイデンスを30秒くらい維持する
13~140位のケイデンスを維持してお尻が跳ねないようにするとか
あと、動作やフォームの確認という意味では
ほとんどのスポーツではゆっくりとその動作を行いますよね
なぜ自転車だと低いケイデンスでトルクのかけ方の確認をする
といったトレーニングが推奨されていないのか、とても不思議
コメントありがとうございます。
なかなか難しいのは、片足ペダリングでいい結果がでた人もいるので、相性みたいなもんなのかもしれません。
低速ペダリングはあまり聞かないですね。
上のコメントを見て、「皆さん、ちゃんと考えて練習して、しっかり走ってるんだなぁ」と思いました。
私の場合、競技として(自転車でなくトライアスロンですが)乗ることもあるのですが、全然、適当に乗ってます。
どっちかといえば、引き足事態に懐疑的なので、(踏んだら上がってくるのに、わざわざ引くのは無駄!)片足ペダリング練習もしたことがありません。
管理人さんが言われるように、人ぞれぞれで、いいともう人はやればいいし、そうでない人はやらなくてもいいのではないかと。
コメントありがとうございます。
結局、やって試すしかないという話になりますが、引き足を意識せずに片足ペダリングが可能という領域がイマイチまだ咀嚼しきれていません。
こうやって考えることに意味があるのかも。
引き足を意識せずに片足ペダリングは難しいでしょうね。
上のほうで、「自転車が最も効率良く進むポイントでペダルにトルクを掛け、残りの回転はトルクの余力で回す(回るように強制される)。」とコメントを書かれてる方がいますが、堂城賢氏(たかぎ まさると読むそうです)の本「自転車の教科書」でも、似たようなことが書かれてました。
そもそも、片足ペダリングをしない前提の話かと思います。
コメントありがとうございます。
あー、やっと意味が繋がりました。
やまめ乗りの理論だと確かにそうですね。
なるほど、ありがとうございます。
片足ペダリングは実業団トップクラス以上では必要かも知れませんが私達には意味合いはないですね
そんなことより休日の走行時間増やす方が効果があります
基礎能力が低いから遅いんですから
コメントありがとうございます。
これはなかなか難しい話で、意味があるという人もいるのでとりあえずやってみてから考えてもいいのかもしれません。