先日書いたこちらの件。
シマノが北米で76万個のデュラエースとアルテグラ接着11スピードロードクランクセットのリコールプログラムを実施したことを受けて、世界最大のサイクリングコンポーネントメーカーであるシマノに対し、米国で「不適切なクランクセット」を提供したとして集団訴訟 が起こされた。全国の自転車利用者が怪我の危険にさらされています。自転車ブランドのスペシャライズドとトレックも集団訴訟の対象となっており、同社の自転車を「完璧」「世界最高」と表現したが、「欠陥クランクセット」のため正確ではなかったと訴えられている。
トレックやスペシャライズドまで巻き込まれてますが…
トレックやスペシャライズドが巻き込まれた理由
Road.ccに訴状へのリンクがありますが、
https://www.classaction.org/media/erazo-et-al-v-shimano-north-america-bicycle-inc-et-al92.pdf
トレックが巻き込まれた理由をまとめるとイメージはこう。
・トレックは「世界最高の自転車とサイクリング用品」を販売している、「究極のパフォーマンスを発揮する」などと宣伝しているが、シマノ「問題のクランク」がついていた
・トレックの自転車にはクランクを含め「慎重に選択された組み合わせが搭載されている」と伝えており、シマノの製品を絶賛していたが、「問題のクランク」がついていた。
・トレックのバイクには「シマノ」のロゴまでついていた
スペシャライズドについても同じような理由で、「完璧なパフォーマンスを発揮する」、「弱点がありません」などと宣伝し、「問題の」アルテグラクランクを備えたターマックについてコンポーネントを「軽量で耐久性が高い」などと宣伝していた点を問題にしている模様。
なんかアメリカって凄いですよね笑。
アメリカの民事法の規定がわからないのですが、そんな感じでシマノのみならずトレックやスペシャライズドも訴訟の対象らしい。
キャノンデールやフジもアメリカンなブランドですが、そちらについては訴訟の対象にはしていない模様。
今のところの感想としては
私なりに感想としては、結局のところ点検検査するショップがユーザーから文句を言われかねない立場になるため、ショップに対する「同情」くらいしかありません。
そもそも、確かにネット上ではクランクの剥離事例を見かけますが、リアルな事例を見たことがなく。
一部では、チェーン洗浄に使うケミカルが接着剤に悪影響を及ぼしたのではないか？という説も見かけますが、真相はわかりません。
シマノって以前、カーボンクランクの試作品みたいなのがあった気がしますが、結局製品化されなかったのでしたっけ？
この訴訟ではまた、シマノ、スペシャライズド、トレックはシマノ ホローテック II クランクセットの接着コンポーネントが破損する可能性があることを「何年も前から」認識していながら、2012年から2019年に製造されたクランクセットの自主回収の発表を2023年9月21日まで待っていたと主張している。北米では「接着剥離の問題の可能性」がある。
剥離を認識しながらも「世界最高の自転車とサイクリング用品」、「完璧なパフォーマンスを発揮する」などと宣伝したことが、トレックやスペシャライズドも巻き込まれた理由というところですかね。
なお、日本での点検については今月末からの予定になっています。
なお、本無償点検プログラムの開始は2023年10月30日（月）を予定しており、
点検方法の詳細、および無償点検・交換にご協力いただく販売店様の情報につきましては
2023年10月中旬ごろ改めてご案内をさせていただきます。
これって、特定のショップのみの点検とかになる可能性もあるのですかね。
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