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いまだにシマノクランク問題、海外と日本で扱いが違うと思っている人がいるんですね。

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シマノクランク(11速デュラエース、アルテグラ)の話ってビミョーに間違った内容を流す人がいるから注意したほうがよくて、

余裕で間違っていて、「海外ではリコール(無条件での回収交換)になった」というのはデマ。
まずはシマノアメリカサイトから。

シマノは、安全性と品質への取り組みを念頭に置き、接着剥離の問題が発生する可能性があるため、2019 年 7 月より前に製造された一部の接着 11 スピード HOLLOWTECH II ロード クランクセットを自主回収します。

この状況を改善するために、シマノは 2019 年 7 月より前に、シマノ正規販売店によるクランク検査を適用し、検査プロセスに不合格となったクランクをシマノが交換する予定です。検査プロセスに合格したクランクについては、それ以上の措置は必要ありませんCPSC はシマノが提案した自主的な是正措置計画を検討し、承認しました。これは、クランクに接着剥離の問題が発生する可能性があるかどうかを判断するための複数の方法を消費者に提供し、消費者に対する安全上の問題の可能性を迅速に除去できるように設計されています。

(中略)

クランクセットが検査に合格し、剥離の兆候がない場合は、安全検査を受けていただくよう、忍耐と勤勉さに感謝いたします。クランクセットは通常どおり使用し続けることができます。

11-Speed Hollowtech II Crankset Recall Notice | SHIMANO BIKE-US
To Build Closer Relationships between People, Nature, and Bicycles. We believe in the power of cycling to create a bette...

シマノEU

Shimano Europe BV (「シマノ」) は、2012 年 6 月 1 日から 2019 年 6 月 30 日までに製造された一部の接着 11 スピード HOLLOWTECH II ロード クランクセットの接着剥離問題の可能性を理由に検査および交換プログラムを開始します。

これは特に、ヨーロッパにおける Shimano ULTEGRA FC-6800、DURA-ACE FC-9000、ULTEGRA FC-R8000、DURA-ACE FC-R9100 および FC-R9100-P 11 スピード ボンデッド HOLLOWTECH II ロード クランクセットに関係します。シマノが受け取った報告によると、クランクアームの接着部分が剥がれて破損し、消費者に転倒や怪我の危険をもたらす可能性があります。

この状況を改善するために、シマノは該当するクランクセットを検査する予定です。シマノは検査プロセスに合格しなかったクランクアームを交換します。

(中略)

クランクセットが検査に合格し、剥離の兆候がない場合は、検査を完了するための忍耐と勤勉さに感謝いたします。引き続きご乗車をお楽しみください。

Important message to customer about inspection program | SHIMANO BIKE-EU
To Build Closer Relationships between People, Nature, and Bicycles. We believe in the power of cycling to create a bette...

国によって扱いが違う…なんてことはないらしく、全世界で点検→異常があれば交換という流れ。
異常が見られない場合は全世界共通で「そのままお使いください」でしかない。

 

シマノUSサイトのQ&Aから。

追加検査は無料で受けられますか?

はい。念のため、乗車前に自転車の一般的な安全性を確認することをお勧めします (タイヤの空気圧、クイック リリース、および基本的な外観検査)。

安全のため、シマノではシマノ正規販売店を通じて初回および2回目の点検を無料で実施いたします。

初回検査から1年程度を目安に2回目の検査を実施することをお勧めします。クランクセットの変化を感じたり、聞いたり、見たりした場合は、いつでもシマノ正規販売店にお持ちください。

11-Speed Hollowtech II Crankset Recall Notice | SHIMANO BIKE-US
To Build Closer Relationships between People, Nature, and Bicycles. We believe in the power of cycling to create a bette...

「検査2回まで無料」についても全世界共通。

じゃあなぜ北米などで「リコール」という表現なのか?ですが、例えばアメリカの政府(gov)サイト(アメリカ消費者製品安全委員会)でもこんな表現なのよ。
関係する部分を抜粋します。

シマノ、衝突の危険性があるため自転車用クランクセットをリコール

リコール日:
2023 年 9 月 21 日
単位:
約68万台(さらにカナダで8万台販売)

療法:
消費者は、2019 年 7 月 1 日より前に製造されたクランクセットの使用を直ちに中止し、シマノ正規ディーラーに連絡して無料のクランクセット検査を予約する必要があります。検査中にクランクセットに接着剥離または層間剥離の兆候が見られた消費者にのみ、無料で交換用のクランクセットと取り付けが提供されます。

事故/傷害:
同社はクランクセットの分離事故を4,519件受けており、骨折、関節の変位、裂傷を含む6件の負傷が報告されている。

 

Shimano Recalls Cranksets for Bicycles Due to Crash Hazard
Consumers should immediately stop using the cranksets manufactured before July 1, 2019, and contact an authorized Shiman...

日本でいうところの「リコール」とニュアンスが一致してないから誤解を生むわけで、ワケわからないまとめサイトとかの記事でわかった気になると間違える。
ちゃんと政府サイトやシマノ海外サイトの内容をみればわかるけど、アメリカなどで「リコール」と表現していても内容は日本と同じで

 

「検査して異常が見られた場合のみ交換」
「無料検査は2回まで」

 

全世界共通です。

 

そしてそのシマノの対応が不十分だとして、トレックやスペシャライズドなども巻き込んだ訴訟に発展しています。

 

シマノ「11sデュラエース/アルテグラ問題」、ついにアメリカで訴訟に。
シマノの11速デュラエース/アルテグラのクランク問題は何度か書いていますが、 ついにアメリカでは訴訟になった模様。 シマノが北米で76万個のデュラエースとアルテグラ接着11スピードロードクランクセットのリコールプログラムを実施したことを受け...

 

個人的にはシマノの対応に疑問が全くないわけではないし、本当に「ショップでの検査」で十分なのか?については疑問がありますが、だからといってデマを流すのも違うと思うのよ。
このシマノクランク問題についてはいくつも記事を書いてますが、念のためシマノの海外サイトや政府サイトなども確認すると、対応は日本と同じ。

 

そして「日本と同じ」の「異常が見られた場合のみ交換」について不満を持つ人たちが提訴していたりする。

 

シマノクランクとともにトレック、スペシャライズドまで提訴された理由。
先日書いたこちらの件。 シマノが北米で76万個のデュラエースとアルテグラ接着11スピードロードクランクセットのリコールプログラムを実施したことを受けて、世界最大のサイクリングコンポーネントメーカーであるシマノに対し、米国で「不適切なクランク...

 

シマノを擁護するつもりはないのですが、間違った認識って怖いですね。
ちなみにずいぶん前に該当クランクが折れて破棄しているという人が、シマノに交渉して画像を送って補償対象になった…みたいな怪しい話も聞きますが、真贋不明なので評価不能。

 

けど、海外だと無条件で全数交換になり、日本は違うと思い込んでいる人がまだいるのかと思うと、やはり報道なんか信じないで一次ソースを見るのが正確ですよね。

 

判例の切り抜きをみてわかった気になるよりも、気になるなら全文読みましょうねとどこかで書いた気がするけど、

 

自転車と横断歩道の関係性。道路交通法38条の判例とケーススタディ。
この記事は過去に書いた判例など、まとめたものになります。 いろんな記事に散らかっている判例をまとめました。 横断歩道と自転車の関係をメインにします。 ○横断歩道を横断する自転車には38条による優先権はない。 ○横断歩道を横断しようとする自転...

 

一次ソースって大事だよなあ…
ちなみに個人的には全数交換が望ましいように思える。
そもそも、ショップによる検査のバラツキが出ているので。

 


コメント

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