スギノから偏心プーリー「CAPACITY BOOSTER」が登場するのですが、
偏心プーリーはこういうもの。
(ブツはGearoopのもの)
デフォルトのRDケージのままプーリーだけを交換してビッグプーリー化できるものですが、なぜスギノが偏心プーリーを出すのかちょっと不思議に思ってました。
その理由とは。
スギノ 「CAPACITY BOOSTER」
そもそも「ビッグプーリー」ではなく「CAPACITY BOOSTER」という名前です。
要はリアディレーラーのキャパシティを増やすパーツなんですね。
スギノにはCYCLOID SHC(SHCとはスーパーヒルクライムの略)という、非真円のインナーチェーンリングがあるのですが、これの12速対応モデルが登場します。
https://www.suginoltd.co.jp/pdf/PR-CY4-SHC12S(JP)20240301.pdf
シマノ12速(デュラエース~105)用に、以下のインナーチェーンリングが販売される。
アウター52T用 | アウター50T用 |
33T、36T | 32T、34T |
シマノのリアディレーラーは、キャパシティがフロント16T差まで。
なので52-33T、50-32Tだとチェーンの弛みが起きる。
そこで「CAPACITY BOOSTER」の登場。
https://www.suginoltd.co.jp/pdf/PR-CY4-SHC12S(JP)20240301.pdf
シマノの純正プーリーは11Tですが、偏心プーリーの「CAPACITY BOOSTER」を導入することでキャパシティを増やす。
「CAPACITY BOOSTER」はガイドプーリーが12T、テンションプーリーが16Tでそれぞれ偏心構造。
ただしいわゆるビッグプーリーとしても効果があるらしく、プーリーの巨大化により回転抵抗が軽減(みんな大好きセラミックベアリングも)。
揺動型エキセントリック構造のガイドプーリーが、スプロケとの間隔を調節して変速性能を落とさないようにしているらしい。
意味合いとしては、回転抵抗軽減よりキャパシティ
ビッグプーリーといえば抵抗軽減して…となりますが、名前の通りメインは非真円の小さなインナーチェーンリングを使った際の「キャパシティの増加」にあるのかな。
まあ、ビッグプーリーの抵抗については諸説ありますが、気のせいといえば気のせいだし、アウター×ローのようなたすき掛けではペダリングが軽くなる。
あくまでもキャパシティを変えるパーツと捉えたほうが良さそうですね。
Gearoopの怪しい偏心プーリーは、お手軽にビッグプーリー化できるパーツとしては面白いですが。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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