先日YONEXからモデルチェンジしたCARBONEXが発表されましたが、まさかのリムブレーキモデル。
なぜ「今」リムブレーキモデルを出すのかはやや疑問が残ります。
YONEX ニューCARBONEX
リムブレーキモデル最軽量590gを実現し、より速く、より快適に走れる 新「CARBONEX(カーボネックス)」2024年3月下旬より発売 | ヨネックス(YONEX)テニス、ゴルフ、バドミントン、ソフトテニス、スノーボード等の製品情報やプロの情報、各種トーナメント情報等
フレーム重量590g(サイズS未塗装)の超軽量フレーム。
シートステーには新素材「2G-Namd Speed(ツージーエヌアムド スピード)」を採用したそうですが、2G-Namd Speedとはナノ分散カーボンナノチューブを炭素繊維へ均一複合化する技術なんだそうな。
具体的にどんな効果が見込まれるかというと、しなりながらもしなりが戻るスピードが早くなり、しなりが推進力を後押しするようなイメージなのかな。
粘り強く、反発も早いみたいな素材をシートステイに採用しているそうな。
ただまあ、ディスクブレーキモデルのCARBONEX SLDについても「2G-Namd Speed」がシートステイに採用されていて、CARBONEX SLDはYONEX史上最軽量の540g(サイズS未塗装)。
既にディスクブレーキモデルで最軽量を達成している中、なぜにリムブレーキモデルを発表したのかはわかりません。
CARBONEX SLD | CARBONEX | |
ブレーキタイプ | ディスク | リム |
フレーム重量 | 540g | 590g |
値段(税込) | 594000円 | 517000円 |
フレームサイズ | XS、S | XXS、XS、S、M |
なぜに今、リムブレーキなのか?
YONEXのロードバイクって販売当初はまあまあマイナスな意見が多いようなイメージがあって、そのあとになって実際に試乗した人から高い評価を得て人気につながったようなイメージがあるのですが、ここ数年はあまり話題にならないような印象がありまして。
ディスクブレーキ全盛の時代になり、以前ほどYONEXが話題になっていない気がしますが、これも勝手なイメージですがヒルクライム好きな人にはYONEXが多いような気がする。
YONEXのロードバイクって海外でも販売しているのかよくわかりませんが、ジャパニーズサイクリストはまだリムブレーキ車に乗る人が多いことを考慮して「ジャパニーズサイクリスト向け」にリムブレーキモデルを開発したのだろうか?
ロードバイクのブランドってほとんどが日本企業ではなく海外のメーカーですが、海外ブランドで新しいリムブレーキモデルを発表したところが最近あるのか?というと、全く思い当たりません。
そもそもトレックやスペシャライズドなどはリムブレーキモデルを今後開発しないと公言していたはず。
メリダなんかは数年前まではディスクブレーキ車に「スクルトゥーラDISK」と名前を付けていたけど、数年前からはリムブレーキ車に「スクルトゥーラRIM」と名前をつけて、あくまでもディスクブレーキ車が通常、リムブレーキ車は例外みたいなイメージすらあります。
リムブレーキモデルのフラッグシップモデルを発表したブランドが最近あったのか?というとたぶん無い。
ある種の隙間産業みたいな感じなんですかね。
ジャパニーズサイクリストの中にはまだリムブレーキモデルに乗りたい人もいるけど、ほぼ全てのブランドはリムブレーキのフラッグシップモデル自体が存在しない。
そこを突いたのがYONEXのニューカーボネックスなのかもしれません。
けど、リムブレーキ用のニューホイールってもはや開発しているブランドは無さそうですよね。
ニューホイールが登場するときには「ディスク」と呼ばなくてもディスクブレーキ用なのがもはや当たり前みたいになってますから…
そういやちょっと話は変わります。
カンパニョーロの本国サイトでは既にアルミホイールがシロッコとシロッコDBのみになっていますが、
なぜか日本ではゾンダが普通に販売されている。
結局廃盤なのかなんなのかよくわかりません。
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